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2024年3月2日土曜日

共有パラメータのグループ変更

グループを変更できない?

プロジェクトにロードされているファミリの共有パラメータのグループを変更したい時、


文字グループの共有パラメータ1のグループを変更したい

そのファミリを編集してパラメータのグループを変更してプロジェクトに再ロードしても、

ファミリエディタで、グループを変更して再ロードしても・・・

プロジェクトではパラメータのグループは変更されません。

プロジェクトではグループは変更されません

変更方法

プロジェクトにおいて、ファミリ由来の共有パラメータのグループを変更するには、集計表を利用します。

  1. 表示タブ>作成パネル>修正▼>集計表/数量
  2. 新しい集計表ダイアログボックスで、カテゴリで当該カテゴリを選択し[OK]
  3. 集計表プロパティダイアログボックスのフィールドタブの[使用可のウファフィールド]リストで、目的のパラメータを選択し、パラメータを編集ボタンをクリック
    グループを変更したパラメータを選択して編集ボタンをクリック

  4. パラメータプロパティダイアログボックスで、パラメータグループを変更してOK
    パラメータグループを変更

  5. フィールドに任意のパラメータを追加してOK。キャンセルすると変更が反映されません。
  6. プロジェクトでパラメータグループが変更されたことを確認します。
    パラメータグループが変更された!


2017年8月5日土曜日

プロジェクトパラメータを共有パラメータにする

プロジェクトパラメータを共有化したい!

プロジェクトパラメータは集計表には表示されますが、タグに表示することはできません。しかし、いったんプロジェクトパラメータとしてプロジェクトに追加したら、あとから共有パラメータに変更することはできません。
たとえば、下の図はRevitのサンプルプロジェクトを開いて、管理タブ>プロジェクトパラメータで表示した「Closer」パラメータのプロパティです。
プロジェクトパラメータを共有パラメータにするには?
このようにプロジェクトパラメータが選択されていて、グレーアウトして編集することは不可能です。このプロジェクトパラメータを共有パラメータに変更してみましょう。なお、以下の作業はRevitUserToolsがあることが前提です。残念ですがLTは不可です。RevitUserTools(以下RUTS)は右のリンクからダウンロードできます。

引っ越し先の作成

プロジェクトパラメータを共有化すること自体はできないので、いったんこのプロジェクトパラメータを削除して、新たに同じ名前、同じプロパティのパラメータを共有パラメータとして作成し、プロジェクトに追加します。
しかし、単純にプロジェクトパラメータを削除してしまうと、値がなくなってしまいます。そこで、いったん「引っ越し先」を作成します。

  1. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  2. 共有化したいパラメータを選択してOK
  3. パラメータの名前、専門分野、パラメータタイプ、パラメータグループ、タイプかインスタンスか?、カテゴリ をすべてメモしてOK。
    パラメータの属性をメモ
  4. [追加]を押して、名前を「Closer引っ越し」として、その他の設定はすべて同じにしてOK。
    名前だけ変えてあとはすべて同じ
  5. OKしてダイアログボックスを閉じる。

パラメータの値を引っ越す

RUTSを利用して、パラメータの値を作成した引っ越し先にコピーします。
  1. RUSTタブ>Parameterパネル>パラメータ間コピー
    パラメータ間コピー
  2. カテゴリ、タイプorインスタンス、コピー元、コピー先を指定してOK。
    パラメータをコピーする

プロジェクトパラメータを削除

共有パラメータに変更したいプロジェクトパラメータを削除します。
  1. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  2. 目的のパラメータ(ここではCloser)を選択し、[削除]
  3. 警告が出ますが、[はい]を選択し、[OK]

共有パラメータを作成してプロジェクトに追加

  1. 管理タブ>設定パネル>共有パラメータ
  2. グリープの[新規作成]をクリックし、適切なパラメータグループを作成してOK.
  3. パラメータの[新規作成]
  4. パラメータプロパティで、元のパラメータと「名前」「専門分野」「パラメータタイプ」を同じにしてOK。
    名前、専門分野、パラメータタイプを元のパラメータと同じにする
  5. OKしてダイアログボックスを閉じる。
  6. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  7. [追加]
  8. 「共有パラメータ」を選択し[選択]
  9. 上で作成した共有パラメータを選択してOK
    共有パラメータを指定
  10. パラメータグループ、タイプorインスタンス、カテゴリを同じものを選択してOK。
    パラメータグループ、タイプorインスタンス、カテゴリを同じにする
  11. OKしてすべてのダイアログボックスを閉じる。

引っ越し先のパラメータの値を共有パラメータにコピー

いったん引っ越し先にコピーしておいたパラメータを、共有パラメータに戻します。
  1. RUTSタブ>Parameterパネル>パラメータ間コピー
  2. カテゴリ、コピー元、コピー先を選んでOK.
    引っ越し先から共有パラメータへコピー
  3. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  4. 引っ越し先のパラメータ(ここではCloser引っ越し)を選んで[削除]。
  5. 警告が出ますが[はい]を選択して、OK。
以上で、プロジェクトパラメータを共有化することができました。これで、ファミリでこのパラメータを利用できます。
ファミリで共有パラメータを利用できるようになりました。



2017年4月8日土曜日

躯体ボリュームを拾う(1)

