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2020年8月15日土曜日

手摺を補助手摺だけでつくると意外に便利(3)

補助手摺だけの手摺の便利な使い方

前回までに作成した、補助手摺だけの手摺のいろいろな使い方をご紹介します。

作成方法

作成方法はいつもの手摺と何ら変わりません。普通に、手摺コマンドで、壁に沿ってスケッチラインを作成します。

普通に作成

モードパネル>✔で、次のように作成されます。

コーナが面取りされています。

コーナーが面取りされているのは、補助手摺のタイプで、既定の結合をフィレット、フィレット半径を50に指定したためです。

補助手摺のタイププロパティ

手摺の支持の位置を移動する

支持をマウスオーバーしTABキーを押して、選択するとピンが表示されます。

支持のみを選択し、ピンをクリックすると

このピンをクリックして解除すると、ドラッグ、あるいは移動コマンドで自由に位置を変更することができます。

ドラッグして位置を移動可能になります。

支持をコピーする

支持をコピーすることも可能です。支持をマウスオーバーしTABを押して、支持のみを選択し、CTRL+ドラッグまたはコピーコマンドで、自由な位置にコピーできます。

CTRL+ドラッグで支持を複写

支持を削除する

同様に、支持をマウスオーバーし、TABで選択すると、Deleteキーで支持を削除することができます。

寸法で支持の位置調整

いったんピンをクリックしてロックを解除すると、他の要素と同様に、寸法を使って位置合わせすることも可能です。
寸法による位置合わせも可能
支持のタイプ変更
ピンを外せば支持のタイプを変更することもできます。まずはTABキーを使って支持のピンを外し
支持のピンを外す
タイプセレクタから異なるタイプの手摺を選択することができます。
タイプの変更が可能です

端部の修正

補助手摺は上部手摺(笠木手摺)と同様に、端部の形状を修正できます。
TABキーを使って手摺だけを選択し、連続手すりパネルの[手すりを編集]をクリック
手すりを編集をクリック

セットボタンをおして、編集対象(始点か終点か)を選択。
編集する側を指定
パスを編集ボタンを押して、任意の形状をスケッチする。
任意の形状をスケッチ
モードパネル>✔で確定し、支持の位置を修正
支持の位置を修正

2020年7月31日金曜日

手摺を補助手摺だけでつくると意外に便利(1)

ブラケットの位置を自由に変更・追加・削除

ブラケット手摺を手摺子ファミリで作る例を以前ご紹介しました。手摺子で作成するとブラケットの位置が自由になりません。今回は、補助手摺の機能を使って作る方法をご紹介いたします。補助手摺を使うメリットはなんといっても

  • 支持の位置を自由に設定できる

とうことです。
ピンを外せば移動・追加・削除が自由自在

ステップは
  1. 補助手摺の支持を作成
  2. 補助手摺タイプを作成
  3. 補助手摺のみの手摺を作成
となります。

補助手摺の支持(ブラケット)

  1. ファイル>新規作成>ファミリで「手摺の支持(メートル単位).rft」のファミリテンプレートを選択。
    • 中央水平の参照面(名前:手摺の支持(メートル単位).rft)が手摺笠木の中心です。
    • 少し上にある参照面(名前:握りのクリアランス)が壁面と思ってください。
    • このビューでは寸法表示がオフになっているので、表示タブ>表示グラフィックスの注釈タブで寸法に✔を入れてください。
  2. 立面図>右を開く
    • 参照レベルと参照面:中心(正面/背面)の交点が笠木手摺のした中心です。
    • 参照面:握りのクリアランスが壁面
  3. すでに寸法が作成され、パラメータが割り当てられていることに注目してください。
    • 参照面:高さと参照レベルとの間には寸法が作成され、パラメータ「高さ」が割り当てられています。
    • 参照面:中心(正面/背面)と参照面:握りのクリアランスとの間には寸法が作成され、パラメータ「握りのクリアランス」が設定されています。
    • 握りのクリアランスの値は、補助手摺の設定により自動的にコントロールされるシステム変数です。
  4. プロパティパネル>ファミリタイプで以下の値を設定
    • 握りのクリアランス 38(この値の理由はこちらをご覧ください)
    • 高さ        100
  5. ブラケットの形状を作成する。ここでは押し出しを使って簡単な形状にしています。
  6. 平面図を開き、図のように参照面を作成して、インスタンスパラメータ「幅」を設定し、押し出しの両面を参照面にロックする。
    • ここで幅をインスタンスパラメータにしたのは、振る舞いを説明するためであり、決して必須という訳ではありません。
できあがって支持は次のようなものです。これを「支持_ブラケット」として、プロジェクトにロードする。


次回は補助手摺のタイプを作成します。