2020年9月20日日曜日

Civil3Dの地形を読み込む

TINサーフェスをRevitの地形に

Civil3Dの地形をRevitに

Civil3Dの地形をRevitに読み込むための方法は、いろいろありますが主に次の3つの方法が考えられます。

  1. 「地形をリンク」コマンドで
  2. LandXMLに変換して読む
  3. DWGに変換して読む

「地形をリンク」コマンドで

地形をリンク・・・ってどう使うの?

挿入タブのリンクパネルには地形をリンクコマンドがあります。こちらの使い方は、ヘルプに詳細な説明があります。しかし、この説明を読む前に結論を申し上げると
  • Civil3DユーザーとRevitユーザーどちらもBIM360DOCSを契約している
  • DeskTopConnectorをインストールしている
という条件が必須で、なおかつあくまでリンクなので、インポートした地形をRevitで編集することはできません

LandXMLに変換して読む

Civil3DでLandXMLをエクスポートし、Revitに読み込む方法があります。しかし、これにはSiteDesignerが必要です。SiteDesignerは無料のソフトですが、残念ながら2020までで、2021では廃止されてしまいました。簡単に使い方を説明すると

Civil3D

出力タブ>書出しパネル>LandXMLに書出し。

Revit

  1. SiteDesignerをインストールする。
  2. Site Designerタブ>Import/Exportパネル>Import LandXML
    SiteDesigner
  3. Civil3Dで出力したXMLファイルを選択し、既定値のままOK。

  4. 必要とする地盤面(toposurface)の名前を選択してOK。

  5. その他いろいろ聞いてきますがOKで進んでいくと、インポートされます。
Revitに取り込んだ地形


2021ではせめてLandXMLのインポートエクスポート機能だけでも実装してほしいものです。

DWGに変換して読む

最も単純な方法は、DWGに変換して読む、です。Civil3Dは本来AutoCADなのですが、AutoCADの標準図形にはない土木専用の要素(カスタムオブジェクト)がたくさん使用されています。地形はTINサーフェスという要素でできていて、AutoCAD標準図形のメッシュとは異なります。つまりCivil3DのDWGファイルをそのまま読んでもRevit上には再現できない、ということになります。そこでTINサーフェースを普通のAutoCAD図形に変換します。

Civil3D

  1. TINサーフェスを選択
  2. サーフェスツールパネル>サーフェスから抽出▼>オブジェクトを抽出
    オブジェクトを抽出
  3. 三角形を選択してOK。

  4. 何も変化していないように見えますが、TINサーフェースが3D 面に変換されています。
    3D面に変換される

Revit

  1. 挿入タブ>CADリンクで、適切なレベルを指定してCivil3DのDWGファイルを読み込む。
  2. 一部の要素が読み込み中に失われました。。。。。というダイアログボックスが表示されますが、これはDWGファイルにAutoCAD標準図形ではないCivil3D独自の図形が含まれているので、その部分は読み込めません、という意味ですから気にしないで[閉じる]を選択します。
  3. マス&外構タブ>外構作成パネル>地形
  4. ツールパネル>読込から作成▼>読み込みインスタンスを選択 でリンクしたDWGをクリック
  5. 必要なレイヤを選択(わからなければCivil3Dユーザーに問い合わせるか、すべてチェック)してOK。

  6. モードパネル>✔
これでRevitで編集可能な地形を取り込むことができました。
Revitに取り込まれたCivil3Dの地形

地形の境界は読み込めないので、マス&外構タブ>外構修正パネル>地盤面を分割を使って、不要な部分を分割&削除してください。

Revitで編集可能な地形に変換できました。