ラベル 領域を分割 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 領域を分割 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年5月4日日曜日

建築工事標準詳細図(2-02)~石と打放し

石と打放しのおさまり

建築工事標準詳細図(2-02)は外壁と内壁の石のおさまりと、コンクリート打放し用の各種の目地について記載されています。

石のおさまりと打放しの納まり

サンプルプロジェクトのダウンロード

今回も製図ビューと、対応する壁タイプを作成しています。

壁の領域分割・結合とリビール

壁タイプ「2-02-13 吸音材の上ガラスクロス張り」は、下端が入り幅木のようなおさまりになっています。

-13 吸音材の上ガラスクロス張り

これを実現するにはいくつかの方法がありますが、今回はH=100 と想定して

  • 壁のリビール
  • 壁の領域分割と結合

の合わせ技で実装しました。

壁のリビールだけだと?

吸音材の厚さが25mmなので100mmx25mmのプロファイル「ボイド幅木:100x25」を作成してプロジェクトにロードします。

リビール用のプロファイル

次に壁タイプのアセンブリを編集ダイアログボックスで、ビューを断面に設定し[壁リビール]ボタンをクリックして、プロファイル「ボイド幅木:100x25」を外側下端に配置します。

壁の下端にリビールを追加する

この状態では断面はいいのですが、3Dビューで見るとリビールした部分の仕上が吸音材のマテリアルが表示されます。

矢印の位置のマテリアルが??

これは仕上の吸音材のレイヤをリビールしたので、「薄皮1枚」だけ吸音材が表示されているということだと思われます。

そこで、いったんリビールを解除して、仕上レイヤの領域を下端から100mmで分割し、構造体と結合しコンクリートのマテリアルを割り当てたうえでリビールを配置すれば見た目も問題ありません。

  1. 壁のアセンブリを編集ダイアログボックスを開く
  2. プレビューで断面を表示
  3. [壁リビール]ボタンを押して、壁のリビールを削除
  4. [領域を分割]ボタンをクリックし、仕上のレイヤを下端から100mmで分割
    外面をマウスでなぞって仮寸法が100になったらクリック

  5. [領域を結合]ボタンをクリックし、仕上と躯体の境界上にマウスを移動し、アイコンが左向きの矢印になったらクリックし、構造レイヤと結合する。

  6. このようになる

  7. [壁リビール]ボタンを押して、再度壁のリビールを設定

こうすると、幅木の部分に構造体レイヤのマテリアルが表示されます。
幅木部分に構造体のマテリアルが表示される


この場合、高さはH=100、かつ仕上レイヤの厚さ=25に固定されますが、メンテナンスなしでこの形状を保ってくれるので、高さや仕上レイヤの厚さが一律であれば便利な機能です。

ご利用についてのお願い

ファミリも製図ビューも、サンプルファイル内の要素は、なんでも自由に利用していただいて結構ですが、何があっても責任は一切負いませんので自己責任でご利用ください

2024年8月18日日曜日

複層壁の領域を分割

壁のレイヤを水平に分割する

レイヤは水平に分割した例
壁のレイヤは上図のように水平に分割して異なるマテリアルを割り当てることができます。分割数はいくつでも構わないのですが、レイヤの厚さは一定です。

手順

ここでは「建築テンプレート」をもとに、具体的な手順について説明します。
  1. 標準壁:標準200mmで壁を作成
  2. 作成した壁を選択して[タイプ編集]をクリック
  3. [複製]ボタンをを押して、名前を適当につけてOK
  4. 構造の[編集]ボタンをクリックし、アセンブリを編集ダイアログボックスを開く。
  5. [<<プレビュー]ボタンをクリック
  6. ビュードロップダウンリストから断面図:タイプ属性を修正を選択
  7. サンプルの高さを5000程度とする。
  8. [挿入]ボタンをクリックし、レイヤ1に次のレイヤを追加
    1. 機能:仕上2
    2. マテリアル:レンガ、一般
    3. 厚さ:25mm

  9. [領域を分割]ボタンをクリックし、左側の断面ビューで第一レイヤを下端から1500程度でクリックして分割。

  10. [挿入]をクリックし、レイヤ1に次のレイヤを追加
    1. 機能:仕上2
    2. マテリアル:木目 - ナチュラル
  11. 新たに追加したレイヤ1の行を選択し、[レイヤを割り当て]をクリックし、断面ビューで分割したレイヤの上側の領域をクリック

  12. レイヤリストの厚さの項目がグレーになります。以降、レイヤの厚さは次の手順で編集します。
    1. [修正]ボタンをクリック
    2. 断面ビューで外側の境界をクリック
    3. 表示された寸法を編集

  13. OKを2回押す
    レイヤを分割した壁タイプ

壁のスイープを追加

さらに見切り材として壁のスイープを追加してみます。
  1. プロファイル - ホスト(メートル単位).rftで次のようなプロファイルを作成する。

  2. プロファイルの用途を壁スイープとして、プロジェクトにロードする。
  3. 壁のタイプ編集で、構造の[編集]ボタンを押し、アセンブリを編集ダイアログボックスを開く。
  4. [壁スイープ]ボタンを押して、[追加]をクリックし、次のように設定。

    1. 基準オフセット:1500
    2. 基準:下部
    3. 向き:面に垂直
    4. 側面:外部
    5. 側面オフセット:-20
    6. フリップ:□
    7. セットバック:0
    8. 壁の欠込:✔
    9. 切り取り可能:✔
これで境界に見切り(壁のスイープ)が配置されます。壁の欠込をチェックしたので、内側にオフセットしたスイープで壁のレイヤが切り取られてることに注目してください。
壁のスイープで見切りを追加
スイープとの組み合わせで腰壁+幅木なども表現できます。
弱点としては、やはりレイヤの厚さを分割領域ごとに変更することができないことですが、一方でマテリアルの面積などは正確に把握することができます。