2021年10月17日日曜日

造作工事カテゴリの平面図表示(3)~切断位置

平面図での切断表示位置を変更するには?

平面図における造作工事ファミリの平切断位置は規定値では+1200ですが、ファミリの編集時に、切断位置を指定することができます。

次のような造作工事のファミリをプロジェクトに配置し、平面図で表示します。前回お話しました通り、ビュー範囲の断面の位置を変更しても、常に+1200の位置の切断面として表示されます。(緑が切断・赤が投影)

ビューの切断位置:+1500

ビューの切断位置:+500
平面図では常に左側の仕切板が切断されていることに注目してください。

ファミリを編集

この造作工事のファミリを「ファミリを編集」で開きます。

  1. プロジェクトブラウザ>ビュー>平面図>参照レベル
  2. このときプロジェクトブラウザで、もう一度「参照レベル」をクリックし、プロパティウィンドウにビューのプロパティを表示します。
    参照レベルビューのプロパティを表示

  3. 範囲グループのプロパティ「ビュー範囲」の編集ボタンをクリック。
  4. 断面の位置が1200になっているので、これを任意の値(ここでは6
    00)に変更してOK。
    ビュー範囲の断面を600
  5. 保存して、プロジェクトにロード。
この結果、

ビューの切断位置:+1500


ビューの切断位置:+500

今度は常に右側の仕切り板が切断として表示されるようになります。造作工事ファミリの平面図での切断位置はファミリの編集で平面図の参照レベルのビュー範囲の断面を変更することで変更することができます。

天井伏図の表示

実は同じことが天井伏図の表示にも適用できます。ファミリの編集で、天井伏図の参照レベルビューのビュー範囲の断面の値が、プロジェクトで切断位置となります。
天井伏図のビュー範囲の断面

天井伏図のファミリの描画は平面図とは逆に、ファミリの下方から上方に向けてフォームをひとつずつ投影で表示するか切断で表示するかを判断していきます。注意していただきたいのは「切断して上を見る」ではない、ということです。平面図と天井伏図においてはドア、窓、造作工事のファミリではあくまでもすべてのフォームが描画対象です。
次の図は今回取り上げている造作工事のファミリを下から見た図ですが、一番下の赤色で示したフォームが投影で表示されると、あとのすべてのフォームは隠れて見えなくなる、ということになります。
底板がほかのフォームを隠してしまう

ですから、ファミリの天井伏図のビュー範囲の値をどのようにしても、次の図のように表示されます。
天井伏図では「底板」が投影で表示される
そこで、フォームの表示設定に「平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)」というプロパティがあるわけです。
平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)
このチェックを外すことで
  1. 平面図/天井伏図の断面位置がファミリと交差するときは
  2. このフォームを描画対象としない
ということになります。そして「平面図/天井伏図」にチェックが入っていれば
  1. 平面図/天井伏図の断面位置がファミリと交差しないときは
  2. このフォームを描画対象とする
という設定ができます。

2021年10月3日日曜日

造作工事カテゴリの平面図表示(2)

ビューの断面位置の状態を表示したいが・・

造作工事のファミリの平面図での表示は、ファミリ自身の高さによって切断できるかどうかが決まります。ファミリの高さが1200以下は常に投影として表示され、1200を超えると切断が表示されます。それでは高さが1200を超えていれば、平面図上での表示はビュー範囲断面の位置によはずです。

次の図のように、仕切りの位置が上段と下段で異なる造作工事のファミリを作成して表示を確認してみます。

上段と下段で仕切りの位置が異なる造作工事ファミリ

FL+500をビュー範囲の断面にして、仕切りの高さを変えて次の図のように並べます。

高さと仕切りの位置に注目してください。

平面図(ビュー範囲断面=FL+500)をみると次の図のようになります。前回同様に赤が投影/サーフェス緑が断面です。

平面図
右の二つは断面が表示されず、左の高さ1200のファミリ同様の表示となっています。これはどういうことでしょう。

平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)

造作工事ファミリは高さ1200を超えると、その断面を表示することが可能ですが、切断位置よりも上にある要素も表示されます。単純に「切り口から下」が見えているわけではありません。平面図には天板の投影が表示されていた、というわけです。

造作工事ファミリは全てのフォームが表示される

造作工事のファミリはすべてのフォームが投影または断面で表示されます。このファミリでは天板が投影として表示されていたのでその下にある仕切板のフォームが隠されてしまった、ということです。

そこで、ファミリで天板と棚板を選択して、モードパネルから表示設定を選択してみます。

フォームの表示設定
平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)のチェックを外します。

平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)
こうすることで、ファミリが平面・天井伏図でビュー範囲断面と交差していた時に、フォームを非表示とすることができます。
この設定でファミリをプロジェクトにロードすると、平面図には断面が側板や仕切り板の切断面が表示されるようになります。
断面が表示された!
これで解決!あれ?ちょっと変ですね。右の二つのファミリの表示が同じになっています。ビューの断面と交差している仕切板は中央と右で異なっています。
切断されている仕切り板に注目
それなのに、平面図では同じ表示となっています。これはいったいどういうことでしょう?

