2013年9月7日土曜日

マテリアル(3)

バンプ(凸凹)の効果

タイルですから表面に凸凹をつけてみます。効果の違いを見てください。
バンプあり

バンプなし
仕上面に凹凸が表現されています。バンプをつけるのは簡単です。バンプにチェックを入れて、タイルと同じイメージを指定します。
バンプにタイルと同じ画像を指定
イメージをクリックして、テクスチャエディタで尺度をタイルを同じにします。
尺度を同じにする

白は凸、黒は凹

バンプ量を指定します。既定値は30ですが、300程度にすると目に見えて効果がわかります。バンプ量が+の場合、白は凸、黒は凹の表現になります。したがって、効果を高めようと思えば、バンプ用の画像はグレースケールであることが望ましいです。
バンプマップはグレースケールが望ましいが・・・
カラーの画像をグレースケールにし、白い部分と黒い部分を強調した画像を作成すればバンプの効果が高まります。フォトショップのような本格的な画像処理ソフトがなくても、Windows Liveのフォトギャラリーでグレースケールにできます。
Windows Liveのフォトギャラリーでグレースケール画像を作成


彩度を下げて、シャドウとハイライトを強調すればよいでしょう。バンプはリアリスティックでも効果を確認できますが、当然グラフィックに負荷はかかりますので、あまり使いすぎると表示速度に影響します。効果を確認しながら適切に利用しましょう。
リアリスティックモードでの表現



マテリアル(2)

外観アセットの変更

名前を変更

マテリアルブラウザで①の「外観」タブをクリックします。この外観アセットの名前は②「一般(22)」です。(番号は通番なので、プロジェクトにより異なります。)適切な名前に変更しましょう。
③の「情報」ラベルをクリックして展開します。
③の情報をクリックし
名前は材料を適切に表現するものがよいでしょう。
適切な名前を設定する

マッピング画像を設定する

ダウンロードした画像を割り当てます。「一般」ラベルの「イメージ」の白い四角または(イメージが選択されていません)をクリックし、C:\Materials内のマッピング画像を割り当てます。
画像が割り当てられた
どのようにマッピングされたかを確かめるために、上部の画像右下にある▼印をクリックし、「壁」を選択します。
サンプル画像の形状を変更

また情報ラベルとの境にある水平線をドラッグしてサンプル画像を拡大します。
サンプル画像を拡大
■イメージのフェード
イメージのフェードを100以下にすると、「色」で指定した色と混ざります。多少白っぽくしたければ、色を白に指定し、フェードを60程度にして、サンプル画像の様子を見ます。今回は100とします。
■光沢
光沢は規定値で50ですが、材質によって変更します。登記質のタイルであれば0~10でよいでしょう。100にすると鏡のような効果があります。
イメージのフェード100 光沢 10

画像サイズを指定

マッピング画像の実サイズを指定します。イメージをクリックすると、テクスチャエディタが開きます。ここで画像のサイズを指定できるのですが、なぜか2013以来のバグが修正されず、英語版、しかもインチ単位のテクスチャエディタが開きます。
なぜか英語版のエディタが開く
英語はともかくインチではとても不便です。これはちょっとした技で日本語版に直ります。

バンプを一旦ONにして・・・・

「バンプ」のチェックボックスをクリックし、同じマッピング画像を選択します。すると、日本語版のテクスチャエディタが開きます。
バンプをクリック!
これを終了し、再び「一般」のイメージをクリックすると、きちんと日本語版のテクスチャエディタが開くので、尺度のサンプルサイズに適切な画像サイズを設定します。(バンプのチェックは外しておきます。)
適切が画像サイズを設定
マテリアルエディタで、サンプル画像を確認します。画像の右下の▼をクリックし、mental ray - 高品質を選択すると、正確なイメージが表示されます。

確認後、mental ray - ドラフト品質に戻しておきます。


2013年8月31日土曜日

マテリアル(1)

マテリアルの構成

マテリアルについてあまり実戦的なヘルプがないので、これから数回にわたって「マテリアル」について解説していきます。
Revitのマテリアルはアセットと呼ばれる要素(グラフィックス・外観・材質・断熱)のセットのことです。グラフィックスは基本アセットなので必ず必要です。
マテリアルの構成
レンダリングなどの画像を作るために必要なアセットは「外観」です。外観アセットを自由に作成できれば思いのままのレンダリング画像を作成することができます。

タイルの外観アセットを作ってみよう!

