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2019年6月16日日曜日

MEPことはじめ 電気(2)

分電盤とコンセント

ワンルームマンションとはいえ、電気を必要とする設備は照明、浴室乾燥機、エアコン、冷蔵庫、IHヒーターなどなど多数あります。必要な電圧は一般的には100Vですが、エアコンやIHヒーターなど200V必要なものもあります。
コンセントを追加してみる

今回はコンセントと分電盤を配置しましょう。

練習用ファイルのダウンロード

練習用のファイルをここからダウンロードして開いてください。(Revit2019用です。)
A360 Drive
Google Drive

配電盤のファミリを配置する

電灯分電盤を玄関に配置してみましょう。まずは電灯分電盤のファミリをロードします。
  1. [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]
  2. Metric Libraryを選択し、[電気]>[MEP]>[ボード類]
  3. 配電盤.rfaを選択し開く。
ロードした配電盤はプロジェクトブラウザでみると、[ファミリ]>[電気設備]に配置されています。実際に配置してみます。
分電盤は電気設備
  1. [設備]タブ>[電気]パネル>[電気設備]
  2. [配置]パネルで[垂直面に配置]が選択されていることを確認して、玄関わきの壁をクリックして配置します。
    分電盤のファミリを配置
  3. [ESC]2回でコマンドを抜けます。

配電システムを割り当てる

分電盤を配置したら、配電システムを割り当てます。配電盤を選択し、オプションバーで前回電気設定で作成した配電システム"単相三線"を割り当てればいいのですが、配置した状態では割り当て可能な配電システムあありません。
配電システムを割り当てることができない
これは適切な電圧と極(電圧線の数)が配電盤に設定されていないからです。
  1. 配電盤を選択した状態で、[タイプを編集]で次の操作を行います。
    • [名前変更]で名前を単相三線200Vとします。
    • 電圧 1:200
    • 極数:2(極数とは電圧線の数であり、単相三線の場合は2です。)
    • OK
  2. オプションバーから単相三線を選択します。
  3. プロパティウィンドゥで[パネル名]をL-1とします。
    配電システムと名前を設定する
配電システムを割り当てるためには、オプションバーまたはプロパティウィンドウから選択します。
タイプパラメータは最初から配電盤のファミリに適切にパラメータが設定されていれば、このような手間をかけなくてもいいのですが・・・。

コンセントを配置する

コンセントを配置して、分電盤との間にシステムを作成します。
  1. [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]
  2. Metric Libraryを選択し、[電気]>[MEP]>[プラグ ソケット]
  3. 壁埋め込みプラグ ソケット - タイプ 1.rfaを選択して開く。
コンセントのカテゴリは電気器具です。
  1. [設備]タブ>[電気]パネル>[機器▼]>[電気器具]
    コンセントは電気器具
  2. タイプセレクタで壁埋め込みプラグ ソケット - タイプ 1:2 連動を選択。
  3. 今の右下に配置。
  4. 配置したコンセントを選択していることを確認し、[タイプ編集]を選択してタイププロパティダイアログボックスを開いて以下の操作をする。
    • 電圧:100
    • 極数:1
    • 負荷分類:コンセント
    • 皮相負荷:150VA

コンセントの配置

配置したコンセントを電灯分電盤L-1に接続します。
  1. コンセントを選択。
  2. [システムを作成]パネル>[電力]
  3. [システムツール]パネル>[パネル]でL-1を選択。(または[パネルを選択]をクリックして、L-1を選択する。)
    今の右下にコンセントを配置
  4. あと数カ所同じコンセントを配置する。
    100Vコンセントを追加

