2025年8月10日日曜日

Autodesk Viewer(1/3)

準備が肝心

Autodesk Viewer はAutodeskアカウントさえ取得すれば、だれでも無料で利用できるオンラインビューアです。Revitの2D/3Dビューをでも誰とでも簡単に共有することができます。Docsのライセンスが十分にない場合でも、Revitのモデル情報、図面情報を共有することができるので、ぜひ活用していただきたいサービスです。

Autodesk Viewer

このビューアを上手に活用するにはRevitデータをアップロードする前に次の二項目の事前準備が重要です。

  • 共有したいビュー(共有目的に沿ったビュー)の作成
  • パブリッシュ設定

共有したいビューを作成する

何について協議したいのかを明確にして、その協議内容にふさわしいビューをあらかじめ作成しておきます。例えば構造フレームとダクトの干渉について協議したいならば、情報を受け取った側が素早くその部位にアクセスできるように、3Dビューや2Dビューを作成します。

このとき、透過の設定をしておけばビューア上でも反映されます。

3Dビュー:検討1_3Dビュー

2Dビュー:検討1_断面

できるだけ魅力的なコンテンツを作成することがビューアを上手に使うコツです。またビューにも検索しやすいように接頭辞を統一するなどの工夫をしておくとよいでしょう。

パブリッシュ設定

次に、パブリッシュ設定を行います。

  1. コラボレートタブ>モデルを管理パネル>パブリッシュ設定
  2. パブリッシュ設定ダイアログボックスの[新しいセット]をクリック
    [新しいセット]をクリック

  3. 名前に任意の名前(ここでは「検討1」としました)をつけてOK
  4. セットを選択で検討1が選択されていることを確認(チェックボックスではなくアイテムが選択されていることが大事)
  5. セットを編集リストに表示からモデル内のすべてのビュー及びシートを選択
  6. 検索条件に検索語を入力(ここでは検討と入力)
  7. 表示されたビューにチェックを入れる
    パブリッシュセットを編集

  8. 最後に「このセットをパブリッシュ(公開)する」という意味で、セットを選択の目的のセットにチェックを入れる
    パブリッシュするセットにチェックを入れる

  9. [保存して閉じる]をクリックしてダイアログボックスを閉じる
  10. ファイルタブ>上書き保存
これで準備が整いました。

オートデスクビューアにアップロードする

パブリッシュ設定まで完了したら、オートデスクビューアにアップロードします。オートデスクビューアを開き[新しいファイルをアップロード]をクリックしましょう。
まずメインファイルをアップロード
まずメインのファイルを一つビューアの画面上にドラッグ&ドロップします。
続いてリンクファイルをアップロード
続いて、リンクファイルを画面上にドラッグ&ドロップします。ない場合は[ファイルの追加が完了しました]をクリックします。
アップロードするファイルを確認

ファイルを確認したら[アップロード]ボタンを押します。するとアップロードが開始されます。アップロード中(①~②)はページを閉じてはいけません。
アップロード中はページを閉じないようにする
処理中(②~③)はページを閉じて構いません。閲覧できるようになったらメールが配信されるので、メールのリンクをクリックすれば閲覧できます。パブリッシュ設定をしたビューが閲覧できることを確認してください。
Autodesk Viewerで閲覧
左側のビューパネルで2Dビューに切り替えると
2Dビューも閲覧できる

共有する

このビューアの情報を共有するには、リンクを送信するだけです。画面右上の[共有]をクリックし、表示されるリンクをコピーしメールやTeamsで共有したい相手に送付します。
共有リンクを取得

これでモデルを共有して議論を進める準備ができました。次回はもう少しこのビューアの使い方を深く見ていきましょう。