インターネットには様々な材料の画像があります。まずは簡単に外壁タイルのマテリアルをつくる手順を説明します。

画像を取得する

INAXのサイトには様々な商品のマッピング用画像を自由にダウンロードできる実にすばらしいサービスがあります。
http://www.biz-lixil.com/prod_data/photo/category.php?class_1=88&code=3
この中から任意の画像をダウンロードします。
INAXのマッピング画像ダウンロードサイト
この画像を特定のフォルダに保存します。このフォルダは任意に決められるのですが、いつも同じフォルダに保存するようにしましょう。ここではC:\Materialsに保存することにします。

Revitにパスを通す

画像を保存したフォルダをRevitに登録します。
アプリケーションメニュー(メニュー左端の「R」マーク)からオプションを選択し、レンダリングをクリックします。
「+」をクリックし、画像を保存したパスを追加する。
次に「+」をクリックし、マッピング画像を保存したパス(ここではC:\Materials)を追加します。

マテリアルを新規作成

[管理]タブ-[設定]パネル-[マテリアル]でマテリアルブラウザを表示します。
マテリアル
新しいマテリアルを作成するには、マテリアルブラウザの左下にある○に+のボタンを押し、[新しいマテリアルを作成]を選びます。
新しいマテリアルを作成
そうすると”既定「マテリアルを新規作成」”という、ちょっと変な名前のマテリアルが作成されます。
新しいマテリアルが追加された

ここには「アイデンティティ」「グラフィックス」「外観」という三つのタブがあります。まず、「アイデンティティ」のタブをクリックし、このマテリアルの名前を任意に決定します。このブログでは「外壁タイルA」とします。
名前とクラスを設定

左側のリストも名前が変更されます。クラスには一般的な名称(たとえばタイル)を設定しておけば、リストをフィルタリングするときに便利です。
クラスを使ってマテリアルをフィルタリングすることができる

次回からはいよいよ外観の設定方法についてご説明します。

2013年8月17日土曜日

断面図(4)~垂れ壁や梁型

垂直の天井は作成できない

垂れ壁や梁型などを作成する場合、垂直な天井が作成できないため、壁で作成することになります。手順を間違えなければそれほど面倒な作業ではありません。

まずは、天井と同じレイヤをもつ壁タイプを登録します。このとき、厚さだけでなくマテリアルも同じにします。
天井の構成

垂れ壁の構成
次に天井を上下に二枚作成します。基準となる天井を作成し、それを複製して高さを調節するとよいでしょう。
天井を上下に2枚作成する

天井伏図か平面図で適切な位置に(1)で作成した壁を立てます。
高さは気にせず垂れ壁を作成する

壁位置を参照しながら天井のスケッチラインを編集します。上の天井と下の天井で垂れ壁をサンドイッチするようにします。
上の天井は垂れ壁の外側まで
下の天井は垂れ壁の内側まで

壁を上下の天井にアタッチします。アタッチすることで垂れ壁が上下の天井の高さの変更に追随します。
垂れ壁の上下を天井にアタッチし、結合する

最後に上下の天井と垂れ壁を結合します。
梁型の完成

さらに詳しく

垂れ壁を簡単に作成する方法を紹介しましたが、この方法で作成すると、断面図を詳細モードにすると次の図のようになり、仕上の石膏ボードがきちんと回っていないことがわかります。
石膏ボードのおさまりが変!?

