サンプル意匠.rvtの外部仕上の仕組み
サンプル意匠.rvtを開いて、シート「0101 - 立面図(1)」を開きます。ここには集計表で外部仕上が表示されていますが、これはプロジェクト内に配置された「一般モデル_材料表」のプロパティに設定されたマテリアルを集計しています。
| サンプル意匠.rvtの外部仕上 |
そこで、もっと簡単に立面図と外部仕上表をまとめる一例をご紹介します。
使用するパラメータ
使用するパラメータは次のシステムパラメータのみです。
- マーク(タイプ)
- コメント(タイプ)
- 説明
マーク(タイプ)には特定の接頭辞(ここでは"E")を設定し、集計表作成時にフィルタ項目として活用します。
コメント(タイプ)は部位(屋根、外壁、庇など)を設定します。これは集計表で見出しとして使用します。
説明はその内容を設定します。
プロパティを設定する
- ファイル>開く>サンプルモデル で「サンプル意匠.rvt」を開きます。
- ファイル>名前を付けて保存>プロジェクト で適切な位置に保存します。
- 表示タブ>作成パネル>3Dビュー
- 屋上の床を選択し、タイプ編集ボタンをクリックして、次のように設定します。
- マーク(タイプ)=E1
- コメント(タイプ)=屋上
- 説明=【床】コンクリート金こて押え+防水(A)+断熱(B)+保護コンクリートt80 1/100
| 外部仕上情報の設定 |
これを外部仕上で表示したい部位に対して、繰り返します。マーク(タイプ)の値は、重複しないようにE2,E3...とカウントアップしてください。ただこれだけです。時にはタイプ複製することも必要になりますが、外部仕上として表示したい要素に対して、丁寧に各プロパティを設定します。
作業のヒント
1101-立面図(1)に配置されている集計表:11 立面図凡例 外部仕上の仕上の情報を参考にしてください。説明の書式・内容は適宜アレンジしてください。
この集計表を開き、ファイル>書き出し>レポート>集計 でCSVファイルに書き出して編集し、テキストをコピペすると作業が楽です。
| 集計表をCSVファイルに書き出し、編集してコピペすると作業が早い |
注意事項
- カーテンウォールの場合は、カーテンパネルに設定してください。
- パーツではなく、オリジナルの要素に設定してください。
- 南側PC板はデザインオプションが設定されているので、 オプションBに切り替えて設定してください。
カーテンパネルのタイププロパティに設定する
外部仕上集計表を作成する
- 表示>作成パネル>集計▼>集計表/数量
- カテゴリは「マルチカテゴリ」、名前を「外部仕上表」
- フィールドに「コメント(タイプ)」「マーク(タイプ)」「説明」を追加
フィールドタブ - フィルタで「マーク(タイプ)」「で始まる」「E」
フィルタタブ - 並べ替え/グループ化を次の図のように設定します。各インスタンスの内訳のチェックは外します。
並べ替え/グループ化 - 書式タブでコメント(タイプ)を非表示に設定します。
書式タブ - OK
外部仕上
マルチカテゴリタグの作成
外部仕上情報は様々なカテゴリのファミリに設定しました。この情報を立面ビューや断面ビューに配置するためにはマルチカテゴリタグが便利です。タイプパラメータ説明を表示するマルチカテゴリタグを作成します。
- ファイル>新規作成>ファミリ で注釈フォルダのマルチカテゴリ タグ(メートル単位).rftを選択します。
※ファミリテンプレートがインストールされていない場合は、Autodesk Accountを開き、すべての製品とサービス>Revit>バージョン>ライブラリでJapanese Content for Revit 各バージョン番号 をダウンロードして設定してください。
- 作成タブ>文字パネル>ラベル で参照面の交点付近をクリック
- ラベルを編集ダイアログボックスで説明を追加しOK
- 作成されたラベルを選択し、タイプ編集ボタンを押して、適切なフォント、矢文字サイズなどを設定する。
- 名前を付けて保存する。ここでは「タグ マルチ 説明」としました。
- プロジェクトにロードします。
立面図にマルチカテゴリタグを配置
設定した説明プロパティを立面図や断面図で、マルチカテゴリタグで表示します。
サンプル同様に、マルチカテゴリタグにマークを表示し、マークを表示した外部仕上集計表をシートに配置してもいいでしょう。