2019年6月30日日曜日

MEPことはじめ 電気(4)

照明の配置

照明を配置して電気システムに追加します。
照明を配置してレンダリングしてみました。
練習用ファイルをこちらからダウンロードして開いてください。
A360 Drive
Google Drive

全体の流れ

  1. 照度計算のための集計表を作成
  2. 照明器具の配置
  3. 照明器具にIESファイルを設定
  4. 集計表の結果を紹介しながら照明器具を追加

照度計算のための集計表

ダウンロードしたプロジェクトには、スペースカテゴリで照度に関する集計表を作成してあります。
照度計算
この作り方の詳細は省略しますが、集計表を選択して[フィールド]をクリックしてチェックしてみてください。
集計表はスペースのインスタンスプロパティで構成されている。
集計表はすべてRevitに最初から実装されているプロパティだけで構成されています。この集計表を参考にしながら居間に適切な照度を設定します。居間の団らん・娯楽に適切な照度はJISによると150~300lxです。

照明器具の配置

まずは天井伏図を開いて照明器具を配置します。

  1. 天井伏図 2階 電気を開く。
  2. [表示]タブ>[ウィンドウ]パネル>[タイルビュー]で集計表:照度計算と左右に並べて表示する。
  3. 天井伏図 2階 電気がアクティブであることを確認し、[設備]タブ>[電気]パネル>[照明器具]
  4. タイプセレクタで一般照明_シーリングライト:*を選択する。
  5. [配置]パネル>[面に配置]を選択して、居間の中央に配置。
  6. タイプセレクタで一般照明_ダウンライト:*を選択。
  7. 居間の入り口の物入と浴室の間に一つ配置して[修正]をクリック。
    二種類の照明器具を追加
照明を配置した時点で、集計表:照度計算をみると、平均推定照度の値が変わっていることに注目してください。

照明器具にIESファイルを設定する

IESファイルについては、以前のブログで説明しましたが、各々の照明器具独自の沛公データです。今回はコイズミ照明のIESファイルを使ってみましょう。今回は
を使用します。
  1. 上記リンクをクリックして、IESファイルをそれぞれダウンロードしプロジェクトと同じフォルダに保存します。
    IESファイルをダウンロード
  2. プロジェクトブラウザで[ファミリ]>[照明器具]>[一般照明_シーリングライト]>[*]をダブルクリックしてタイププロパティダイアログボックスを開き以下の操作をする。
    1. [フォトメトリックWebファイル]のgeneric.iesを選択、表示された[...]をクリックしてi_AH46825L@65_62K_36.IESを選択
    2. [保守率]をクリックし、[簡易]を選択し値を0.95に設定
    3. [初期強度]をクリックし、[光束]を選択して値を3800lmに設定
    4. [初期の色]をクリックし、[カスタム]を選択して6200Kに設定
    5. [直径]を500mmに設定。
    6. [極数]が、[電圧]が100V、[負荷分類]が照明 - 住宅ユニットであることを確認
    7. 名前を変更してコイズミAH468725L
    8. OK
      シーリングライトの設定
  3. 同様に[一般照明_ダウンライト]>[*]をダブルクリックしてタイププロパティダイアログボックスを開き以下の操作をする。
    1. [フォトメトリックWebファイル]のgeneric.iesを選択、表示された[...]をクリックしてi_AD50731@65_50K_05.IESを選択
    2. [保守率]をクリックし、[簡易]を選択し値を0.95に設定
    3. [初期強度]をクリックし、[光束]を選択して値を490lmに設定
    4. [初期の色]をクリックし、[カスタム]を選択して5000Kに設定
    5. [直径]を110mmに設定。
    6. [安定器極数]が、[安定器電圧]が100V、[負荷分類]が照明 - 住宅ユニットであることを確認
    7. 名前を変更してコイズミAD50731
    8. OK
      ダウンライトの設定
この時点で、集計表の平均照度の値が以下の図のようになっています(値は少々異なる場合があります。)
照度の値が変わっている
照度を200lx程度に上げるために、部屋の四隅にダウンライトをコピーして追加します。
部屋の4隅にダウンライトをコピー
再び集計表を確認します。
照度を確認
照度は目標値の150~300lxに納まっているといえるでしょう。
レンダリング結果(露出を調整しています)
この照度計算ですが、過去のブログでも触れましたが、計算結果は光束法とほとんど同じです。次回はこれらの照明にスイッチを接続し回路を構成しましょう。

2019年6月23日日曜日

MEPことはじめ 電気(3)