ここを丁寧に作成したい場合は、垂れ壁の下端をアタッチではなく、下側の天井の石膏ボードの上端まで(図の赤矢印の位置)とします。
垂れ壁の下端の位置

そして、下側の天井と結合したうえで、「結合順序を切り替え」を実行します。
完成した詳細
ここまで丁寧にモデリングを行うことは、設計の初期段階では必要ないとは思いますが、モデルを丁寧に作ればつくるほど、図面はきれいになります。

2013年8月8日木曜日

断面図(3)~見え掛りはいらない

見え掛りを非表示にする


断面図の見え掛りを非表示にしたい、という話をよく耳にしますが、実際そうでしょうか?単純に投影線をなくせばよいのであれば実に簡単なことで、方法は二つあります。

  1. 終了クリップオフセットの値を小さくする
  2. すべてのカテゴリとサブカテゴリの投影/サーフェス線種を背景色(白)に、パターンを非表示にする。

いずれかを実行すれば見え掛りは非表示となりますが、このままでは何か変ですね。
見え掛りをすべて「白」にした断面図

表示したい見え掛りもある

一般に言われている「断面図」とは平面図以上に恣意的な図面で、見え掛りはいらないといいながらも、部分的には見せたい見え掛りがかなり多くあります。こうした原則に合わない表現は、ひとつひとつ設定していくしかないわけです。

例えば外壁の窓ですが、窓本体の断面は表示されていますが、壁の切断面を表示したいのであれば、窓が取りついている壁を選択し、右クリック-[ビューの要素で上書き]-[要素別]を選び、壁の投影線の色を黒にします。
壁の投影線の色を「黒」にする

さらに、窓を選択し同様に[サーフェスの透過性]を100%とします。
窓のサーフェスの透過性を100%
この設定をほかの窓とドアに行うと、次の図のようになります。
開口部が表示された断面図

一旦すべての見え掛りを白にしておき、部分的に表示したい立面があれば、要素別に上書きして黒色に戻す、つまり「あぶり出し」の要領です。

さらに、地面のパターンは常に見え掛りなので、投影/サーフェスのパターンを表示に戻しましょう。また、バルコニーの手すりは要素を上書きして投影/サーフェスの線種を黒にすると
完成した断面図

という断面図が出来上がります。

ただ、こんなに手間をかけて見え掛りを非表示にするぐらいならば、もっとBIM世代にふさわしい断面図のあり方を考えたほうがよいのではないでしょうか?

見え掛りが必要ないという理由


見え掛りが必要ないという理由は主に「断面をはっきり見せたいから」であり、見え掛りがあるとごちゃごちゃして、断面図として表現したいことが表現できないからだと思います。とすれば、次のような考え方はいかがでしょう?

  • 見え掛りは目立たないようにグレー
  • 注釈類の文字の背景は不透明

この考え方で作成した断面図が次の図です。
背景はグレー、注釈は不透明で作成した断面図
これならば、単にビューテンプレートを作成し、適用するだけですから、作成の効率は飛躍的に向上します。いかがでしょうか?

2013年7月27日土曜日

断面図(2)~天井についての考察

標準天井と複合天井、どちらを使うべきか?

天井には標準天井複合天井の二種類のタイプがあることはご存知だと思いますが、いつもどちらを使われているでしょうか。

標準天井は薄皮天井と言い換えることもでき、断面は一本線で表現されます。一方、複合天井は壁や床と同じく、層構造が構成でき、断面は厚みをもって表現されます。

天井を単線で表示したい場合、標準天井を選択するかもしれませんが、ちょっとした落とし穴がありますので注意が必要です。

標準天井は切っても切れない!?


天井断面を単線で表現したい場合、標準天井は一見便利そうに見えますが、これまた「標準天井は常に見え掛り」なのです。次の図は建築テンプレートを使用して作成した、複合天井(左)と標準天井(右)の断面図です。標準天井は単線で表示されていますが、細い線で表示されています。
複合天井(左)と標準天井(右)
オブジェクトスタイルを見ると、天井の断面は「3」となっています。
天井の「切り取り」=断面線の太さは「3」なのに・・・
ためしに「表示/グラフィックスの上書き」で、「投影/サーフェス」の色を変更してみましょう。
天井の「投影/サーフェス」=見え掛り線を赤色にすると・・
図のように、標準天井は色が変わりますが、複合天井は色が変わりません。
標準天井はいつでも見え掛り

