2018年10月21日日曜日

マスとマス床(1)

元はといえば…

マスというと自由な形状入力というのが最近のマスですが、そもそもマスは初期のRevitでは建物の大まかな形状とボリュームチェックを目的としたものでした。今回はそのころを思い出して、マスの使い方ついて練習してみましょう。

マスの基本

まずは建築テンプレートを使って、簡単にマスプランを作成します。

  1. [立面図}>[南]を開き、レベルを追加。
    レベル3,4を追加
  2. [平面図]>[レベル1]を開く。
  3. [マス&外構]>[マス作成]。警告が表示された場合は[閉じる]。
  4. [ファミリをロードしますか。]に[はい]と答えて、MetricLibraryの[マス]フォルダから ボックス.rfa をロードし配置。サイズを変更。
  5. 配置したボックスのタイプ名を用途Aに変更。
  6. コピーして、適当に配置し、タイプを複製し、名前を 用途B にする。
  7. 同様に円柱.rfaを配置して用途Cというタイプ名にする。

マスの結合

用途Bのボックスと、用途Cの円柱を結合して、円柱を勝たせます。
  1. [修正]>[ジオメトリ]>[結合]で円柱とボックスを選択。
  2. 円柱が負けているようならば、[結合順序を切り替え]る。
    結合を使えば自由に形状を作成できる

高さの調整

マスの高さを調整します。
  1. [立面図}>[南]を開き、用途Bをレベル3まで、用途Aと用途Cをレベル4まで引き上げる。
    天端はレベルに一致させる
  2. 3Dで確認する。
    3Dでマス形状を確認

マス床

マスにレベルを設定してマス床を作成します。
  1. マスをすべて選択。
  2. [修正|マス]>[モデル]>[マス床]
  3. レベル1~4を選択しOK
    マス床のレベルを設定
  4. マス床が作成されたことを確認。
一番上の面にはマス床は作成されません。パラペットの分上に伸ばしたい場合は、個別に選択して、最上レベルを選択を解除します。

マスのインスタンスプロパティ

マス床を作成したことで、床面積を計測できます。マスを選択してプロパティを確認します。
床面積が計算されている

マス床のインスタンスプロパティ

マス床の一つを選択し、インスタンスプロパティに着目します。
床面積はもちろん、元のマスのパラメータもマス床のパラメータになっています。
マス床はマスのプロパティを引き継ぐ

これらのパラメータを使えば、下の図のような集計表が容易に作成できます。
用途別の集計表
インプレイスマスを使えばもっと自由な形状を作成できます。またマスはADS-BTと組み合わせての日影計算にも適しています。
インプレイスマスならば形状は自由自在