  5. 窓の右側に同じコンセントをエアコン用として配置します。
    同じコンセントを配置
  6. 選択してインスタンスパラメータ高さを2000mmに変更
  7. [タイプを編集]
    • [複製]でタイプ名をACに変更
    • 電圧を200V
    • 極数を2-------(極数=電圧線の数)
    • 負荷分類を冷房
    • 皮相負荷を2200VA
      タイプパラメータを変更
  8. 同じタイプのコンセントをクッキングヒーター用としてキッチンの周りに配置して高さを1000とする。
  9. 選択して[タイプを編集]
    • [複製]でタイプ名をIHに変更
    • 負荷分類の[...]をクリックして負荷分類ダイアログボックスを開く。
    • [新規作成]をクリックし、名前をIH調理器具とする
    • 需要率を電力範囲-3.5kw未満を選ぶ。
    • OKを数回クリックしてタイプ編集ダイアログボックスを閉じる
コンセントを選択し、表示に注目してください。表示される文字はそれぞれ
クリックしたとき表示される文字の意味
またインスタンスプロパティ電気データにも表示されます。
電気データ
この表示方法は電気設定で変更できます。
  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[MEP設定▼]>[電気設定]
  2. [一般]ノードを選択し、電気データスタイルに注目してください。


ここで電気データスタイルを変更することができます。

2019年6月9日日曜日

MEPことはじめ 電気(1)

意匠設計者のためのMEP基礎知識

RevitMEPにご興味・ご関心のある意匠設計者の方は多いのではないでしょうか?はたしてMEPにはどんな機能があり、どんなことができるのでしょうか?
今回からワンルームマンションの電気・衛生・空調のモデルと図面を作成するチュートリアルを連載します。まずは自分で使ってみて体験してみましょう。
ワンルームマンションのMEPモデリングをしてみましょう

電気の設定

このチュートリアルは意匠設計者が使うことを前提としているため、意匠モデルに直接MEPをモデリングしていきます。意匠モデルにはMEP関連の設定ができていませんから、まずは設定を行います。

参考

本来はMEPのテンプレートを使ってMEPプロジェクトを開始して、意匠モデルをリンクします。

練習ファイル(A360) (GoogleDrive)をダウンロードして開いてください。練習用ファイルのバージョンは2019です。


  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[MEP設定▼]>[電気設定]
  2. 左側のツリーで電圧設定を選択。
  3. 規定値をクリックして100Vとし、値を100、最小を95、最大を107とします。(100Vの許容範囲は101V±6V)
  4. 追加ボタンをおして、名前を200V、値を200、最小を182、最大を222とします。(200Vは202V±20V)
    電圧設定
  5. 左側のツリーで配電システムを選択。
  6. 規定値をクリックし名前を単相3線とし以下の設定をします。
    • フェーズ:単相
    • 配線:
    • L-L電圧:200V
    • L-G電圧:100V
      配電システム
  7. OK

電気豆知識

単相三線とは電圧線(100Vと-100V)と接地線(0V)の3線を使用して、100Vと200Vの電圧を取り出す仕組みのことです。詳細はWikipediaTepcoのホームページを参考にしてください。
L-L電圧のLとはLOAD、つまり負荷がかかっている電線、電圧線のことで、L-G電圧のGとはGround、接地線のことです。
その他の配電システムについてはこちらにも記載していますので参考にしてください。

電気用のビューを作成

電気図用のビューを作成します。
  1. プロジェクトブラウザで[平面図]>[平面図 2階]を右クリックして[ビューを複製]>[複製]
  2. 作成されたビューの名前を変更して平面図 2階 電気とする。
  3. ビューのプロパティ[専門分野]を電気にする。
建築の要素がグレー表示になります。
電気用のビューを作成