標準天井と複合天井は混在させると図面表現にばらつきが出て面倒なので、どちらか一方を使うようにするとよいでしょう。

標準天井のもうひとつの落とし穴


これは断面図の話ではないのですが、標準天井と複合天井ではパースの見た目も変わってきます。次の二つの絵を天井に注目して見比べてみてください。天井のマテリアルも、グラフィック表示オプションの設定も同じです。
複合天井
標準天井
どちらも「周囲光シャドウ」を表示しているのですが、標準天井には黒い影のようなもやもやが見えます。標準天井は「面」であり、厚みがないので、裏側も同時に表示されるためこのような表示になってしまうのです。

天井のタイプは、やはり実際の建築をより正確に表現できる複合天井を使うほうがよいのではないでしょうか。

2013年7月20日土曜日

断面図(1)

正確なモデリングが最も重要

断面は断面線を作成し、適切な深度を設定することで描画されます。大変便利な機能ですが、この断面を「断面」にするためには、慎重なモデリングと適切な設定が不可欠です。
正確なモデリングが美しい断面図をつくるポイント
キレイな断面図を作成するために最も重要なのは正確なモデリングです。断面がキタナイのはモデリングが適切でない、つまり「納まっていない」からであり、Revitのせいではありません。次に示す項目を重点的にチェックすれば、断面図の見栄えはかなり改善されます。

  1. モデルの高さや位置などの形状の正確さ
  2. マテリアルと簡略塗り潰しパターン、部材の結合

これから数回にわたり、断面図について解説します。まず全般的なことを説明し、その後、「梁型」「垂れ壁」「カーテンボックス」「掘り込み天井」「地形」などのモデリングについても説明していく予定です。

壁の高さを正確に

まず注意してもらいたいのは壁の高さです。壁は一般にスラブ下、梁下、または天井下などできちんと止まっている必要があります。基本的には実際の壁と同じ高さ(軽量鉄骨壁ならばLGSの高さ)でモデリングするとよいでしょう。一般に壁を作成する際、レベル間で作成するため、多くのモデルでは壁の上部と床スラブが干渉しています。
床と壁が干渉している
この状態を解消するには、壁の上端を下げるか、上部の床にアタッチするかです。後者は床を作成・または編集する際に便利な手段があります。

床下に壁を抑え込む

床は普通は外壁の内側で作成します。デザインによっては小口を見せたい場合もあるでしょうから、これも実際の存在範囲で作成します。ところで床を作成したとき、次のようなダイアログを見たことはありませんか?

これは、床を作成した範囲にある壁の上端を、床下にアタッチするかどうかを聞いてているのです。床の編集を終了するときに下のレベルの平面図をアクティブにしておけば、どの壁がアタッチされようとしているのかすぐにわかります。
アタッチ候補の壁が表示される
特にこだわりがない限りは「はい」を選択し、壁の上端を床下にアタッチしましょう。するとさらに
さらに警告が表示される。いったい何がいいたいのか?
という警告が表示されます。突然警告がでるとびっくりしますよね。このときあわてて「キャンセル」を押さないようにしましょう。このダイアログの正しい対処は
「ターゲットをアタッチ解除」
を押すことです。この警告の内容は、床の境界と壁の上端が辺で接触しているだけで、完全に床下に入っていませんよ、どうしますか?」ということです。ためしに、このままOKすると次の図のように外壁と床との取り合いがおかしくなります。
完全に床下に入っていない壁

完全に床下に入っていない壁がありますが、このまま続けちゃっていいでしょうか?という警告だったというわけで、なかなか気が利いた警告なんです。

図面ではなくモデルを見る!

断面図を見て「おかしいな」とか「この線は何?」と思ったら、とにかく3Dビューでモデルを確認しましょう。

モデルが美しければ断面も美しい

ということを忘れないでください。
[表示]パネル-[作成]-[3Dビュー]でモデルを表示したら、ビューキューブを右クリックして、[ビューの向きに]-[断面図]-[(目的の断面ビュー名)]を選択します。
必ず3Dでモデルの状況を確認する
RevitはBIMですから常に3Dで考え、3Dで理解するように心がけてください。