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2023年8月19日土曜日

パーツタイプとパネル集計表

電気設備ファミリで決まるパネル集計表タイプ

電気設備ファミリには次の「パーツタイプ」があります。

  • 分電盤
  • 配電盤
  • 変圧器
  • 設備スイッチ
  • 他のパネル

またパネル集計表にも次の「テンプレートタイプ」があります。

  • 分岐パネル(分電盤の誤訳)
  • 配電盤
  • データパネル

電気設備のパーツタイプごとに作成可能なパネル集計表タイプは決まっています。これを表にまとめると次のようになります。

パーツタイプとパネル集計表

分岐パネル(分電盤)と配電盤が電力用で、データパネルは弱電用です。パーツタイプはファミリパラメータなので、ファミリを作成する時点で作成可能なパネル集計表のタイプは決まります。

ファミリ作成時の指定

電気設備ファミリを開きファミリパラメータでパーツタイプを「分電盤」に設定すると、パネル構成プロパティが表示されます。

パーツタイプ「分電盤」でパネル構成が選択可能に
分電盤以外ではパネル構成は表示されません。パネル構成には

  • 二列表示、回路横
  • 二列表示、回路下
  • 一列表示

の3種類があります。これらはプロジェクト内では変更できません。つまりプロジェクトでは一列表示、二列表示を自由に変更することはできないので注意が必要です。

パネル構成

二列表示、回路横

回路を2列で表示し、回路の並び順を左右に並べるタイプです。
二列表示、回路横

二列表示、回路下

回路を2列で表示し、回路の並び順を上下に並べるタイプです。
二列表示、回路下

一列表示

回路を1列で表示します。
一列表示

配電盤、他のパネルも基本は一列表示になります。

パネル集計表テンプレートはどこで定義する?

パネル集計表テンプレートはプロジェクトまたはプロジェクトテンプレートに定義します。管理タブ>設定パネル>パネル集計表テンプレート▼>テンプレートを管理またはテンプレートを編集 で表示する内容や体裁を定義できます。
次回はパネル集計表の編集方法について詳しく見ていきましょう。

2023年8月5日土曜日

回路番号の変更

回路番号を変更するには

回路番号の変更はパネル集計表で行います。変更するといっても、自由に記号番号をつけれるわけではありません。回路番号はパネルのポールブレーカスロットと関連しているため、どの回路をどのスロットに割り当てるかをパネル集計表で変更します。今回も「rme_advanced_sampleproject.rvt」を開いて確認しましょう。

パネル集計表を開く

  1. システムブラウザ>ビュー>Design>Power>平面図>Level2 - Power Planを開く
  2. 2階の右上のスペース「Doctor 68」にあるパネルLP-2を選択
  3. プロパティで次のように設定します。
    • 回路命名規則:標準
  4. 修正|電気設備タブ>電気パネル>パネル集計表を編集
CKTの列が回路番号です。

回路を移動する

回路は自由に位置を変更できます。
  1. 7:Lighting EDP III 52を選択
  2. パネル集計表を修正タブ>回路パネル>上へ移動を3回クリックして一番上に移動
    1. 回路番号が1に変更されます。
  3. 1:Lighting EDP III 52を選択
  4. パネル集計表を修正タブ>回路パネル>横切って移動
    1. 回路が右側に移動し、回路番号は2となります。
  5. 2:Lighting EDP III 52を選択
  6. パネル集計表を修正タブ>回路パネル>指定
    1. 17のセルを選択します
    2. 選択した先にLighting EDP III 52が移動したことを確認してください。

回路番号はルール通りに割り振られるので、任意の記号番号を付けることはできませんが、番号の変更はパネル集計表上での操作で可能です。

負荷を調整する

回路を移動した結果、A、B、C各相にかかる負荷に多少のばらつきが生じました。
各相の負荷にばらつきが生じた
Revitではこの各相の負荷調整を行うコマンドがあります。
パネル集計表を修正タブ>荷重パネル>負荷を再調整

このコマンドを実行することで、各相の負荷がほぼ同じになるように調整されます。
各相の負荷が大体同じに調整される

何が調整されたかというと、回路の位置が変更されています。たとえば17に割り当てたはずのLighting EDP III 52は18に移動しています。
回路が移動している

このパネルに割り当てられている配電システムは、「480/277 Wye」です。この配電システムをMEP設定▼>電気設定>配電システムで確認すると、この配電システムは3相であることがわかります。


