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2024年8月25日日曜日

隠線表示と専門分野

隠線を表示する

壁の向こう側にある階段を表示するには隠線を表示すると便利です。

隠線で壁に隠れたササラを表示する
隠線表示を使用するには、ビューのプロパティ

  • 専門分野
  • 隠線を表示

の設定が重要です。

ビューのプロパティ「専門分野」「隠線を表示」

隠線を表示の意味

表示タブのグラフィックスパネルには隠線表示と隠線非表示のボタンがあります。

隠線表示/非表示
このボタンが機能するのは、ビューの隠線を表示の値が「専門分野別」の時だけで、「なし」または「すべて」のときは機能しません。

  • なし:隠線は全く表示されません。
  • すべて:すべての隠線が表示されます。

専門分野との関係~構造

専門分野が構造の場合、構造部材(構造フレーム、構造柱、構造壁、床、屋根)は、必ず隠線表示されます。これを隠線非表示コマンドで非表示にすることはできません。

床の下に構造柱、構造フレーム、構造壁、床を配置して

構造柱、構造フレーム、構造基礎、構造壁、床を床の下に配置

平面ビュー(見下げ)で、専門分野:構造、隠線を表示:専門分野別 とし、ビューの奥行を調整すると、次の図のように床下にある構造部材が隠線で表示されます。

床下の構造部材が隠線で表示される

自動的に隠線表示されるのは構造部材(床・構造壁・構造フレーム・構造柱・構造基礎カテゴリのファミリ)のみです。例えば階段のような建築ファミリは、床に隠れて表示されません。

構造ファミリでなければ自動的には隠線表示されない
非構造部材を強制的に隠線表示したい場合は、表示タブ>グラフィックスパネル>隠線表示ツールを使います。ボタンを押して、床→階段の順に選択すると隠線で表示されます。
隠線表示
手動で隠線表示した部材を非表示にするには、表示タブ>グラフィックスパネル>隠線非表示ツールを使って非表示に戻します。

自動で隠線表示された要素を非表示にする

隠線表示ツールは手動で隠線表示にするツールなので、自動で隠線表示された要素には効き目はありません。自動で隠線表示された要素を非表示にするには

  • カテゴリの<隠線>サブカテゴリを非表示にする
  • ラインワーク(線種変更)で線種<非表示>で線を上書きする
  • 要素を個別に非表示にする
のいずれかの方法で非表示にします。

専門分野との関係~設備

専門分野が機械・給排水衛生設備・電気の場合、ダクトと配管が交差したときの隠線が表示されます。この表示はMEP設定の隠線処理>MEP隠線を作成線種の値で調整できます。

例としてダクトが交差している状態を見てみます。

ダクトが異なる高さで交差している
これを平面ビュー(専門分野:機械+隠線を表示:専門分野別)で見ると、下側のダクトが隠線で表示されます。
重なったダクトが隠線で表示される
ところがダクトや配管のサブカテゴリには<隠線>がありません。どこで線種や表示非表示を設定するのでしょう?

ダクトと配管の隠線の表示および隠線の線種はMEP設定>機械設定>隠線処理で行います。

MEP設定>機械設定
表示非表示は「MEP隠線を作成」で、隠線の線種は「線種」で設定します。ダクトと配管の隠線の設定はビューごとではなく、プロジェクト単位で決まります。

専門分野との関係~建築とコーディネーション

専門分野:建築またはコーディネーション+隠線を表示:専門分野別、の場合の隠線表示はまったくの手動による指定で、初期的には隠線は全く表示されていません。

表示タブ>グラフィックスパネル>隠線表示ツールを使って、構造のセクションで説明した階段のように、隠線で表示したい要素を一つずつ指定します。

例:次の図のようにRC階段が壁を挟んで設置されている場合、

壁を挟んだRC階段

断面ビュー(専門分野=建築、隠線を表示=専門分野別)を作成すると、壁の向こう側の段は表示されません。

断面ビュー
表示タブ>グラフィックスパネル>隠線表示 をクリックし、壁→階段 の順番にクリックします。
隠線を表示した状態

この操作により、壁に隠された階段を表示することができます。なお隠線の線種は各カテゴリの<隠線処理>サブカテゴリで設定します

各カテゴリには<隠線処理>サブカテゴリがある


2018年4月22日日曜日

隠線

人通口

人通口は「梁の穴」ですから、[構造]タブ>[開口部]パネル>[面]を使うことで簡単に作成できます。
穴自体は簡単に作成できます
しかし、いくつかの欠点があります。