電気システム~回路

配置したコンセントを電灯分電盤L-1に接続します。Revitでは電線そのものはモデリングしませんが、どの「端末(コンセントや電灯)とターミナル(分電盤やキュービクル)の接続」を行ってシステムを構築していきます。その手順を体験してみてください。

練習ファイル(バージョンは2019)

A360 Drive
Google Drive

システムブラウザ

Revit MEPにはシステムブラウザという電気衛生空調システム構築を支援するためのブラウザがあります。

  1. [表示]タブ>[ウィンドウ]パネル>[ユーザインタフェース▼]>[システムブラウザ]に✔を入れる、またはF9キーをおしててシステムブラウザを表示します。
  2. ドラッグして画面の右側にドッキングします。
  3. システムブラウザで下記の操作をします。
    • ①システムを選択
    • ②電気を選択
    • ③全ての列を自動設定をクリック
    • ④未設定フォルダを右クリックしてすべてを展開
      システムブラウザ
下の図のように、まだシステムに接続されていない電気器具・設備の一覧が表示されます。
システムブラウザの変化に注目してチュートリアルを進めてください。
これから電気システムを作成するたびにシステムブラウザがどのように変化するのか注意しておいてください。

電気システム(回路)の作成(1)


  1. [平面図]>[平面図 2階 電気]が開いていることを確認。
  2. 居間右側の壁のコンセントを選択。
  3. [修正|電気器具]タブ>[システムを作成]パネル>[電力]
    電力システムを作成します。
  4. [システムツール]パネル>[パネル]でL-1を選択。
  5. [システムツール]パネル>[回路を編集]
  6. [回路を編集]パネル>[回路に追加]が選択されていることを確認し、居間のコンセント(エアコン用を除く)を2つ選択します。
  7. [モード]パネル>[回路の編集を終了]
    回路を編集
  8. システムブラウザで二つのフォルダ(未接続と電気(1システム))を右クリックしてすべてを展開します。

システム(回路)が作成された
選択した3つのコンセントが未接続から[電気]>[電力]>[L-1]>[1]に移動したことを確認してください。この1は回路番号です。

電気システム(回路)の作成(2)

今度はシステムブラウザを使って回路を作成してみましょう。ブラウザに表示する項目をもう少し追加してみます。
  1. システムブラウザの列設定ボタンをクリック。
    列設定ボタン
  2. [電気]を展開して、すべてにチェックを入れてOK。
    電気を展開してすべてに✔
  3. 全ての列を自動設定をクリックし、システムブラウザの幅を調整する。
  4. 未設定フォルダの壁埋め込みプラグソケット タイプ 1:2連動をすべて選択(SHIFTを使うと一括で選択できます)
    のこりの100Vコンセントをすべて選択
  5. [システムを作成]パネル>[電力]
L-1フォルダの下にフォルダ2ができて、選択したコンセントが移動したことを確認してください。
回路2が作成され、コンセントが移動する
同様の方法で、エアコンの200VのコンセントをL-1に接続します。
回路3が作成されAC用のコンセントが接続される

最大#1ポールブレーカ

キッチンにあるIH用の200Vコンセントだけがのこりました。これもL-1に接続してみましょう。
  1. システムブラウザでIH用のコンセントを選択し、[システムを作成]パネル>[電力]
  2. エラーが表示される。
    いったい何を言っているのか?
  3. エラーを✖で閉じる。
  4. [システムツール]パネル>[パネル]選択肢に分電盤が表示されないことを確認する。
    パネルが選択できない
電圧も極数もあっているIH用のコンセントがなぜL-1に接続できないのか。その理由はL-1の「最大#1ポールブレーカ」の数にあります。分電盤L-1を選択してプロパティパネルでこの名前のプロパティを探して表示します。
最大#1ポールブレーカ
この「最大#1ポールブレーカ」という意味不明の日本語ですが、英語版では「Max #1 Pole Breakers」でMax number of single pole breakers (#はnumber、1はsingleの略です)、つまり分電盤の単極ブレーカの最大数です。電圧線ごとにブレーカが必要ですから、