Revitは各層にできるだけ均等に負荷がかかるように調整することができます。パネル集計表にはパネルに設定された配電システムによって、ABCの列が表示されます。たとえば単相三線100/200Vの配電システムが割り当てられると2列表示のパネル集計表は次のようにA相、B相が表示されます。

単相3線の場合

単相2線200Vの場合はA相のみとなります。

単相2線の場合

パネル集計表の役割

パネル集計表はこのように、回路番号の設定や負荷バランスの調整を行うだけではなく、接続されている負荷を負荷分類ごとに集計するなど、重要な役割を持っています。

このパネル集計表にはいくつかのタイプがあり、それが電気設備ファミリのパーツタイプと密接に関係しています。次回はパネル集計表とパーツタイプについて深堀してみましょう。


2019年7月7日日曜日

MEPことはじめ 電気(5)

パネル集計表

前回作成した照明の回路を分電盤に接続して、パネルの集計表を作成しましょう。分電盤に限っては特殊な集計表が準備されています。
練習ファイルをここからダウンロードしてください。
A360 Drive
Google Drive

照明回路を分電盤に接続


  1. 平面図 2階 電気を開く
  2. [F9]を押してシステムブラウザを開く。
  3. [未設定]>[電気]>[電力]を展開し、すべての照明を選択。
  4. [修正|照明器具]パネル>[システムを作成]パネル>[電力]
    システムブラウザで照明を選択して、リボンの[電力]をクリック
  5. システムブラウザでL-1の[回路5]を選択して、回路を確認する。
    回路5を選択すると、平面図に回路が表示される

回路番号の修正

システムブラウザに1,2,3,4,5という番号がついていますが、これは回路の番号です。回路番号は接続先の配電盤ごとにつなげた順番に番号がつきます。番号の付け方は分電盤ごとに決定できます。

盤の名前を回路番号に接頭するには

回路番号に分電盤の名前(この場合は「L-1」)を接頭辞として追加することができます。
  1. L-1の分電盤を選択
  2. インスタンスプロパティ「回路名称」でパネル名を選択して[適用]
    回路番号にパネル名「L-1」が接頭された
  3. 回路の[接頭表記セパレータ]に-を設定して[適用]
    回路番号が パネル名-番号 となる

任意の文字を回路番号に接頭するには

  1. [回路名称]を接頭表記済みに、[回路の接頭表記セパレータ]を-に、[回路の接頭表記]をL1にして適用。
    任意の接頭辞
  2. [回路名称]を標準にして適用

回路番号の変更

接頭表記はある程度自由になることがわかりましたが、回路番号自体はどのように変更するのでしょうか?回路のインスタンスプロパティでは回路番号がグレーになっており、直接編集することができません。
回路番号は変更できない?
回路番号を変更するためにはパネル集計表を作成します。パネル集計表はパネルに特化した集計表です。
  1. [解析]タブ>[レポート及び集計表]パネル>[パネル集計表]
  2. パネル集計表を作成でL-1にチェックを入れてOK。
    パネル集計表
  3. パネル集計表が表示されます。
    パネル集計表
  4. 任意の回路番号を選択し、[パネル集計表を修正]タブ>[回路]パネル>[上へ移動]または[下へ移動]で回路行を上下に移動し、回路番号が変更されることを確認する。
    回路番号を変更

パネル集計表の編集

パネル集計表はパネルL-1にどのような負荷がかかっているのかを一覧で表示します。
パネル集計表にはテンプレートがあり、これを修正することで表示する内容を変更することができます。
  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[パネル集計表テンプレート▼]>[テンプレートを編集]
  2. テンプレートタイプを配電盤を選択しOK
    配電盤?を選択

    (英語版では「SwitchBoard」になっているのでおそらく誤訳で正しくは「分電盤」、また「柱一本」はOne Columnなので「1列」の誤訳です)
    こちらが英語版 柱1本 の正体は・・・
  3. スイッチボードの文字を分電盤に修正
  4. CKTを回路に修正
  5. フレームサイズのヘッダーを選択し、列を削除
  6. テンプレートを終了
    テンプレートを修正
これでパネル集計表が修正されました。そのほかにもいろいろと修正できることがあるのですが、ここでは修正が可能であることだけ理解しておいてください。
パネル集計表は一般的な日本の表記とは異なるかもしれませんが、容易に分電盤の負荷状況を確認することが可能です。
修正後のパネル集計表