自由な並び順で仕上表を作る
前回は仕上表に表示する部屋の名称を作成して複数の部屋を1行にまとめる方法を練習しました。今回はこの部屋を、仕上表上で希望する順番に並べ替えてみましょう。
ステップは
- 1階、2階、共通など部屋をグルーピングする
- 1のグループの中でさらに部屋を希望通りに並べる
です。
ファイルの準備
下のリンクをクリックして、プロジェクトファイルをダウンロードしてください。このファイル(Revit2017)は、Revitに付属している「rac_advanced_sample_project.rvt」に手を加えたものです。
v2017 建築_サンプルプロジェクト_仕上表_部屋の並び順設定開始.rvt
部屋の並び順を設定する
グループを設定する
まずは大きく部屋をグルーピングします。この建物は3階建てなので、次のグループを準備します。
Step by step
(1) [表示]-[集計▼]-[集計表/数量]
(2) カテゴリから「部屋」、名前を「仕上表グループ設定」、集計キーでキー名を「仕上表グループ」
![](https://2.bp.blogspot.com/--jpyeXsM8QA/WBQ5OZp4ByI/AAAAAAAAEZA/oPJtk7Bk4EQq2dSLGySVKONt6T4B4CTUQCLcB/s320/fin001.PNG) |
集計キーを作成 |
(3) [新しいパラメータ]で「仕上表グループ番号」を「実数」として作成する。この番号の順番に仕上表に並ぶようにする。
![](https://3.bp.blogspot.com/-wxp2PoVI_zQ/WBQ6WjzYEjI/AAAAAAAAEZI/jcvDY2IKbLon_5m2-yhe0AxvsoBRKpKEACLcB/s400/fin002.png) |
仕上表グループ番号を設定 |
(4) [集計表/数量を修正]タブ-[行]パネル-[データ行を挿入]を4回押す。
(5) 下の図のように、キー名と仕上表グループ番号を設定する。
![](https://2.bp.blogspot.com/-vZFA7W1y6rg/WBQ83kj9KfI/AAAAAAAAEZU/t82OEiBWMb058CvFIVMXI5kMznDO0AJnACLcB/s400/fin003.png) |
グループ番号の設定 |
グループを部屋に割り当てる
作成したグループを部屋に割り当てるために、新たに集計表を作成します。
Step by step
(1) プロジェクトブラウザで集計表「部屋_仕上表名前」を右クリックして複製し、「部屋_仕上表並び順」とする。
(2) ビューのプロパティ「フィールド」の編集ボタンをクリックして、「仕上表グループ」と「仕上表グループ番号」を先頭に追加。
![](https://1.bp.blogspot.com/-LHP-Rthhxqc/WBcw-_9FGCI/AAAAAAAAEeA/wMF-pjb6-gk9A5qII9XrRTqagHFnAxeKwCLcB/s400/fn201.PNG) |
仕上表グループと仕上表グループ番号を追加 |
(3) [並べ替え/グループ化]タブで、先頭の並べ替えに「レベル」を指定し、[各インスタンスの内訳]のチェックを外す。
最初の並べ替え方法の「見出し」のチェックは外す。
「次の並べ替え方法」は「(なし)」にする。
![](https://3.bp.blogspot.com/-aapHDpeLz2E/WBRCYudOuZI/AAAAAAAAEZw/JA9pLj9Wkp0hVH5gP4naH8fFAO3JpXaZwCLcB/s400/fin007.png) |
並べ替えの設定 |
(4) レベル 1FL、2FL、3FLの「仕上表グループ」にそれぞれ、「1階」「2階」「3階」を割り当てる。
![](https://2.bp.blogspot.com/-8VaATR2cqG4/WBcxrRKAWEI/AAAAAAAAEeI/RQEbsvQb8hs-osQn13yc4d9Wfbt4KA5MQCLcB/s400/fn202.PNG) |
仕上表グループを割り当てると自動的にグループ番号も割り当てられる |
