石と打放しのおさまり
建築工事標準詳細図(2-02)は外壁と内壁の石のおさまりと、コンクリート打放し用の各種の目地について記載されています。
石のおさまりと打放しの納まり |
今回も製図ビューと、対応する壁タイプを作成しています。
壁の領域分割・結合とリビール
壁タイプ「2-02-13 吸音材の上ガラスクロス張り」は、下端が入り幅木のようなおさまりになっています。
-13 吸音材の上ガラスクロス張り |
これを実現するにはいくつかの方法がありますが、今回はH=100 と想定して
- 壁のリビール
- 壁の領域分割と結合
の合わせ技で実装しました。
壁のリビールだけだと?
吸音材の厚さが25mmなので100mmx25mmのプロファイル「ボイド幅木:100x25」を作成してプロジェクトにロードします。
リビール用のプロファイル |
次に壁タイプのアセンブリを編集ダイアログボックスで、ビューを断面に設定し[壁リビール]ボタンをクリックして、プロファイル「ボイド幅木:100x25」を外側下端に配置します。
壁の下端にリビールを追加する |
この状態では断面はいいのですが、3Dビューで見るとリビールした部分の仕上が吸音材のマテリアルが表示されます。
矢印の位置のマテリアルが?? |
これは仕上の吸音材のレイヤをリビールしたので、「薄皮1枚」だけ吸音材が表示されているということだと思われます。
そこで、いったんリビールを解除して、仕上レイヤの領域を下端から100mmで分割し、構造体と結合しコンクリートのマテリアルを割り当てたうえでリビールを配置すれば見た目も問題ありません。
- 壁のアセンブリを編集ダイアログボックスを開く
- プレビューで断面を表示
- [壁リビール]ボタンを押して、壁のリビールを削除
- [領域を分割]ボタンをクリックし、仕上のレイヤを下端から100mmで分割
外面をマウスでなぞって仮寸法が100になったらクリック - [領域を結合]ボタンをクリックし、仕上と躯体の境界上にマウスを移動し、アイコンが左向きの矢印になったらクリックし、構造レイヤと結合する。
- このようになる
- [壁リビール]ボタンを押して、再度壁のリビールを設定
この場合、高さはH=100、かつ仕上レイヤの厚さ=25に固定されますが、メンテナンスなしでこの形状を保ってくれるので、高さや仕上レイヤの厚さが一律であれば便利な機能です。
ご利用についてのお願い
ファミリも製図ビューも、サンプルファイル内の要素は、なんでも自由に利用していただいて結構ですが、何があっても責任は一切負いませんので自己責任でご利用ください