カプラーのファミリをつくる
カプラー特有のシステムファミリがあります。
- 全体の長さ
- 外径
- 鉄筋の結合 1
- 鉄筋の結合 2
このうち、1~2はフォームに関連付けます。例えば次のような機械式継手を作るとします。
| JFE条鋼HPより |
- 全体の長さ=Lc
- 外径=Wc2
- 鉄筋の結合 1=L1
- 鉄筋の結合 2=L2
と考えて、全体の長さと外径のみをフォームに関連付けます。鉄筋棒が差し込まれる穴はモデリングする必要はありません。
六角形ファミリの作成
カプラーは正六角形なので、外接円の直径を外径に割り当てて拘束します。外接円の直径をパラメータで制御し、かつ絶対に形が崩れない堅牢な六角形を作るには、スケッチ自体に寸法を付けるのではなく、「数式を使った参照面」を作成し、そこにスケッチをロックするという方法がベストプラクティスです。
- 構造鉄筋カプラー テンプレートを用いてファミリを新規作成します。
- 平面図>レベル1を開きビューの尺度を1:20程度にします。
- 縦の参照面を中心の縦の参照面の左右に1つずつ作成
- 寸法を作成し、均等拘束および全体に寸法を作成して、パラメータ全体の長さを割り当てます。
- ファミリタイプダイアログを開いて、以下ののパラメータ(すべてタイプは「長さ」)を作成し、数式を入力します。
- R (数式:外径 / 2) ※外接円の半径
- W (数式:R / 2) ※中心から斜めの頂点までのX方向の距離
- H (数式:R * sqrt(3) / 2) ※中心から斜めの頂点までのY方向の距離
- 立面図>右 を開き ビューの尺度を1:20程度にします。
- 中心の十字の参照面を基準にして、以下の6本の新しい参照面を描画します。
- 縦の参照面(4本): 中心の縦線の左右に2本ずつ引きます。
- 横の参照面(2本): 中心の横線の上下に1本ずつ引きます。
- 作成した参照面に対して寸法を記入し、パラメータを割り当てていきます。すべて中心の参照面からの距離として寸法を付けてください。
- 縦の参照面(内側の左右):寸法を付け、パラメータ W を割り当てる
- 縦の参照面(外側の左右):寸法を付け、パラメータ R を割り当てる
- 横の参照面(上下):寸法を付け、パラメータ H を割り当てる
- フォームを作成します。作成>フォーム>押し出し をクリック
- 描画ツールから「線」を選び、先ほど作成した参照面の交点を順番にクリックして六角形を描きます。描いたスケッチラインは確実に参照面にロックしましょう
- スケッチを完了(緑のチェックマーク)します。
- 平面図>レベル1を開きます。
- 作成した押し出しを選択し、両端の形状ハンドルをドラッグして、左右の参照面にロックします。
ボルトの穴は作成する必要はありません。あとはカタログ値を見ながらファミリタイプを追加します。このとき重要なのは鉄筋のサイズ 1、2です。これを指定しておくことで配置するときに適切なタイプが選択されます。
また、鉄筋の結合1 と2により、配置時に鉄筋の長さが伸縮します。カプラー配置時に伸縮した鉄筋はカプラーを削除しても長さが変わらないので注意してください。
カプラーの配置
また、二つの鉄筋を指示する順番も重要で、「鉄筋1は動かない」という点に注意してください。鉄筋棒の長さや位置が変化するのは2番目に指示する鉄筋2です。
例えば次のような鉄筋2本の間にカプラーを配置するとします。
カプラーを30度回転させたいのですが、インスタンスパラメータカプラー回転角度が編集できません。
これはファミリのプロパティビューに位置合わせがオンになっているためです。
このチェックを外して再ロードすれば任意の角度にカプラーを回転させることができます。