MEP版の部屋=スペースの配置

部屋は意匠モデルで部屋の領域と部屋のプロパティを示す要素ですが、設備には設備用の空間を表すスペースという専門の要素があります。いわばMEP版の部屋です。
  1. [解析]タブ>[スペース及びゾーン]パネル>[スペース]
  2. [スペース]パネル>[スペースを自動的に配置]
  3. 表示されたダイアログで閉じるをクリック。
  4. [スペース及びゾーン]パネル>[スペース名の設定]
  5. 名前と番号すべてのレベルを選択してOK。この操作により重なっている部屋から名前と番号を写し取ることができます。
    スペースの設定
  6. [注釈]タブ>[タグ]パネル>[タグすべて]
  7. スペースタグに✔をいれてOK
    スペースタグに✔
  8. 以下のようなダイアログが表示されたらOK。
    OKをクリック
  9. スペースタグを見やすい位置に移動。引出線を使うとよい。
    スペースの配置ができた

スペースのプロパティ

スペースを選択して、そのプロパティを一瞥してください。建築の部屋とは異なる様々な設定ができることがわかると思います。
スペースのプロパティ
これらのプロパティは設備関連の計算を行うために重要な役割をもっています。これからチュートリアルが進むにつれて、順次これらの機能について説明していきます。

2018年7月1日日曜日

窓ファミリ作成チュートリアル(10)~障子2

ファミリテンプレート

ベースとなるファミリが作成できたらこれをファミリテンプレートにします。ファミリテンプレートを作成するのは驚くほど簡単で、拡張子rfaをrftに変更するだけです。
拡張子をrftにするだけでファミリテンプレートに!
このファミリテンプレートを使って、FIX窓を作成します。

障子の作成

まずは参照面をつかって、ガラスの範囲と、障子芯を作成します。
  1. [R(ファイル)]>[新規作成]>[ファミリ]
  2. 作成した障子.rftを指定して開く。
  3. [立面図]>[正面]を開き、下の図のように参照面を有効WHの内側に3本作成して、寸法を作成しロックする。平面ビューの切断位置が+1200なので、高さは1200以上取るようにします。
    参照面を作成して寸法でロック
  4. [平面図]>[参照レベル]
  5. 障子(ガラス)の芯として、下の図のように参照面を作成し寸法でロック。
    障子(ガラス)芯を参照面で作成し寸法でロック
  6. [立面図]>[右]
  7. [作成]タブ>[フォーム]パネル>[押し出し]
  8. 上部に下の図のようにスケッチラインと寸法を作成する。参照面にはロックし、幅は障子芯の前後に15mmのラインを作成し寸法を使ってロック。
    上部框のスケッチ
  9. 同様に下框もスケッチする。
    下框のスケッチ
  10. [モード]パネル>[✔編集モードを終了]
  11. [立面図]>[正面]
  12. 上下框の左右を一番端の参照面にロック。
    框の両端を参照面にロック
  13. サブカテゴリを「フレーム/マリオン」に設定し、マテリアルを[マテリアル_障子]に関連付ける。
  14. [平面図]>[参照レベル]を開き、同様に左右の框を押し出しで作成。
    左右の框を押し出しで作成
  15. [立面図]>[正面]で高さを上下の框の内法にロックする。
    上下をロック
  16. 作成した上下左右の框を選択し、[モード]パネル>[表示設定]で下の図のように設定。
    フォームは前後(立面)以外は表示しない

平面・断面の表示を作成する

フォームは平面・断面では表示しない設定にしたので、マスキング領域を利用して框の平面表示と断面表示を作成します。
  1. [平面図]>[参照レベル]
  2. [作業面]で[参照面:下]を選択。
  3. [注釈]タブ>[詳細]パネル>[マスキング領域]
  4. サブカテゴリを「フレーム/マリオン」に指定して、左右の框をスケッチして、参照面とフォームにロックする。
    左右の框をマスキング領域で作成する
  5. [モード]パネル>[✔編集モードを終了]
  6. 作成したマスキング領域を選択し、[モード]パネル>[表示設定]で下の図のように設定。
    インスタンスが切断された場合のみ表示に✔
  7. [立面図]>[右]を選択して、同様にマスキング領域を作成する。
    上下の框をマスキング領域で表現

