2024年3月10日日曜日

ファミリの切断表示

切断できるカテゴリが増えた!

2023で次のカテゴリが切り取り可能になりました。

  • 家具
  • 家具システム
  • 特殊設備
  • 衛生器具

のカテゴリです。これらのカテゴリのファミリを作成する際には、ファミリエディタのファミリパラメータ「ビューでの切り取りを有効化」をチェックすることで、切り取り表示(断面表示)が可能になります。チェックしなければ今まで通りの表示となり、切り取りは表示されません。

ビューの切り取りを有効化

切断された位置で表示

ファミリパラメータ「ビューの切り取りを有効化」に✔を入れたファミリのフォームは、ビューの切断位置で切断した状態で表示されます。基本的には一般モデルカテゴリのファミリと同じ振る舞いとなります。例えば、次のような四角と丸をブレンドしたファミリ(高さ2000mm)を作成すると、

家具カテゴリでビューの切り取りを有効化に✔

FL+500では(投影は青、断面は赤)

FL+500

FL+1200では

FL+1200

FL+2100では

FL+2100

となり、ビューの切断位置が変われば表示もそれに応じて変化します。

切った位置で表示されるのは当たり前ではない

ビューの切断位置でファミリが切断されて表示されるという振る舞いは当たり前のように見えますが、いくつかのカテゴリにおいては当たり前ではありません。

例えば、上記ファミリのカテゴリを造作工事にしてみます。造作工事はもちろん切り取り可能なのですが、、、、

FL+500では

造作工事 FL+500

FL+1200では

造作工事 FL+1200

と、いうように平面図においては切断されているときは、いつでも同じ表示になります。いくつかのレガシーなカテゴリ(窓・ドアなど)においては、このような表示表現上の工夫がなされています。この表示は、ファミリエディタの平面図の参照レベルビューの表示と同じになります。

ファミリエディタの平面図>参照レベルビュー
参照レベルビューのビュー範囲を変更して、プロジェクトにロードすればその時の表示となります。複数の平面ビューがあるときは最後にアクティブにしたビューの表示が採用されます。

ファミリエディタの平面図の表示を「ファミリプレカット」といいますが、「平面図にファミリプレカットを表示」というファミリパラメータを使って、表示をコントロールできるカテゴリもあります。例えば柱カテゴリのファミリプロパティにはこのプロパティがあります。

平面図にファミリプレカットを表示

平面図にファミリプレカットを表示のファミリプロパティは主に構造系のカテゴリにみられます。

このようにファミリには「切った位置で素直に表示するカテゴリ」と「ファミリプレカットを表示するカテゴリ」の二種類が存在するので、ファミリを作成する際には選択したカテゴリが
  • 切り取り可能か?
  • ファミリプレカットを表示するか否か?
を見極めるようにしてください。