高さ1200での切断が表示される

実は造作工事ファミリはいつでもファミリの基準点から高さ1200の位置で切断された状態が表示されます。つまりビュー範囲の断面位置を変えても表示は変わらない、ということなのです。次の図のように、下段の仕切り板が高さ1200を超えるようにすると
平面図で下段の仕切板が表示されるようになります。
+1200の位置での断面が表示される

さらに次のようにファミリを下げてみます。
ビューの断面は上段の仕切と交差しているが。。
平面図はやはり、ファミリの挿入基点から+1200の位置の断面を表示します。
表示は常に+1200

結論として、造作工事ファミリのフォームは平面図/天井伏図では
  • ファミリの上端が挿入基点+1200までは、常に投影として表示
  • +1200を超えた場合、ビューの断面と交差しているかどうかだけが判断され、常に挿入基点+1200での断面が表示される。
ということになります。平面/天井伏ビューの断面位置での状態をフォームのみで表示することは実質不可能ということになります。

2021年9月26日日曜日

造作工事カテゴリの平面図表示(1)

造作工事カテゴリの平面図表示

造作工事カテゴリは主に作り付けのカウンタなどの造作家具・雑工事に用います。造作工事ファミリの平面図上の表示には、他のカテゴリにはない工夫が組み込まれていますので注意が必要です。

ビュー範囲の断面よりも上

たとえば、造作工事カテゴリで作成した高さ1300mmの角柱を高さを変えて次の立面図のように配置してみます。

造作工事ファミリを高さをかえて配置してみる

平面図のビュー範囲を

  • 上:上のレベル
  • 断面:+1500
  • 下:±0

とした場合、次の図のように表示されます。

投影/サーフェスを赤、断面を緑で表示しています。

一番右側のファミリはビュー範囲の断面より上にあるにもかかわらず、平面図上に投影/サーフェスとして表示されています。この機能により、ビュー範囲断面よりも上部にある吊戸棚などが表示できます。平面図上に表示できたら、ラインワークやフィルタを利用して破線で表示することが可能になります。

ファミリの高さに注意!

ファミリの高さにも注意が必要です。上の図の造作工事ファミリの高さを1200にしてみます。

造作工事ファミリの高さを1200にすると・・・

同じビュー範囲の設定で平面図で表示してみます。

すべてが投影/サーフェスとして表示される

すると、ビュー範囲断面と交差している中央のファミリも投影/サーフェスとして表示されてしまいます。これは一体どういうことなのか?

ファミリの高さ1200が境目

造作工事のファミリはそのファミリの高さが1200までは、ビュー範囲断面の位置にかかわらず、常時ファミリの上方からの投影として表示されます。造作の角柱ファミリを高さを変えて配置してみます。
高さの異なる造作工事ファミリを配置
平面図のビュー範囲:断面を+500として表示してみました。
ファミリの高さが1200までは常に上方からの投影として表示される
ファミリの高さが1200を超えると断面として表示され、1200以下だと常時投影として表示されます。たとえば高さを1201mmとすれば断面として表示されます。

壁にも同じような仕組みがある

主題とは異なりますが、このようにファミリの高さによって平面図上の表示が制御される要素はほかにも壁があります。
壁の高さは同じでも表示に違いがある


壁の高さ自体は1999で同じなのですが、壁の上部を「指定高さ」にした場合は、高さが2000未満の場合は常に投影/サーフェスとして表示されます。

2021年9月12日日曜日

分割線とビュー参照

分割線とビュー参照
分割線

分割線はビューを分割する位置を示す高さのある線です。複数のレベルにまたがり、同じ位置で表示されます。

ビュー参照

ビュー参照は文字通りビューを参照する記号というかタグです。どのビューを参照するのかは手動で設定するのでいまいちRevitらしくはないのですが、ダブルクリックするとそのビューを表示するなど、大変便利な機能です。

使い方

使い方を動画にまとめました。YouTubeとAKNで公開していますので参考にしてください。



2021年8月22日日曜日

従属ビュー

従属として複製

大きくてシートに入りきらないビューを複数に分割して表示するには「従属として複製」の機能を使うと便利です。

従属複製でビューを分割!

従属複製はあくまでも親ビューの一部という扱いなので、親ビューや他の従属ビューでの修正がすべての従属ビューに反映されます。

この機能を使用する場合のいくつかの注意点をまとめた動画を作成しました。AKNとYouTubeで公開していますのでご覧ください。

2021年8月14日土曜日

電気器具ファミリ(6)~表示の調整

記号と表示の設定

作成した記号を電気器具ファミリにネストして、表示を調整します。コンセントは平面図では記号、立面図ではその形状を表示します。それぞれちょっとしたポイントがありますので、動画でご確認ください。


参考データ(バージョン2021)

記号のデータ

電気器具ファミリのデータ(記号ネスト前)


2021年8月9日月曜日

電気器具ファミリ(5)~電気記号

移動/尺度変更可能な記号

電気器具のファミリを平面図に表示するときに記号を用いて表示するのですが、コンセントやスイッチは、実際の配置場所から上下左右にオフセットできたり、大きさを変更できる必要があります。今回はサンプルとしてコンセントの記号を取り上げてみます。

サイズ変更・オフセット可能な記号

ファミリの作成は文章にするとわかりにくいので、久しぶりに動画を作成しました。AKNとYouTubeで公開しています。



サンプルデータ(v2021)はこちらからダウンロードしてください。