ガラス

ガラスはいろいろ話しだすと長くなるので、詳細はドアのチュートリアルにゆずり、ガラスの部品をロードして使用します。
Google Drive
A360 Drive
  1. [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]で、ダウンロードした窓_ガラス.rfaをロード。
  2. [平面図]>[参照レベル]
  3. [作成]タブ>[モデル]パネル>[コンポーネント]
  4. タイプセレクタで「窓_ガラス」を選択。
  5. プロパティウィンドゥで[高さ]を1500に指定して、画面内をクリックして配置。
  6. 左右のハンドルをドラッグして、内側の参照面にロック。
    ガラスの左右端を参照面にロック
  7. [表示]タブ>[作成]パネル>[断面]で、断面図を作成し表示する。
    断面図を作成
  8. 上下のハンドルをドラッグして、参照面にロック。
    上下の参照面にロック
  9. ガラス芯を参照面に位置合わせしてロック。
  10. プロパティウィンドゥで[反転表示]を、インスタンスパラメータ[反転表示]を作成して関連付ける。
    反転表示を関連付ける
  11. 窓_ガラスを選択し、[タイプ編集]で「マテリアル_ガラス」を「マテリアル_ガラス」タイプパラメータを作成して関連付ける。
    マテリアル_ガラス

ガラスの線

ガラスの線は窓_ガラスファミリに単線で作成されていますが、ネストにする場合はその描画条件のレベルを框と合わせておく必要があります。

  1. [平面図]>[参照レベル]
  2. [作業面を編集]で[参照面:下]を選択。
  3. [注釈]タブ>[詳細]パネル>[シンボル線分]
  4. サブカテゴリで「ガラス[切り取り]」を指定して、ロックをかけながら、ガラスの線を作成する。
    ガラスの詳細線分を作成
  5. 作成した線分を選択し、[モード]パネル>[表示設定]で下の図のように設定。
    インスタンスが切断された場合のみ表示に✔
  6. [立面図]>[右]
  7. [作業面を編集]で[参照面:中心(左/右)]を選択。
  8. 同様にガラスに線を作成しロック、表示設定を行う。


これでFIX窓ができました。サイズを変更してふるまいをチェックしてください。

同様の方法で、様々な種類の障子を作成します。



2018年6月10日日曜日

窓ファミリ作成チュートリアル(7)~ルックアップテーブル

ルックアップテーブルとは?

ルックアップテーブルとはある値に対して、対応する値を抽出するための仕組みです。これはエクセルのLookup関数と考え方は同じです。
もともとMEPのファミリのために使われていた機能で、例えばエルボのファミリを作る場合を考えるとわかりやすいです。下の図はあるメーカーのエルボのカタログです。
呼び径ごとにD,t,H,Zの値が決まっている
呼び径に対して、各箇所の値が決まっています。このような「値のセットを代表値で取り出す」ということができます。

水切も1㎜刻みでサイズがあるわけではなく、ある程度の値で製品が決まっているので、ルックアップテーブルを使って形状を変更してみます。(YKKAPの水切を参考にさせていただきました。)

前回作成した水切の断面は次のようになっています。
水切の各部パラメータ
これに対し、各部の値は次のように決まっています。
奥行に対して値が決まる
見付とシールは同じ値なので、奥行の値に対して高さを変更するルックアップテーブルを作成してみましょう。

