2024年3月23日土曜日

部屋の面積・容積の認識

部屋の面積はレベルで決まる?

部屋を配置すると周長・面積。容積が計算されます。これらの値はどのように計算されるのか考察してみましょう。

レベルのプロパティに注目

部屋の面積はレベルのインスタンスプロパティ「算定高さ」で部屋の領域を決定します。

レベルのインスタンスプロパティ「算定高さ」

なぜ算定高さというパラメータがあるのかは、次のような傾いた壁がある部屋を考えてみるとわかりやすいです。壁が傾いていると、高さによって部屋の周長や面積が異なります。
傾いた壁を持つ部屋

容積の計算を面積と容積、部屋面積の計算を壁の仕上面に設定します。


レベル1の算定高さの値を500に設定した場合は、部屋の周長・面積・容積はレベル1+500の位置で計測されます。

部屋を選択したときに表示される破線の位置が算定高さを示している

レベル1の算定高さを1200に設定した場合は、部屋の周長・面積・容積はレベル1+1200の位置で計測されます。
レベルの算定高さの値に応じて部屋の認識範囲が変わる

部屋が置けない!?

この算定高さは初期値では0に設定されていることが多いので注意が必要です。たとえば、算定高さが0で、レベル+100の位置に床がある場合、
レベル1算定高さ=0,床FL+100
平面図で部屋を配置しようとしても、配置することができません。
平面図で部屋が配置できない?
レベル1の算定高さが0で床がレベル1+100のため、算定高さが床の中に埋まってしまっている状態となり、境界として認識できる壁が見つからない状態になっています。
レベルの算定高さプロパティの値は1200程度に設定しておくのがよいでしょう。