2015年1月4日日曜日

RC階段(1)

RC階段の構成パーツ

RCの階段はRevitのシステムファミリ「現場打ち階段」で作成します。RC階段を複数回連続してつないで作成するには、やはり鉄骨階段同様の設定を行うとよいでしょう。RC階段は以下のパーツで構成されます。鉄骨階段とは異なり側桁(ささら)のパーツがありません。

  • 階段経路(システムファミリ:一体型の階段経路)
  • 踊り場(システムファミリ:一体型の踊り場)

一体型とはなんだか変な訳ですが、鉄骨階段のようにささらと踏板、蹴込板が分離していないという意味です。ここでは躯体厚さ150mm、仕上モルタル30mmのRC階段を作成しましょう。
RC階段の例

階段経路の設定

建築テンプレートを使って新規にプロジェクトを作成し、プロジェクトブラウザで[階段]-[現場打ち階段]の中にあるノードをどれかダブルクリックして「タイププロパティ」を開きます。
プロジェクトブラウザ

蹴上げの最大高、最小踏み板奥行き、最小階段経路幅を適切な値に設定。
階段経路のタイプをクリックし、セルの右端の[...]をクリック。
階段経路のタイプを設定
下の図は典型的なRC階段の設定例です。

下の図を参考に寸法を設定してください。
各プロパティが指し示す位置
段鼻の長さを10、斜めのチェックを外し、蹴込み板と踏み板の取り合いを変更すると次のような形状になります。
段鼻の長さ、斜め、蹴込み板と踏み板の取り合いを変更
違いに注目!
踊り場の設定
OKして元の現場内階段のタイププロパティに戻り、「踊り場のタイプ」をクリックし、セルの右端の[...]をクリックします。

こちらも典型的な設定と、パラメーターが指し示す部位を下の図に示します。
踊り場の設定
一体式階段の厚さ
踊り場の踏板の厚さは、階段経路と同じにチェックを入れている場合、階段経路の値が継承されます。もし踊り場の踏み板を階段経路と異なる設定にしたい場合はこのチェックを外して改めて設定します。

以上でシステムファミリの設定は終了です。次回は階段のモデリングを行います。