まずは水切をロード

練習用ファイルをここからダウンロードしてください。
from Google Drive
from A360 Drive

ダウンロードして解凍すると次のファイルがあります。

  • RC納り枠-7完成.rfa
  • RC納り枠-額縁まで.rfa
  • 水切.rfa
  • 水切.csv


この中の RC納り枠-額縁まで.rfa を開きます。
  1. [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]で、「水切.rfa」をロードします。
  2. プロジェクトブラウザで[ファミリ]>[窓]>[水切]>[水切]をダブルクリック。
  3. タイププロパティダイアログボックスで「幅」の関連付けボタンを押して、「水切幅」というパラメータを作成。
    水切の「幅」を「水切幅」に関連付ける
  4. 同様に「高さ」を「水切高さ」に、「奥行」を「水切奥行」に関連付ける。
  5. [作成]タブ>[プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]でファミリタイプダイアログボックスを開き、次のパラメータに式を設定する。
    • 水切幅=幅 + 2 * 枠見付左右
  6. 新たに「水切必要奥行」という長さのパラメータを作成し、式を「外壁から枠面+20」に設定
    式の設定
  7. [平面図]>[参照レベル]ビューを開き、[作成]>[コンポーネント]で、[水切]を選択して壁の上側に少し離して配置する。
  8. 位置合わせで水切の中心を中心に、と枠の先端と水切の参照面(下の図参照)を合わせてロックする。
    10mm飲み込んだところでロックする。40
  9. [断面図]>[断面図 1]を表示して、水切の上端を枠の下端の参照面にロックする。

式とルックアップテーブル

水切奥行は式で決める

水切必要奥行の値の値は必ず整数(上の表の「奥行」の値)です。また水切奥行の値が

  • 35mm以下は35
  • 50mm以下は50
  • 50mmより大きい場合は、58mmから10mmピッチ
という特徴があります。これを表現するために、水切奥行の式を次のように変更します。

if(35 mm < 水切必要奥行, if(50 mm < 水切必要奥行, 10 mm * roundup((水切必要奥行 - 58 mm) / 10 mm) + 58 mm, 50 mm), 35 mm)

この中の「10 mm * roundup((水切必要奥行 - 58 mm) / 10 mm) + 58 mm」の部分でroundup関数を使うことで必ず10の倍数を58に加え、整数の値を生成するようにしています。

水切高さはルックアップテーブルで決める

この値をもとに水切高さ」の値を決定します。

エクセルを使ってルックアップテーブルを作成しましょう

  1. [ファイル]タブ>[書き出し]>[ファミリタイプ]
  2. 名前を「水切.txt」として保存し、エクセルでカンマ区切りテキストとして開く。
  3. 次の列を残してほかの列を削除
    • A列
    • 水切高さ##LENGTH##MILLIMETERS
    • 水切奥行##LENGTH##MILLIMETERS
  4. 列を入れ替える
    • B列:水切奥行##LENGTH##MILLIMETERS
    • C列:水切高さ##LENGTH##MILLIMETERS
  5. B列に上の表の奥行の値を、C列に高さの値を設定
    奥行と高さを設定
  6. カンマ区切りのCSVファイルとして保存して閉じる。このCSVファイルは練習用フォルダに入っていますので参考にしてください。
  7. [作成]タブ>[プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
  8. 右下の[ルックアップテーブルを読み込む]をクリック。
  9. [読み込み]をクリックし、作成した「水切.csv」を選択し開く。
  10. [OK]
  11. [水切高さ]の式を次のように設定。
    • size_lookup("水切", "水切高さ", 168 mm, 水切奥行)
  12. [OK]

size_lookupの構文について


ize_lookup("水切", "水切高さ", 168 mm, 水切奥行)


第1引数:CSVファイル名。拡張子は不要ですが、必ず""で囲む
第2引数:値として取り出す列の引数部分の文字列。必ず""で囲む。
第3引数:値が見つからないときの規定値。
第4引数:検索する列の引数部分の文字列。パラメータの名前なので""で囲まない。

第4引数はファミリのパラメータ名です。これがCSVファイルの第1行目の値と一致している必要があります。

テストしてみる
では「だき見込」の値を変更して水切が正しく設定されるかどうか確認してみます。
まず45mmにしてみます。
だき見込45mm
次に95mmにしてみます。水切奥行が138mm、水切高さが49.1mmになるはずです。
だき95mm
今回ルックアップテーブルは一つのパラメータを設定するために使いましたが、もちろん一つのテーブルで複数のパラメータの値を設定することも可能です。