2024年5月12日日曜日

構造フレームの「向き」

「向き」って何?

構造フレームのプロパティ「向き」は普段はグレー(編集不可)になっていますが、どのようなときに編集可能になるのでしょうか?

構造フレームの「向き」とは?

構造フレームは「参照レベル」と「作業面」が必要です。一般に両方ともレベルになっているのですが、勾配面を作成する場合は、作業面を名前の付いた参照面に設定するとその後の勾配調整が便利です。

この場合勾配ベクトルに平行ではない構造フレームの回転を設定するのがこの「向き」プロパティです。

手順と確認方法

立面ビューまたは断面ビューを開き、勾配の付いた参照面を作成して、名前をつけます。ここではAとします。

参照面に名前を付ける

構造伏ビューを開き、構造フレームを作成します。

オプションバーで配置面を"参照面:A"に設定し、勾配に対して直交するように、桁方向に構造フレームを作成します。

配置面として参照面を指定
立面ビューまたは断面ビューを開き、構造フレームが参照面"A"に対して鉛直に配置されていることを確認します。
構造フレームは参照面に直交している
配置された構造フレームを選択すると、インスタンスプロパティ「向き」が編集可能になっているので、値を「水平」に変更します。

「向き」の値を「水平」に
すると、構造フレームが水平になります。
「向き」プロパティ 水平/標準の違い
向きを水平に設定することで、構造フレームが鉛直に保たれます。これは作業面に指定している参照面の勾配を変更しても変わりません。


ウェビナーのお知らせ

2013年に開始したこの「Revit Peeler」を、最初の記事から振り返ってZoomウェビナーで解説することになりました。第1回の配信は5月14日(火)16時です。
詳細や申し込みは下記にて確認してくださいね↓