コンクリート立米数を拾うには

作成した躯体モデルを使って、コンクリートの立米数を集計表を使って拾ってみましょう。さらには打設した日付ごと、かつカテゴリごとに分けて集計してみましょう。

モデリング上の注意事項

床はスパンに分けて作成する

モデリングは普通に躯体モデルを作成すればいいのですが、床は要注意です。床を複数のスパンにまたがって一枚で作成してしまうと、スパンごとに拾うことができません。床はグリッドで分割して作成します。

躯体は結合する

躯体が結合されない状態で重なって作成されていると、立米数は重なっている部分はダブルで集計されます。結合していればダブらずに拾うことができます。

打設日を表す共有パラメータを決める

打設日を入力するパラメータを決めます。打設日はインスタンスパラメータなので、コメントなどのパラメータで代用することができますが、できれば共有パラメータを準備したほうがタグにも集計表にも表示できて便利です。

マテリアル

コンクリートを表現するマテリアルを作成し、各要素に割り当てます。もしコンクリート強度ごとに拾いたいという場合は、それぞれの強度を表す複数のコンクリート用マテリアルを準備しておきます。

実際に拾ってみる

下の図のような簡単な躯体を使って、まずマテリアルごとに数量を拾ってみましょう。
この躯体の数量を拾ってみます
(1) 表示タブ>作成パネル>集計▼>部材拾い出し
(2) カテゴリで「マルチカテゴリ」、名前に「コンクリート立米数」
新しい数量積算
(3) フィールドタブで「マテリアル:名前」「マテリアル:体積」を選択して集計済みのフィールドに追加
フィールド
(4) 並べ替え/グループ化タブで並べ替え方法に「マテリアル:名前」、「各インスタンスの内訳」のチェックをはずす。
並べ替え/グループ化
(5) 書式タブで以下のように設定しOK
書式タブ
まずは以下のようにマテリアルごとの集計表ができます。
簡単な集計表ができる

カテゴリごとにまとめる

今度はこれをカテゴリごとにまとめます。
(1) 集計表のインスタンスパラメータ「フィールド」の編集をクリック
(2) フィールド「カテゴリ」を追加し一番上に
フィールド
(3) フィルタタブ以下のように設定し「RC」のマテリアルだけが集計表に表示されるようにする。
フィルタ
(4) 並べ替え/グループ化の設定---カテゴリごとに集計するように設定する
並べ替え/グループ化
(5) OK
カテゴリごとに集計
これでマテリアル「RC」だけが集計されます。

打設日ごとに集計するには

集計の対象とするカテゴリは上の表から

  • 一般モデル
  • 構造柱
  • 構造フレーム
  • 構造基礎

の5つのカテゴリです。これらのカテゴリに対して、打設日を表すインスタンスパラメータ「打設日」を共有パラメータとして追加します。

共有パラメータの作成


  1. 管理タブ>設定パネル>共有パラメータで[作成]をクリックし、適切なフォルダに適切な名前で共有パラメータファイルを作成
  2. グループの[新規作成]で「施工」というグループを作成
  3. パラメータの[新規作成]で「Date」という名前のパラメータを「整数」で作成。
    Dateプロパティを整数として作成
  4. [OK]でダイアログボックスを閉じる

パラメータをプロジェクトに追加する

上ではパラメータを定義しただけですので、これをプロジェクトで使えるように、プロジェクトに追加します。

  1. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータで、[追加]をクリック
  2. パラメータプロパティダイアログボックスで、パラメータタイプの共有パラメータを選択し、[選択]ボタンで作成した「Date」を選択しOK
    共有パラメータの追加
  3. カテゴリで、一般モデル、壁、床、構造フレーム、構造基礎、構造柱に✔
    パラメータDateを設定するカテゴリを選択
  4. パラメータデータでインスタンスを選択
    インスタンスパラメータとして追加
  5. OK

打設日の設定

打設日をモデル要素に設定します。設定方法は
  1. 複数の要素を選択
  2. 修正|複数選択タブ>選択パネル>フィルタ
  3. 対象とするカテゴリだけにチェックしてOK
    対象とするカテゴリだけにチェックを入れる
  4. プロパティウィンドゥでDateに「20170401」などの日付を表す数字を入力
    打設日をインスタンスパラメータに設定
これを繰り返すだけです。

集計表の修正

集計表を修正して打設日ごとの数量を拾ってみます。

  1. 集計表を開いて、プロパティウィンドゥの[フィールド]の編集ボタンをおす。
    フィールドの編集をクリック
  2. フィールドタブで「Date」を追加し一番上へ移動
    Dateを追加して一番上へ
  3. 並べ替え/グループタブで以下のように設定
    並べ替え/グループ化
  4. 書式タブでDateを選択し、非表示のフィールドに✔
    書式
  5. OK
すると次のような集計表ができます。
集計表
集計表の体裁と各設定の関係を下の図に示します。
見出し・フッタの設定の関係
集計表の仕組みは最初ちょっと難解なところがあると思いますが、慣れてしまえはこれほど便利なものはありません。
次回は金額を計算する集計表や、フィルタを使った色分けなどについて説明します。
打設日ごとに色分けした躯体


価格を計算した集計表