2017年11月4日土曜日

数量を拾う②

部材を拾ってみる

前回はRoomBookで部屋単位の仕上を拾ってみました。今回は簡単なモデルを使ってBuildingBookで部材を拾ってみます。
算出テストをしたモデル

基本の使い方


  1. Quantificationタブ>Building Book Extentionパネル>Calculate Building Part Quantities
    Calculate Building Part Quantities
  2. とりあえず既定の設定のまま[Calculate]をクリック
    Calculate
  3. 計算が終わったらExportボタンをクリック
    EXCELにデータが出力される

出力された内容

エクセルのタブを見てみると、シートがカテゴリごとに分かれていることがわかります。
カテゴリごとに分かれたシート

レイヤ単位で計測される数量

壁や天井など、複数のレイヤをもつ要素は、そのレイヤごとの数量が算出されています。壁を例にとって詳細に見てみます。
例えばこの表の色を付けた部分のドアが取り付いたGLボンドの壁(タイプ名GL17.5+GB12.5)のQIDは「34」です。これを探してみましょう。
  1. Quantificationタブ>Building Book Extentionパネル>BuildingBookIds▼>Select Building Parts by ID
    Select Building Parts by ID
  2. 「34」を入力しShow
    Showをクリック
  3. 要素がハイライトされます。
GL壁(タイプ名:GL17.5+GB12.5)
この壁タイプのレイヤ構成は次のようになっています。
二つのレイヤで構成されている
これが次の図のように拾われています。
拾いの結果
仕上1のレイヤと構造のレイヤが別々に拾われているのがわかります。しかも長さはそれぞれ仕上1が4293mm、構造が4333mmになっています。確かにRevitでレイヤごとに長さを計測すると、その長さになっています。
レイヤごとの壁の長さ
また取り付いているドアの面積も、マイナスで計上されています。
ドアの面積・容積がマイナス計上されている
以上のようになかなか詳細な情報を計算してくれています。

ただし、当たり前ですが、モデリングしたようにしか拾わないことは間違いないので、正確なモデリングが算出の基礎となります。