(5) プロパティウィンドゥで[並べ替え/グループ化]をクリックし、先頭に「仕上表名前」を設定し、他は(なし)とする。
![](https://3.bp.blogspot.com/-gjE9TCJ8rBs/WBcyEIhwRNI/AAAAAAAAEeM/Kzr_jy1IJqoh-GUc8hn9Zc2X9PUpcqs9wCLcB/s400/fn203.PNG) |
並べ替えの先頭に仕上表名前を設定 |
(6) 複数のレベル(仕上表グループ)に所属している部屋は仕上表グループが空欄になっているので(複数の値があると空白表示となる)、これを「共通」に変更する。
![](https://1.bp.blogspot.com/-A9trtfeAi5s/WBcywdh2o8I/AAAAAAAAEeY/83cmz3PgK4wxOibWhdXHA3FHxvgkungaACLcB/s400/fn204.png) |
空白欄を「共通」に変更 |
(7) プロパティウィンドゥで[並べ替え/グループ化]をクリックし、下図のように設定する。
![](https://3.bp.blogspot.com/-mFw_0REX-VM/WBiHyKcjpuI/AAAAAAAAEe4/fg3nrnoO8_Euaad4ELbxwO0KUHEyCzuGQCLcB/s400/fn207.png) |
並べ替えの設定 |
以上でグルーピング設定は終了です。完成した仕上表の並び順は以下のようになります。
![](https://3.bp.blogspot.com/-QtuV1wu_ekQ/WBczX9PS1_I/AAAAAAAAEek/RDz_4R9b3yYQFc2izHUVK_hTrr_4ikVzQCLcB/s400/fn206.png) |
グルーピングされた仕上表 |
部屋の並び順
次はグループの中での部屋の並び順の設定です。例えば、仕上表グループ「1階」では、風除室
を先頭にしたいですよね。そこで、「仕上表整列番号」というプロジェクトパラメータを追加して、順番を設定します。
(1) プロパティパレットの[フィールド]の編集ボタンを押す。
(2) [新しいパラメータ]を押して「仕上表整列番号」パラメータを追加
パラメータタイプは、「文字」または「実数」がよいでしょう。
![](https://4.bp.blogspot.com/-GYyMPz5LTtQ/WBiJk3NJ9pI/AAAAAAAAEfE/GEb0W-Mg9oQvjOhrklRlBxIENrvBpwD8wCLcB/s400/fn208.PNG) |
仕上表整列番号を追加 |
(5) 順番を仕上表名前の前にしてOK
![](https://3.bp.blogspot.com/-kNmkDy5b63Y/WBiJ-8A4EkI/AAAAAAAAEfI/qYog7tYfE_kN5Ani6XXPILHbJLJ9PqOVgCLcB/s400/fn209.png) |
仕上表整列番号を追加 |
(6) 仕上表整列番号に並ばせたい順番に番号を振る。1階は101、102、2階は201、202のように降るとよい。
![](https://4.bp.blogspot.com/-TTmZ-R6p8OU/WBiK6JTwusI/AAAAAAAAEfU/FaQXbQ0xhOI3Xv1j1bmG_i9dHpYvOi42gCLcB/s400/fn210.png) |
仕上表整列番号を設定 |
(7) プロパティパレットの[並べ替え/グループ化]で以下のように設定。
![](https://4.bp.blogspot.com/-2d6QvmJeF_s/WBRNYdFfGyI/AAAAAAAAEbM/BvEWBNWXXy8WgR95PD--F1jG7XnqesFVACLcB/s400/fin016.PNG) |
仕上表整列番号を並べ替えの基準に加える |
(8) 完成です。
![](https://4.bp.blogspot.com/-ij666zBFYYQ/WBiLmK05r6I/AAAAAAAAEfY/UmgzxrPPjNIGmKoqzvTu2x_yNRGwpsqnQCLcB/s400/fn211.png) |
部屋の並べ替えの完成ji |
次回は仕上の情報を設定します。