2022年6月11日土曜日

DB Linkの使い方

Revit DB Link を使ってみよう

Revit DB LinkはRevitのパラメータ情報をデータベースに書き出したり、データベースに加えた変更をRevitに読み込んだりするためのアプリです。ここではMicrosoft AccessとRevit 2023とのデータ交換をする手順を説明します。
Revit DB Linkを使ってみよう!

用意するもの

  • Revit 2023(バージョンは2019以降であればOK)
  • Microsoft Access (バージョンは2007 以降であればOK)
  • DB Link v1 for Revit 2023(各バージョンあります。)
  • Microsoft Access 2013 Runtime

DB Link v1 for Revit 2023について

  1. Autodesk デスクトップアプリを開く。
  2. 右上の自分のアイコンをクリックし、「アカウントの詳細」を選択。
  3. マイプロダクトの「使用可能な製品とサービスをすべて表示」リンクをクリック。
    リンクをクリック

  4. 製品のアップデートで、「DB Link v1 for Revit 2023」を探し、ダウンロードしてインストールする。
    ダウンロードしてインストール

Microsoft Access 2013 Runtime について


Office 365をインストールしただけでは、ランタイムがインストールされませんので、別途こちらからインストールします。
  1. 日本語を選びダウンロードバナーをクリック。
    ダウンロードをクリック

  2. 次の画面で「AccessRuntime_x64_ja-jp.exe」にチェックを入れて次へ
    次へをクリックするとインストーラがダウンロードされる

  3. ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックしてランタイムをインストールする。

使用方法

使い方は
  1. Revitでプロジェクトを開き、アクセスデータベースをかき出す。
  2. 出力したファイルをアクセスで開き編集して保存。
  3. Revitで変更したデータベースを読み込む
の順番です。

データベースをかき出す

  1. ファイルを開く(ここではRevitのサンプルファイル「サンプル意匠.rvt」を使用します。)
  2. アドインタブ>Revit DB Link
  3. MS Access 2007-2016 タブを選択。
  4. 書き出しボタンをクリック。
    まずは書き出す!

  5. フォルダとファイル名を指定して保存。
  6. 少々時間はかかりますが、指定したフォルダにファイルがあることを確認します。拡張子は最新のaccdbではく、一世代前のmdbです。

データベースをアクセスで修正する

  1. 出力したmdbファイルをダブルクリックしてアクセスで開く。
  2. たとえば「Rooms」テーブルを選択し、先頭の行(事務室のはず)の仕上床に、「タイルカーペット」と書き込む。
    部屋のパラメータ値を修正

  3. 保存して閉じる。

Revitに取り込む

  1. アドインタブ>Revit DB Link
  2. 出力したmdbファイルを選択し、編集と読み込みをクリック。

  3. 読込前にデータベースを編集ダイアログボックスが開くのでRoomsを選択して確認する。ここで修正することもできる。
    読み込みまえにデータベースを編集

  4. OK で読み込みが始まる。
  5. Revitでパラメータの値が変更されていることを確認する。
    アクセスで行った変更が反映されている

DB Linkのメリット

DB Linkのメリットは、アクセスの柔軟なデータベース編集・検索機能をフルに使用できることです。たとえば仕上入力用のフォームをデザインすれば、より簡単に仕上を入力することができますし、外部の仕上データベースと連携した入力もできるようになります。またクエリを作成して、集計表よりも複雑な値の抽出が可能になります。
Revitで作成したデータベースを活用するためには、DB Linkは重要な機能だといえるでしょう。