ホストの情報を得るには?
ドアがどの種類の壁に取り付けられているかを知りたい時があります。耐火壁に防火戸が取り付けられているか?を効率的に把握してみましょう。Revit User Tools最新版のExcel書き出しではファミリインスタンスのホストの情報を出力できます。以下のリンクからダウンロードしインストールしてください。http://www.rugjapan.com/forum-thread/877.html
ドアの情報を出力
まずドアインスタンスの情報を出力します。(1) RUTS-Excel-エクスポート拡張版
(2) ドアのインスタンスを選択し、HostにチェックをいれOK。
| ドア-インスタンス-Hostにチェック | 
(3) さらにOKして、エクセルに出力。
HostのGUIDが出力されます。
| HostのGUIDが出力される | 
壁の情報を出力
次に壁インスタンスの情報を出力します。(1) RUTS-Excel0エクスポート拡張版
(2) 壁のインスタンスを選択し、コメントにチェックを入れます。
| 壁のインスタンスを出力 | 
新しいBOOKのシートに壁のインスタンス情報が出力されます。
| 壁インスタンスのパラメーター出力結果 | 
これらを一つのBookにまとめてそれぞれのシート名にわかりやすい名前を付けておきます。ここではDoorとWallとしておきます。
| 一つのブックにまとめると扱いやすい | 
VLOOKUP関数で関連付けを行う
GUIDをキーとしてVLOOKUP関数で壁の情報をドアのシートに表示しましょう。(1) ドアのシートをアクティブにし、2行目、Host列の右隣の「E2」のセルを選択し、「fx」をクリック。
|  | 
| 関数の挿入 | 
(3) 検索値に「D2」、範囲はWallシートのA列からC列(Wall!A:C)、列番号は「3」、検索方法は「FALSE」を指定します。
| VLOOKUP関数の設定 | 
(4) セルE2に壁のタイプ名(Wallシートの3列目、C列の値)が表示されます。
あとは、ハンドルを使ってコピーしてください。ドアのとりついている壁のタイプ名が取得できました。下の図はHost列を非表示にし、E1のタイトル名を入れた状態です。
| ドアが取り付けられている壁の情報が表示された状態 | 
並べ替えて分析する
簡単に分析してみましょう。まずドア、壁の順番で並べ替えます。(1) [ホーム]-[編集]-[並べ替えとフィルター]-[ユーザー設定の並べ替え]
| 並べ替えの指定 | 
ドアのタイプごとに取り付けられている壁が表示されました。
| 並べ替えられて少しわかりやすくなりました。 | 
小計をとってもうすこしわかりやすく表示してみます。
(1) [データ]-[小計]
(2) 図のように設定しOK
| 小計の設定 | 
下の図の青枠部分をみてください。あるドアは、1時間耐火の内部の壁と、外壁の両方にに取り付けられているということがわかります。これは取り付け位置を間違えたのかもしれません。
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| 取り付ける壁かドアタイプを間違えた可能性が・・・ | 
ドアを出力するときコメントも出力しておけば、こうした問題点をRevitのパラメーターに戻すことができます。
Excelのパワフルな各種分析機能を組み合わせることで、より詳細な分析が可能になります。パラメーターの情報をいろいろな手法で分析するというのはいかにもBIMらしいですね。
