集計キーでゆるく仕上表をつくる!
だいぶ前に仕上表のチュートリアルを記事にしましたが、仕上表グループ番号とか整列番号とか設定が細かすぎるのが難点でした。ところがRevit2022から集計キーの適用範囲が広がったので、一度集計キーを使った記事も掲載しましたが、もっとユルめの室内仕上表チュートリアルを作ってみました。ぜひチャレンジしてみてください。
サンプルとするプロジェクトは、Revitに標準添付されているサンプル意匠.rvtです。出来上がった仕上表のイメージは次のようなものです。フィールドの数はとりあえず最小限にしてますが、やり方がわかれば項目を追加していくことができるでしょう。
こんな仕上表を作ってみます。 |
手順の概略
- 集計キーを作る
- 集計キーを部屋に割り当てる
集計キーを作る
- 表示タブ>作成パネル>集計▼>集計表/数量
- カテゴリリストから部屋を選択
- 名前を「室内仕上表」に変更
- 集計キーを選択
- キー名は「部屋スタイル」のまま
- OK
- フィールドタブで、プロジェクトパラメータを作成・追加していきます。
- 新しいパラメータボタンを押す
- 名前:下地仕上 階
- データタイプ:文字
- パラメータグループ:構成
- 同じ要領で床壁天井の下地仕上のパラメータを追加しますが、データタイプをマルチラインテキストにします。
- OK
ポイント1
ポイント2
下地と仕上の設定
- 室内仕上表集計表を開きます。
- 集計用/数量を修正タブ>行パネル>データ行を挿入 をクリック
- 1行追加されキー名は「1」となります。
- 下地仕上 階 に 1階 と入力
- 下地仕上 名前 のセル(C1)をクリックし、右端に表示される[...]をクリック
- 「文字を編集」ダイアログボックスで、
風除室
エントランスホール
ELVホール
と改行して3行の値を設定してOK。 - 下地仕上 床 のセルD1をクリックし、右端に表示される[...]をクリック
- 「文字を編集」ダイアログボックスで、床の仕上を入力
モルタル下地
花こう岩(t25)
ジェットバーナー仕上
と改行しながら床の下地と仕上を入力してOK
エクセルで入力する
- ファイルタブ>書き出し>レポート▶>集計
- 任意のフォルダを指定して保存
- 集計表を書き出し ダイアログボックスはそのままOK
CSV専用のエディタを使おう
集計キーを増やす
- 集計用/数量を修正タブ>行パネル>データ行を挿入 をクリックしキー名が13になるまで追加する
CSVからコピペする
- プロジェクトブラウザでビュー>建築>10平面>平面図>平面図 1階を開く
- ビューのプロパティでビューテンプレートの編集ボタン(10_平面_標準)をクリック
- カラースキームのチェックを外しOK
- ビューのプロパティ:カラースキームのボタンをクリック
- スキームのカテゴリを部屋に
- 任意のスタイルを一つ選択し、複製ボタン(左下のボタン)をクリック
- 名前を「部屋スタイル」としてOK
- タイトルを「部屋スタイル」
- パラメータを「下地仕上 名前」
- OK
- 平面図で部屋:風除室を選択
- プロパティ識別情報グループの一番下の部屋スタイルで1を選択
- 構成グループの各項目に値が設定されていることを確認します。マウスオーバーするとすべての内容が表示されます。
- 平面図でも色がついていることを確認します。
- すべての部屋に部屋スタイルを割り当てて、白抜きの部屋がなくなったら完成です。
- 同様に2階から上の部屋にも、部屋スタイルを割り当てましょう。