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2021年3月7日日曜日

横森製作所の階段手摺

 横森製作所の手摺

階段メーカーとして有名な横森製作所のHPに階段手摺のカタログがあります。このカタログの階段はRevitの手摺ファミリに大変適しているので、手摺ファミリの練習には最適な素材です。

角パイプタイプの階段手摺

カタログにある手摺の仕様はそのままRevitの手摺の部材に当てはまります。


  • 笠木――――→プロファイルと上部手摺
  • 支柱――――→手摺子
  • 組子――――→プロファイルと手摺横桟構成
作り方はAKNYouTubeで公開していますので是非ご覧ください。



2020年1月19日日曜日

階段練習帳(6)~手摺(1)

階段の手すりを自由につくる

階段手摺はちょっと難しそうに見えますが、理屈がわかれば結構自由に作ることができます。ポイントは手すりは基本的にスイープである、ということです。下の図のようなコーナーの手すりを作成してその仕組みを理解しましょう。
こんな手すりも自由自在
まずこれまでの練習帳にならって、下の図のようなコンクリート階段を作成してください。ただし、手すりはまだ作らないでください。
まずは階段を作成しましょう
ここから手すりを作成していきます。

練習


  1. 建築タブ>階段>手摺(ここではあえて普通の手すりを選びます。)
  2. ツールパネル>新しいホストを選択 で階段を選択。
  3. オプションバーで
    • 連結:✔
    • オフセット:0
  4. プロパティウィンドウで
    1. タイプセレクタ:手摺:900mmパイプ
    2. パスからのオフセット:0
      オプションバーとプロパティウィンドウを設定
  5. 下の図のように階段経路の端部を下から上にクリックし、✔
    ①→④と階段の端をクリックして作成
  6. 下の図のように手すりがすべて見えるような断面図を作成しビューを移動します。
    断面図を作製
  7. 下の図のように手すりの上部に線を描画して、トリムして結合点の高さを求めます。ここでは1094.44なので丸めて1095と考えます。
    上部手摺の高さが一致する高さを求める
  8. 手摺を選択して、タイプ編集ボタンを押してタイププロパティ編集ダイアログで
    • 複製ボタンを押して名前を「900mm パイプ 階段」とする。
    • 踊場での高さ調整:✔
    • 踊場での高さ:195(高さが900なので1095-900=195)
    • OK
      複製して新しいタイプを作成する
  9. 踊場の手すりがそろっていることを確認。
    踊場での手摺の高さがそろっている。
  10. 3Dでも確認します。
    3Dでも確認(マテリアルは変更しています。)
まずは上部手摺の高さがそろいました。次回は手摺子の位置を自在に動かしてみましょう。

2018年12月15日土曜日

ガラスパネルの階段手摺(2)

強化ガラスパネルの手摺

先日中国のAutodesk Knowledge Networkのサイトを覗いていたらこんな質問がありました。
求 楼梯 扶手 的创建方法(求む!階段手摺のモデリング方法)
「カーテンウォールで作ってしまいましたが、手摺で作る方法はないでしょうか?」という質問です。
なかなか美しい階段手摺です。これは前回の主パターンの考え方を応用すれば可能です。実際に作ってみました。
強化ガラスパネル手摺

この作り方を解説します。

STEP1:主パターンを決める

次のような平面図を持つ階段に手すりを作成します。ささらの厚さは50mmでこの中心に手摺を立てます。
階段の平面図
今回の手すり子はガラスパネルだけです。前回のようにガイドとなる仮の手すりを使わず、EXCELを使ってパネル幅とピッチを算定します。
手摺は階段の踏板の先端で決まります。断面図でその間隔を測定します。
第一階段経路
第二階段経路
第三階段経路
パネルの幅を800mm前後にするとして、割り付けてみます。
パネル幅と直前部材からの距離
直前部材からの距離は最初はパネル幅の半分、次からは(前のパネル幅+パネル幅)÷2です。

この結果に従って前回同様に「パネル - ガラス」のタイプを作成します。
パネルタイプの作成

STEP2:手摺タイプの作成

手摺のタイプを作成します。

  1. [プロジェクトブラウザ]>[ファミリ]>[手摺]>[手摺]
  2. 任意のタイプをダブルクリック、[複製]で名前を強化ガラス手摺1100mmとしてOK。
  3. [手摺子横桟構成]>[編集]で、手摺の欄に何もないことを確認。
    手摺横桟構成
  4. [手摺子構成]>[編集]で次の設定を行う。
    1. 主パターンを次のように設定する。
      主パターン
    2. [パターンを中断]をなし
    3. [位置合わせ]を始端
    4. [はみ出し長さを埋める]をなし
    5. [手摺柱]をすべてなし
    6. OK
      その他の設定 パターンを中断をなしにするのがポイント
  5. [上部手摺の有無]のチェックを外す
  6. [補助手摺1]で以下の設定をする。
    1. [タイプ]を配管-壁取り付け
    2. [位置]を
      上部手摺と補助手すり
  7. OK

STEP3:手摺の作成

ではこの手摺を階段に配置します。スケッチラインを正確にささらの中心に置きます。
  1. [建築]タブ>[階段]パネル>[手摺▼]>[階段/スロープ上に配置]で、階段を選択。
  2. 内側の手摺を削除。
  3. 外側の手摺を選択し、[パスを編集]
  4. インスタンスパラメータ[パスからのオフセット]を-25(ささらの幅の半分)に設定。
  5. タイプセレクタでを強化ガラス手摺1100mm選択。
下の図のような階段手摺を作成することができます。
補助手すり付きの強化ガラスパネル階段手摺
主パターンを理解すればいろいろな種類の手すりを作成することができます。

話は違いますが、この質問者の画像はENSCAPE(エンスケープ)ですね。なかなか押し出しの強い絵が出ます。興味のある方はこちらのHPをご覧ください。Revitのアドインになっていて手軽に使えます。