2024年4月6日土曜日

下がり天井~仕上2枚

岩綿吸音板の折り上げ天井

下がり天井のモデリングについては、ずいぶん前のトピックで触れたのですが、GB9.5+岩綿吸音板6のような2つのレイヤの壁と天井の作り方について考えてみます。

天井と壁の結合について考察

それぞれのレイヤ構成は次の図の通りです。岩綿吸音板を仕上2[5]、GB9.5を仕上1[4]としています。

天井

天井のレイヤ

壁のレイヤ
垂れ壁と天井を前回の手法で結合すると次のようになってしまい、GBと岩綿吸音板の包絡がうまくいきません。
仕上1、2のレイヤの結合がいまひとつ

レイヤのロックを解除する

そこで、壁の仕上1,2のレイヤ下部のロックを解除します。
  1. 壁を選択してタイプ編集
  2. 構成の編集ボタンを押してアセンブリを編集ダイアログボックスを表示
  3. プレビューボタンをクリックしてプレビューを表示
  4. ビュー(V)を[断面図:タイプ属性を修正]を選択し、壁の下部を拡大
  5. 修正をクリックし、仕上2のレイヤ下部をクリック、表示された鍵マークをクリックしてロックを解除
  6. 同様に仕上1のレイヤのロックも解除
    隣り合う二つのレイヤのロックを解除

  7. OKを2回押す
断面図で垂れ壁を選択すると、下側に▼が二つ表示されます。
垂れ壁下側に▼(ハンドル)が表示される

仕上側のハンドルを天井の岩綿吸音板レイヤの上(GBレイヤの下)に合わせる、または垂れ壁の"基準高さからのオフセット"の値を-12.5(GBの厚さ)に設定するときれいに結合します。

仕上下地レイヤが3枚になるとこの方法も使えなくなってしまいますが、大多数の天井では通用するはずです。


レイヤのロック解除について

レイヤのロックを解除するとあたかもそれぞれのレイヤの上下の高さを自由に設定できて便利そうですが、実際には各レイヤを自由に高さ変更できるわけではありません。レイヤのロック解除には制限があり

ロック解除するレイヤは隣り合っていなければならない

という大原則があります。結論から言うと異なる高さは1種類のみ設定できる、ということです。

例えば、LGSの両面にGB12.5を張った壁の、外側と内側のGBの高さをそれぞれ異なる値に設定しようとしてもできません。

アセンブリ編集ダイアログを開き、内外のGBのレイヤ上部をロック解除すると

両側のレイヤのロックを解除しても…

OKを押しても次のような警告が表示されます。

警告が表示される
つまるところ、壁の各レイヤに設定できる高さは2種類だけ、ということです。