2015年2月8日日曜日

階段手すり(3)

金属手すり

今度は「手すり」と「手すり子」で構成される一般的な金属手すりを作成してみます。

材料

  • 上部手すり
  • 手すり1
  • 手すり2
  • たて部材
  • よこ部材
こんな手すりを作ってみます。

一つ一つの材料を順番に作成します。

上部手すり

材料

  • プロファイル(手すりの断面形状)
  • 終端(手すりの始点と終点に付加するファミリ)

プロファイルの作り方

(1) プロファイル - 手すり(メートル単位).rft を使って新規ファミリを開始する。
(2) [作成]-[詳細]-[線分]で下の図のように矩形を作成し、寸法にパラメーターをつける。
フラットバーを想定した断面

(3) [作成]-[プロパティ]-[ファミリタイプ]を開き、幅50mm、見付9mmのタイプを作成し名前を50x9とする。

(4) 名前を付けて保存する。(ここでは「角型手すり.rfa」)
手すりの断面(フラットバー50mmx9mmを想定)を作成しました。パラメーターを付けることで、様々な形状の断面に対応できます。また矩形に限らず、いろいろな断面形状の手すりを作成可能です。

上部手すりタイプの作り方

(1) 建築テンプレートを利用してプロジェクトを新規作成し、作成したプロファイルをロードしておきます。
(2) [プロジェクトブラウザ]-[ファミリ]-[手すり]-[上部手すりのタイプ]を展開し、任意のノードを右クリックして複製、名前をFB50x9とします。

(3) ダブルクリックしてタイプパラメーターダイアログボックスを開く。
(4) プロファイルに「角型手すり:50x9」を、ハンドのすきまを幅の半分の-25に設定します。
上部手すりのタイププロパティ
これで上部手すりのタイプができました。なぜハンドのすきまを-25にするかは後ほど説明します。すきまはgap、移動はtransitionの誤訳ではないでしょうか?

手すり子(たて部材)

手すり子の作り方

(1) [新規作成]-[ファミリ]で「手すり子(メートル単位).rft」を指定
(2) [平面図]-[参照レベル]を開いて、下の図のように参照線を作成し、パラメーターを作成します。
参照面を作成し、パラメーターを付加する

(3) [立面図]-[左]を開きます。これが階段手すりを横から見た時の形状を示しています。
(4) [作成]-[フォーム]-[押し出し]で、作業面に「参照面 中心(右/左)」を指定します。
作業面を指定

(5) [描画]-[選択(緑の線のアイコン)]を選び、オプションバーでロックにチェックをいれて、下の図のようにスケッチラインを作成します。
参照面にロックしながらスケッチする

(6) [モード]で[編集モードを終了(緑色の✔)]をクリックし、平面-[参照レベル]を開く。
(7) [修正]-[位置合わせ]を使って、左右の参照線に、フォームの左右端部をロックする。
左右端部をロックする

(8) フォームを選択し、プロパティの[マテリアル]の横にある小さなボタンをクリックし、マテリアルに[マテリアル]という名前のパラメーターを追加する。
マテリアルを後から変更できるようにパラメーターを付加する
(9) [プロパティ]-[ファミリタイプ]をクリックし、50x9という下図に示すタイプを作成します。
ファミリタイプの作成

(10) 角型手すり子.rfaという名前を付けて保存します。

以上で材料はそろいました。次回はこれらを組み合わせて手すりを作成します。