  • たくさんの人通口をひとつづつスケッチしながら作成するは面倒
  • ×印を表示するにはいちいち線分を作成しなければならない
  • 個数をカウントできない
  • タグを付けられない。
  • 中心線に寸法が作成できない
などなど。
どうやら、やはり人通口のファミリを作成したほうがよさそうです。

人通口のファミリ

では人通口のファミリを作成してみましょう。穴と記号だけですので簡単ですが、ちょっとだけコツがあります。

  1. [ファイル]タブ>[新規作成]>[ファミリ]
  2. 「一般モデル(メートル単位).rft」を選択し開く。
  3. [管理]タブ>[設定]パネル>[オブジェクトスタイル]
  4. 一般モデルの下に「人通口」というサブカテゴリを作成する。
  5. 平面図に参照面と寸法を下の図のように作成します。梁幅はインスタンスパラメータ、人通口の直径はタイプパラメータとします。
    参照面を寸法で拘束し、パラメータを作成する
  6. 立面図-正面で下の図のように参照面と寸法、パラメータを作成する。人通口なので、円の下端でレベルを決めることができるようにします。
    立面図
  7. [作成]タブ>[ボイドフォーム]>[押し出し]で、円をスケッチします。作成した円を選択し、プロパティウィンドウの[中心マークを表示]を☑します。
    円の中心マークを表示する
  8. [修正]パネル>[位置合わせ]コマンドで円の中心を参照面の交点にロックします。
  9. 半径寸法を作成し、寸法のラベルを「半径」とします。
    円の中心を参照面にロックし、半径寸法を作成、ラベルを「半径」にする
  10. [モード]パネル>[編集を終了✔]
  11. [プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
  12. [半径]の式を「直径/2」とし[OK]
    半径の式は「直径/2」
  13. 平面図の参照レベルを開き、ボイドフォームの上と下を参照面にロックする。
    ボイドを上下の参照面にロック
  14. [注釈]タブ>[詳細]パネル>[シンボル線分]
  15. [サブカテゴリ]パネル>[サブカテゴリ]を「人通口[投影方法]」
  16. [描画]パネルで[選択()]を選択、オプションバーのロックをチェックし周囲の4本の参照面を選択
  17. [修正]パネル>[コーナーへトリム]を使って以下のように矩形を作成。
    外周の矩形を作成
  18. さらに線分を使って×を作成する
    ×を追加
  19. [プロパティ]パネル>[ファミリカテゴリとパラメータ]
  20. [ロード時にボイドで切り取り]を☑し[OK]
    ロード時にボイドで切り取り
  21. [プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]で「⌀600」と「⌀550」のタイプを作成。
  22. 「人通口」という名前で保存する。
同様の方法で通水管も作成できます。こちらからダウンロードできますので、試しに使ってみてください。
人通口(2017)
通水管(2017)

隠線って?

ロードして使ってみる

それではプロジェクトにロードして使ってみましょう。
  1. ファミリをロードして、[構築]パネル>[コンポーネント]
  2. タイプセレクタで「人通口:⌀600」を選択
  3. オフセットに「400」
  4. まずはわざと梁から少し外して配置してみます。
図のように、梁で人通口が隠れてしまった場合は、隠線を使って「梁に隠されている人通口」を表示します。
人通口が隠れている
ビューのインスタンスパラメータ[隠線処理]が「すべて」の場合は、すべての隠されている要素が「隠線」で表示されます。
隠線がすべて表示される
この「隠線」は人通口のカテゴリの隠線なので、オブジェクトスタイルやビュー/グラフィックスの上書きでコントロールすることができます。
人通口が所属するカテゴリのサブカテゴリ「隠線」
ビューのインスタンスパラメータ[隠線処理]が「専門分野別」の場合は、ビューのインスタンスパラメータ[専門分野]によって、自動的に隠線の表示非表示が決定されます。
詳細はこちらに記載されています。もちろん、個別に隠線を表示させることができます。
  1. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[隠線を表示]
  2. 梁→人通口の順番でクリック
  3. 人通口の幅を梁に合わせます。
    人通口の隠線を表示

穴をあける

ではこの状態で3Dを確認してみると・・・
ボイドにお相手を教えてあげよう!
穴があいていませんね。人通口のファミリにはボイドがありますので、このボイドに穴をあける相手を教えてあげる必要があります。
  1. [修正]タブ>[ジオメトリ]パネル>[切り取り]
  2. 梁→人通口の順にクリック
    穴が開いた!
このやり方であれば、最初に掲げた問題点をおおむねクリアできます。
人通口