2019年11月10日日曜日

構造壁と意匠壁

何が違うのか

壁・床・柱にはそれぞれ意匠と構造があります。
意匠と構造
意匠壁・床と構造壁・床は、インスタンスプロパティ「構造」のチェックをオン・オフするだけでいつでも変換可能です。
構造プロパティのオンオフのみでいつでも変換可能
構造にチェックを入れると、構造設計のためのプロパティが追加されます。
構造設計用プロパティが追加される

構造同士・意匠同士は結合する

この違いは用途を示すだけではなく、要素同士の包絡(結合)に影響します。柱と壁の関係を考えてみると、意匠壁と意匠柱、構造壁と構造柱は作成した時点で自動的に結合されます。一方、意匠壁と構造柱、構造壁と意匠柱は作成しただけでは結合されません。
構造部材同士は作成時点で結合する
構造要素同士、意匠要素同士は自動結合されます。構造要素には構造フレームも含まれていて、意匠要素とは同じ関係にあります。
構造部材同士は結合する
躯体図や平面詳細図を作成する場合は、やはり構造図に現れている壁や床は構造に✔を入れるとよいでしょう。

手動結合は構造部材が優先

構造と意匠は手動で結合することができます。この場合の結合順位ですが、一般にはホスト要素勝ち、つまり壁や床が一番強く、ロード可能ファミリの構造柱や構造フレームは切りかかれることになります。
構造要素同士ならばシステムファミリ(床・壁)の勝ちですが・・・
ところが、意匠要素と構造要素では構造勝ちになります。
意匠要素より構造要素が強い!
構造フレームと意匠壁も同じ関係です。下の図のように、構造フレーム・構造床と意匠壁を重なった状態で作成します。
意匠壁と構造フレーム、構造床を結合すると・・・
これを結合すると、下の図のように構造部材勝ちで結合します。
構造勝ちで結合
この特性を理解しておけば、詳細図作成時に効率アップにつながります。