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2022年11月12日土曜日

パーツ(3)

ギャップ

ギャップは分割の隙間の距離です。このプロパティは分割編集モードでのみ表示されます。

  1. 分割されたパーツを選択して「分割を編集」
  2. プロパティウィンドウでギャップを20と入力
    ギャップを設定

  3. モードパネル>✔
分割ギャップが設定される

分割プロファイル~シングルチェーン

分割の形状(切り口)をプロファイルとして定義することができます。まずは分割プロファイルファミリを作成してみましょう。

  1. ファイルタブ>新規作成>ファミリ
  2. 分割プロファイル(メートル単位).rftを選択して開く
  3. プロファイル定義がシングルチェーンに設定されていることを確認
    シングルチェーン

  4. 作成タブ>詳細パネル>線 で次の図のように線を作成します。シングルチェーンではこのように切断プロファイルを1つの単線または連続線で定義します。
    分割プロファイルファミリを作成

  5. 名前を「分割プロファイルS1.rfa」として保存
  6. プロジェクトにロード
  7. 分割されたパーツを選択して「分割を編集」
  8. 分割プロファイルに分割プロファイルS1を設定
    分割プロファイルを設定


  9. 分割の形状がプロファイルを同じになることを確認します。
  10. プロファイルに沿ったフリップにチェックを入れて、どのようにフリップするか確認します。
    プロファイルに沿ったフリップ

  11. プロファイルに沿ったフリップを解除し、プロファイルをまたいでフリップに✔してどのようにフリップするかを確認
    プロファイルをまたいでフリップ

  12. プロファイルをまたいでフリップのチェックを解除
  13. エッジの一致で鏡像化を選択して、どのようになるか確認。
    鏡像化

  14. エッジの一致で回転を選択して、どのようになるか確認。
    回転


  15. モードパネル>✔
分割プロファイルを適用

分割プロファイル~二重チェーン

二重チェーンには分割線が2本あります。これはエッジの一致やギャップでは表現できない非対称な切り口を作成するときに有効です。

  1. ファイルタブ>新規作成>ファミリ
  2. 分割プロファイル(メートル単位).rftを選択して開く
  3. プロファイル定義を二重チェーンに設定
  4. まったく非対称な図形を中心の参照面の左右に作成する
    二重チェーンの分割プロファイル


  5. 名前をつけて保存
  6. プロジェクトにロードし、分割プロファイルに割り当てます。
    二重チェーンプロファイルを適用してのパーツ分割

ほとんどの場合はシングルチェーンで事足りると思われますが、二重チェーンを使えばより複雑な切り口を表現することが可能です。

2022年11月6日日曜日

パーツ(2)

パーツの分割

パーツは分割することができます。分割したパーツをさらに分割することもできます。分割には分割自体にプロパティがあり、その「切り口」を様々に加工することができます。

まずは基本の分割から

今回は壁を例にして分割の基本を行ってみます。まずは単一レイヤの壁でパーツを作成しましょう。

準備

  1. 建築テンプレートでプロジェクトを作成。
  2. 平面図:レベル1が開いていることを確認。
  3. 建築タブ>構築パネル>壁
  4. 標準壁:標準-150mmで任意に壁を作成
  5. 作成した壁を選択して、修正タブ>作成パネル>パーツを作成
    パーツを作成

分割には「スケッチ」による分割と「参照(通り芯・レベル・名前の付いた参照面)」による分割の二種類があります。

スケッチによる分割

  1. 作成したパーツを選択し、パーツパネル>パーツを分割
  2. 修正タブ>描画パネル>スケッチを編集
  3. パーツの周囲が破線(境界線といいます)で囲まれます。スケッチラインはこの境界線と交差するようにします。
    パーツの周りに

  4. 分割位置をスケッチ(複数可)

  5. モードパネル>編集モード終了(✔)
  6. モードパネル>編集モード終了(✔)
    分割されたパーツ

分割位置を修正するには、分割後のパーツを選択して、修正タブ>分割を編集でスケッチラインを編集します。

スケッチは立面図や断面図でも作成できます。またスケッチラインは単線でなくてもよいし、端部が境界線ではなくスケッチライン上にあっても、分割領域が確定できさえすれば自由に作成できます。

分割スケッチは領域が確定できれば任意の形状をスケッチ可能

参照による分割

「通り芯」「レベル」「名前の付いた参照面」で分割することができます。参照による分割のメリットは、編集モードに入らなくても分割位置を修正できることです。

  1. もう一枚壁を作成してパーツを作成
  2. 建築タブ>作業面パネル>参照面
  3. 分割位置に参照面を作成して、名前を「A1」と設定する
    参照面に名前を設定
  4. 作成した参照面「A1」を選択し、修正タブ>修正パネル>コピー
  5. オプションバーの複数に✔をいれて、任意の数だけコピーする。
  6. コピーした参照面すべてに名前がついていることを確認する。
    コピーした参照面に連番で名前が設定される

  7. 作成したパーツを選択し、パーツパネル>パーツを分割
  8. 修正タブ>参照パネル>参照の交差
  9. フィルタから「参照面」を選択
  10. 名前の付いた参照面をすべて選択してOK。

  11. モードパネル>編集モード終了(✔)
    パーツが参照面で分割される
参照面の位置を変更するとパーツの分割位置も修正されることを確認してください。
参照面を移動すると分割位置も移動する

複数の壁に適用する

参照面は無限の面をみなされるので、見た目上壁と参照面が交差していなくても分割することができます。
  1. 参照面と交差しない位置に壁を作成してパーツを作成
    参照面と交差していない位置に壁を作成

  2. 作成したパーツを選択し、パーツパネル>パーツを分割
  3. 修正タブ>参照パネル>参照の交差
  4. フィルタから「参照面」を選択
  5. 名前の付いた参照面をすべて選択してOK。
  6. モードパネル>編集モード終了(✔)
    参照面と交差していなくても分割される

参照面を修正すると、複数の壁のパーツが同時に修正されることを確認してください。これは上下のレベルにある壁を、同じ位置で分割する場合などに便利です。
参照面を修正することで複数の壁のパーツを修正


次回は「ギャップ」と「分割プロファイル」についてお話しします。