2024年2月18日日曜日

踊場階段手摺の接続

内側の階段手摺

建築テンプレートを使って、次のようなちょっとゆとりのない階段を作成すると・・・


内側の手すりの形状はなんだか納得いかないモデルになってしまいます。


この接続を修正してみましょう。

傾斜手摺と水平手摺の接続を変更する方法

手摺には階段経路にホストされる「傾斜手摺」と踊り場にホストされる「水平手摺」があります。階段手摺のスケッチラインは、手摺のスケッチラインは作成直後は「階段経路」と「踊場」および「コーナー」でセグメントが5つに分かれています。


①⑤が階段経路上にある「傾斜手摺」で、②③④が踊り場上にある「水平手摺」です。形状がおかしいのは④のセグメントで、⑤の傾斜手摺端部と③の水平手摺端部を接続しようとしてなんだか無理なモデリングになっています。
もし、上部の階段経路が1段送られていて、十分にスペースがあれば次の図のようにきれいに接続されます。

⑤と④のような傾斜手摺と水平手摺の接続方法は、手摺のタイププロパティ「勾配部分の接合」で調整できます。
値が「手すりを交わるまで延長」に設定されていると、④の部材がなんとか水平と傾斜を接続しようとしておかしな結果となるのですが、このように高さがとりあうスペースが十分にない場合は、
手摺のタイププロパティ
勾配部分の接合を「鉛直/水平セグメントを追加」にしてましょう。
勾配部分の接合:鉛直/水平セグメントを追加
高さが取り合うことができない傾斜手摺と水平手摺の接続部分に鉛直セグメントが追加されました。

スケッチラインを変更する方法

スケッチラインを修正する方法もあります。④のセグメントを削除して⑤と③をトリムで接続すると。。。。。

すると次の図のように接続されます。

セグメントの高さを指定する

手摺の高さはスケッチラインごとに指定することができます。踊り場の中間で高さを変更するために次のようにスケッチラインを分割します。

④と⑤のスケッチラインをそれぞれ選択し、オプションバーを次のように設定します。
高さ:カスタム 250
これは、④⑤の部分の手すりの高さを、手摺のタイププロパティで指定した手摺の高さ+250の高さで作成する、という意味です。こうすると③④の間に鉛直セグメントが挿入されます。
踊場の中間に鉛直部材

いったん水平にしないと曲がらない

手摺は傾斜手摺の端部でいきなり左右水平に曲げることはできません。必ずいったん水平に着地する必要があります。

階段手摺の接続においては、この手摺の特性を踏まてスケッチライン、プロパティを調整してみてください。