最大#1ポールブレーカ=極数の合計

となります。現在

回路1=極数1
回路2=極数1
回路3=極数2

で合計4つのポールブレーカが必要で、さらにIH用に2つのブレーカが必要となり、合計6必要です。

最大#1ポールブレーカを6以上にするか、または数を限定しないという意味で0にします。ここでは0に設定します。

表示された警告は、「もう接続可能な分電盤がないので、L-1のポールブレーカの数を増やすか、0に設定してください。」という意味だったのです。

IHコンセントをL-1に接続

  1. 平面図でコンロの右のIH用コンセントを選択する。
  2. [電気回路]タブをクリック。
  3. [電気回路]タブ>[システムツール]>[パネル]からL-1を選択。
    パネルを選択
これですべてのコンセントがL-1に接続されました。システムブラウザではL-1に接続されている負荷の合計電線の長さが計算されて表示されます。
コンセントがすべて分電盤に接続された状態
またL-1の分電盤を選択すると、プロパティには負荷分類ごとの負荷など、様々な情報が表示されます。
負荷分類ごとの負荷を表示

2019年6月16日日曜日

MEPことはじめ 電気(2)

分電盤とコンセント

ワンルームマンションとはいえ、電気を必要とする設備は照明、浴室乾燥機、エアコン、冷蔵庫、IHヒーターなどなど多数あります。必要な電圧は一般的には100Vですが、エアコンやIHヒーターなど200V必要なものもあります。
コンセントを追加してみる

今回はコンセントと分電盤を配置しましょう。

練習用ファイルのダウンロード

練習用のファイルをここからダウンロードして開いてください。(Revit2019用です。)
A360 Drive
Google Drive

配電盤のファミリを配置する

電灯分電盤を玄関に配置してみましょう。まずは電灯分電盤のファミリをロードします。
  1. [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]
  2. Metric Libraryを選択し、[電気]>[MEP]>[ボード類]
  3. 配電盤.rfaを選択し開く。
ロードした配電盤はプロジェクトブラウザでみると、[ファミリ]>[電気設備]に配置されています。実際に配置してみます。
分電盤は電気設備
  1. [設備]タブ>[電気]パネル>[電気設備]
  2. [配置]パネルで[垂直面に配置]が選択されていることを確認して、玄関わきの壁をクリックして配置します。
    分電盤のファミリを配置
  3. [ESC]2回でコマンドを抜けます。

配電システムを割り当てる

分電盤を配置したら、配電システムを割り当てます。配電盤を選択し、オプションバーで前回電気設定で作成した配電システム"単相三線"を割り当てればいいのですが、配置した状態では割り当て可能な配電システムあありません。
配電システムを割り当てることができない
これは適切な電圧と極(電圧線の数)が配電盤に設定されていないからです。
  1. 配電盤を選択した状態で、[タイプを編集]で次の操作を行います。
    • [名前変更]で名前を単相三線200Vとします。
    • 電圧 1:200
    • 極数:2(極数とは電圧線の数であり、単相三線の場合は2です。)
    • OK
  2. オプションバーから単相三線を選択します。
  3. プロパティウィンドゥで[パネル名]をL-1とします。
    配電システムと名前を設定する
配電システムを割り当てるためには、オプションバーまたはプロパティウィンドウから選択します。
タイプパラメータは最初から配電盤のファミリに適切にパラメータが設定されていれば、このような手間をかけなくてもいいのですが・・・。

コンセントを配置する

コンセントを配置して、分電盤との間にシステムを作成します。
  1. [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]
  2. Metric Libraryを選択し、[電気]>[MEP]>[プラグ ソケット]
  3. 壁埋め込みプラグ ソケット - タイプ 1.rfaを選択して開く。
コンセントのカテゴリは電気器具です。
  1. [設備]タブ>[電気]パネル>[機器▼]>[電気器具]
    コンセントは電気器具
  2. タイプセレクタで壁埋め込みプラグ ソケット - タイプ 1:2 連動を選択。
  3. 今の右下に配置。
  4. 配置したコンセントを選択していることを確認し、[タイプ編集]を選択してタイププロパティダイアログボックスを開いて以下の操作をする。
    • 電圧:100
    • 極数:1
    • 負荷分類:コンセント
    • 皮相負荷:150VA

コンセントの配置

配置したコンセントを電灯分電盤L-1に接続します。
  1. コンセントを選択。
  2. [システムを作成]パネル>[電力]
  3. [システムツール]パネル>[パネル]でL-1を選択。(または[パネルを選択]をクリックして、L-1を選択する。)
    今の右下にコンセントを配置
  4. あと数カ所同じコンセントを配置する。
    100Vコンセントを追加

