2019年7月7日日曜日

MEPことはじめ 電気(5)

パネル集計表

前回作成した照明の回路を分電盤に接続して、パネルの集計表を作成しましょう。分電盤に限っては特殊な集計表が準備されています。
練習ファイルをここからダウンロードしてください。
A360 Drive
Google Drive

照明回路を分電盤に接続


  1. 平面図 2階 電気を開く
  2. [F9]を押してシステムブラウザを開く。
  3. [未設定]>[電気]>[電力]を展開し、すべての照明を選択。
  4. [修正|照明器具]パネル>[システムを作成]パネル>[電力]
    システムブラウザで照明を選択して、リボンの[電力]をクリック
  5. システムブラウザでL-1の[回路5]を選択して、回路を確認する。
    回路5を選択すると、平面図に回路が表示される

回路番号の修正

システムブラウザに1,2,3,4,5という番号がついていますが、これは回路の番号です。回路番号は接続先の配電盤ごとにつなげた順番に番号がつきます。番号の付け方は分電盤ごとに決定できます。

盤の名前を回路番号に接頭するには

回路番号に分電盤の名前(この場合は「L-1」)を接頭辞として追加することができます。
  1. L-1の分電盤を選択
  2. インスタンスプロパティ「回路名称」でパネル名を選択して[適用]
    回路番号にパネル名「L-1」が接頭された
  3. 回路の[接頭表記セパレータ]に-を設定して[適用]
    回路番号が パネル名-番号 となる

任意の文字を回路番号に接頭するには

  1. [回路名称]を接頭表記済みに、[回路の接頭表記セパレータ]を-に、[回路の接頭表記]をL1にして適用
    任意の接頭辞
  2. [回路名称]を標準にして適用

回路番号の変更

接頭表記はある程度自由になることがわかりましたが、回路番号自体はどのように変更するのでしょうか?回路のインスタンスプロパティでは回路番号がグレーになっており、直接編集することができません。
回路番号は変更できない?
回路番号を変更するためにはパネル集計表を作成します。パネル集計表はパネルに特化した集計表です。
  1. [解析]タブ>[レポート及び集計表]パネル>[パネル集計表]
  2. パネル集計表を作成でL-1にチェックを入れてOK。
    パネル集計表
  3. パネル集計表が表示されます。
    パネル集計表
  4. 任意の回路番号を選択し、[パネル集計表を修正]タブ>[回路]パネル>[上へ移動]または[下へ移動]で回路行を上下に移動し、回路番号が変更されることを確認する。
    回路番号を変更

パネル集計表の編集

パネル集計表はパネルL-1にどのような負荷がかかっているのかを一覧で表示します。
パネル集計表にはテンプレートがあり、これを修正することで表示する内容を変更することができます。
  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[パネル集計表テンプレート▼]>[テンプレートを編集]
  2. テンプレートタイプを配電盤を選択しOK
    配電盤?を選択

    (英語版では「SwitchBoard」になっているのでおそらく誤訳で正しくは「分電盤」、また「柱一本」はOne Columnなので「1列」の誤訳です)
    こちらが英語版 柱1本 の正体は・・・
  3. スイッチボードの文字を分電盤に修正
  4. CKTを回路に修正
  5. フレームサイズのヘッダーを選択し、列を削除
  6. テンプレートを終了
    テンプレートを修正
これでパネル集計表が修正されました。そのほかにもいろいろと修正できることがあるのですが、ここでは修正が可能であることだけ理解しておいてください。
パネル集計表は一般的な日本の表記とは異なるかもしれませんが、容易に分電盤の負荷状況を確認することが可能です。
修正後のパネル集計表