  5. 窓の右側に同じコンセントをエアコン用として配置します。
    同じコンセントを配置
  6. 選択してインスタンスパラメータ高さを2000mmに変更
  7. [タイプを編集]
    • [複製]でタイプ名をACに変更
    • 電圧を200V
    • 極数を2-------(極数=電圧線の数)
    • 負荷分類を冷房
    • 皮相負荷を2200VA
      タイプパラメータを変更
  8. 同じタイプのコンセントをクッキングヒーター用としてキッチンの周りに配置して高さを1000とする。
  9. 選択して[タイプを編集]
    • [複製]でタイプ名をIHに変更
    • 負荷分類の[...]をクリックして負荷分類ダイアログボックスを開く。
    • [新規作成]をクリックし、名前をIH調理器具とする
    • 需要率を電力範囲-3.5kw未満を選ぶ。
    • OKを数回クリックしてタイプ編集ダイアログボックスを閉じる
コンセントを選択し、表示に注目してください。表示される文字はそれぞれ
クリックしたとき表示される文字の意味
またインスタンスプロパティ電気データにも表示されます。
電気データ
この表示方法は電気設定で変更できます。
  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[MEP設定▼]>[電気設定]
  2. [一般]ノードを選択し、電気データスタイルに注目してください。


ここで電気データスタイルを変更することができます。

2019年6月9日日曜日

MEPことはじめ 電気(1)

意匠設計者のためのMEP基礎知識

RevitMEPにご興味・ご関心のある意匠設計者の方は多いのではないでしょうか?はたしてMEPにはどんな機能があり、どんなことができるのでしょうか?
今回からワンルームマンションの電気・衛生・空調のモデルと図面を作成するチュートリアルを連載します。まずは自分で使ってみて体験してみましょう。
ワンルームマンションのMEPモデリングをしてみましょう

電気の設定

このチュートリアルは意匠設計者が使うことを前提としているため、意匠モデルに直接MEPをモデリングしていきます。意匠モデルにはMEP関連の設定ができていませんから、まずは設定を行います。

参考

本来はMEPのテンプレートを使ってMEPプロジェクトを開始して、意匠モデルをリンクします。

練習ファイル(A360) (GoogleDrive)をダウンロードして開いてください。練習用ファイルのバージョンは2019です。


  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[MEP設定▼]>[電気設定]
  2. 左側のツリーで電圧設定を選択。
  3. 規定値をクリックして100Vとし、値を100、最小を95、最大を107とします。(100Vの許容範囲は101V±6V)
  4. 追加ボタンをおして、名前を200V、値を200、最小を182、最大を222とします。(200Vは202V±20V)
    電圧設定
  5. 左側のツリーで配電システムを選択。
  6. 規定値をクリックし名前を単相3線とし以下の設定をします。
    • フェーズ:単相
    • 配線:
    • L-L電圧:200V
    • L-G電圧:100V
      配電システム
  7. OK

電気豆知識

単相三線とは電圧線(100Vと-100V)と接地線(0V)の3線を使用して、100Vと200Vの電圧を取り出す仕組みのことです。詳細はWikipediaTepcoのホームページを参考にしてください。
L-L電圧のLとはLOAD、つまり負荷がかかっている電線、電圧線のことで、L-G電圧のGとはGround、接地線のことです。
その他の配電システムについてはこちらにも記載していますので参考にしてください。

電気用のビューを作成

電気図用のビューを作成します。
  1. プロジェクトブラウザで[平面図]>[平面図 2階]を右クリックして[ビューを複製]>[複製]
  2. 作成されたビューの名前を変更して平面図 2階 電気とする。
  3. ビューのプロパティ[専門分野]を電気にする。
建築の要素がグレー表示になります。
電気用のビューを作成

MEP版の部屋=スペースの配置

部屋は意匠モデルで部屋の領域と部屋のプロパティを示す要素ですが、設備には設備用の空間を表すスペースという専門の要素があります。いわばMEP版の部屋です。
  1. [解析]タブ>[スペース及びゾーン]パネル>[スペース]
  2. [スペース]パネル>[スペースを自動的に配置]
  3. 表示されたダイアログで閉じるをクリック。
  4. [スペース及びゾーン]パネル>[スペース名の設定]
  5. 名前と番号すべてのレベルを選択してOK。この操作により重なっている部屋から名前と番号を写し取ることができます。
    スペースの設定
  6. [注釈]タブ>[タグ]パネル>[タグすべて]
  7. スペースタグに✔をいれてOK
    スペースタグに✔
  8. 以下のようなダイアログが表示されたらOK。
    OKをクリック
  9. スペースタグを見やすい位置に移動。引出線を使うとよい。
    スペースの配置ができた

スペースのプロパティ

スペースを選択して、そのプロパティを一瞥してください。建築の部屋とは異なる様々な設定ができることがわかると思います。
スペースのプロパティ
これらのプロパティは設備関連の計算を行うために重要な役割をもっています。これからチュートリアルが進むにつれて、順次これらの機能について説明していきます。

2019年6月2日日曜日

ルーバー アダプティブ

複雑な曲面をなすルーバー

下の図のような少々ねじりが入ったようなルーバーを作成するには、アダプティブコンポーネントとマスを組み合わせて使うといいでしょう。
2つのレールに沿ったルーバー

アダプティブコンポーネントの作り方

個々のルーバーは一定の断面形状を持っているものとします。

  1. [ファイル]>[新規作成]>[ファミリ]で一般モデル(メートル単位)、アダプティブ.rftを指定して開く。
  2. [作成]タブ>[描画]パネル>[●点要素]で、2点を配置(適当でよい)。
    2つの点要素を配置
  3. 配置した点要素を選択して、[アダプティブコンポーネント]パネル>[アダプティブ化]をクリック。参照面が表示される。
  4. 選択した状態のまま[描画]パネル>[複数の点を通るスプライン]
    2点を通るスプラインは直線になります。
  5. アダプティブ点をギズモ(赤青緑の→)で移動しても作成した線が追従することを確認します。
  6. [作業面]パネル>[セット]で作成した線の鉛直面の作業面を指定。
    作業面を指定
  7. [描画]パネル>[長方形]で適当な大きさの長方形を作成。あとでパラメータを付与するので、この時点では寸法は適当でよい。
    矩形を作業面上にスケッチ
  8. 作成した矩形とアダプティブ点を結ぶ直線を選択して[フォーム]パネル>[フォームを作成]
    フォームを作成
  9. [TAB]を押して作成したフォームを選択し、[フォーム要素]>[プロファイルをロック]。これで断面形状を一定にできます。(スイープと同じ)
    プロファイルをロック
  10. フォームを選択した状態で[プロファイルを編集]
  11. 図のようにスケッチラインを編集し、パラメータを作成。このとき必ず参照面(緑の破線)とスケッチ線(マゼンタの線)を選択して寸法を作成する。
    スケッチ線と参照面で寸法を作成
  12. [モード]パネル>[編集モードを終了]
  13. フォームを選択して、マテリアルをタイプパラメータに関連付ける。
  14. X,Yの値を100程度の適切な値に変更。
  15. アダプティブ点を移動して、フォームが追随することを確認する。
    説明を追加
  16. 一般モデル_2点アダプティブ_ルーバー1.rfaとして保存。

マスで形状を作成する

部品ができたので今度はプロジェクトでマスを使って形状を作成します。

  1. 建築テンプレートを使ってプロジェクトを作成
  2. [平面図]>[レベル1]を開く。
  3. [マス&外構]タブ>[コンセプトマス]パネル>[インプレイスマス]で名前を適当に付けてOK。
  4. スプラインを作成。
    レベル1にスプラインを作成
  5. 作成したスプラインを選択してクリップボードにコピー。
  6. [クリップボード]パネル>[貼り付け▼]>[選択したレベルに貼り付け]でレベル2を選択してOk。
  7. [平面図]>[レベル2]を表示し、コピーされたスプラインを編集して反転する。
    レベル2に貼り付けたスプラインを反転
  8. 3Dビューを表示し、2つのスプラインを選択して[分割]パネル>[パスを分割]。
  9. 分割されたパスを選択し、プロパティウィンドウの番号プロパティの値を設定。このとき距離プロパティの値が作成したルーバーの幅を上回らないようにする。
    距離に気を付けて上下同じ数だけ分割する。
  10. ノード番号を表示するをチェックし、順番が上下同じ方向になっているかを確認し、異なるようであればどちらかを反転する。
  11. 作成したルーバーのファミリをロードして、ノード番号1の点を結んでルーバーを配置。
    アダプティブコンポネントを配置
  12. 配置したルーバーを選択して[修正]パネル>[繰り返す]。
    繰り返す
  13. マスを終了。
マスは線でなくてもサーフェスのエッジでも構いません。ダイナモがなくてもこれだけでかなりのことが可能です。下の図はレベル1とレベル2で異なるサイズの楕円上に並べたルーバーです。どうやって作るのか考えてみてくださいね。
サイズの異なる楕円上に並べたルーバー