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2023年12月3日日曜日

地形ソリッド研究(3)~側溝ファミリ

側溝ファミリ~ボイド切り取り時のエラー

U字側溝のファミリを作成するときにはボイドを設定しておけば、地形ソリッドを切り取ることができるのですが少し注意が必要です。

例えば、次の図のような線基準のファミリを作成し、

線基準のU字側溝ファミリだとちょっと問題がある

地盤面に勾配なりに配置した場合、次のようなエラーになる場合がります。

微妙な勾配の場合、地盤面を切り取れない
これは微妙な勾配の時に良く起こります。二つのファミリのボイド同士が重なって、非常に細かい「面」が発生するためにエラーとなります。勾配が大きく異なる場合はエラーになることは少ないようです。
大きな勾配であればエラーは起きにくい

常に鉛直になるように

こうしたエラーを防ぐためには、ソリッド/ボイドが勾配に関係なく常に鉛直になるように作る必要があります。作戦は、「スイープではなくブレンドでフォーム/ボイドを作成する」です。

正面から見たところ。勾配にかかわらず常に鉛直に。

作り方

  1. 一般モデル(メートル単位).rft でファミリを新規作成
  2. ファミリカテゴリとパラメータ
    1. カテゴリを「外構」または「ハードスケープ」に
    2. 作業面ベースに✔
    3. ロード時にボイドで切り取りに✔
  3. 左右の参照面を作成し、寸法で拘束して均等に。インスタンスパラメータ「長さ」を設定する。
    左右の参照面と長さインスタンスパラメータを設定

  4. U字側溝の幅を示す参照面を上下均等に作成して、タイプパラメータ「A」を設定
    上下均等に参照面を作成して、タイプパラメータAを設定

  5. 立面図>正面 で次のように参照面とパラメータを設定。バックセットのみタイプパラメータとする。
    正面ビューで高さ関連のパラメータを設定

  6. 立面図>左 で、U字溝に関する参照面とパラメータを作成する。
    U字側溝関連の参照面とパラメータ


  7. このままではわかりにくいので、出来上がりの姿を重ねてみます。かなり簡略化した状態なので、必要に応じて変更してください。
    出来上がりのイメージ

  8. 作成タブ>フォームパネル>ブレンド で左側の形状をスケッチ
    左側の形状

  9. モードパネル>上部を編集 で右側の形状をスケッチ
    右側の形状

  10. モードパネル>✔
  11. 平面図>基準レベル を開き、作成したフォームの左右の面を参照面にロックする
    左右の面を参照面にロック

  12. 作成したフォームを選択し、プロパティウィンドウのマテリアルの関連付けボタンをクリック
  13. 新規作成をクリックし、「U字側溝」という名前のタイプパラメータを作成して関連付ける。
    フォームのマテリアルを関連付ける

  14. 同様に「敷モルタル」「基礎砕石」の部分をブレンドで作成する。
  15. オフセット右、オフセット左のインスタンスパラメータを追加
  16. 制御_オフセット右の式に「バックセット-オフセット右」、制御_オフセット左の式に「バックセット-オフセット左」を設定し、オフセット左、オフセット右の値を変更して挙動を確認してください。
  17. 立面図>左を開き、地形ソリッド切欠き用のボイドを作成します。
  18. 作成タブ>フォームパネル>ボイドフォーム▼>ブレンド
  19. プロパティウィンドウの「ジオメトリを切り取り」のチェックを外す
  20. 次の図のように、左側の形状をスケッチ
    地盤ソリッド切欠き用の左側の形状

  21. モードパネル>上部を編集 で右側の形状をスケッチ
    右側の形状

  22. モードパネル>✔
    完成したU字側溝ファミリ

立面図>正面のビューで、オフセット右、オフセット左の値を変更して形状の変化を確認してください。

オフセット右・左の値を変更して形状の変化を確認

ブレンドを使えば、常に鉛直な形に変化するファミリを作ることができます。次回はこのファミリを使って地盤を切り欠いてみます。


2017年2月25日土曜日

L型側溝

道は床でつくると便利

外構、特に道路や歩道は一般的にはまず地形を作成し、舗装を使って道路や歩道を作成します。ただ、舗装はその外形線が他の舗装とダブることが許されず、多少扱いが面倒です。そこで、今回は床を使って歩道や道路、縁石などを作成する方法をご紹介します。
床で作成された歩道と車道
上の図の歩道と車道、緑地はすべて床で作成しています。

スラブエッジでL型側溝・縁石をつくる

床で外構を作成するメリットは、縁石や側溝をスラブエッジを使って表現できるということです。
3種類のスラブエッジを使っている
このモデルは3種類のスラブエッジを使っています。
上の図の青い部分

低いL型側溝

縁石の部分

これらのプロファイル(右のライブラリに登録してありますのでご自由にお使いください。)でスラブエッジのタイプを作成しておいて、下の図のように歩道と車道を床で作成します。歩道切り下げ部は勾配矢印を使ってスロープにしておきます。
側溝や縁石部を除いて床を作成する
あとは[建築]-[構築(ビルド)]-[床▼]-[スラブハンチ]を使って、床のエッジをなぞれば側溝や縁石を作成できます。
床のエッジをクリックして縁石と側溝を作成
足りない部分はスラブエッジを選択して端点をドラッグして延長します。
スラブエッジを延長
床も舗装も層構造を表現できたり、勾配矢印でスロープを作成で来たりする点は同じですが、スラブエッジを使えることと、多少重なってもエラーにならないこと、形状編集が使えることなど床のほうがなにかと便利な機能が多いので、外構の作成に床を活用することを検討してみてください。

注意する点

床は平面図の表示範囲に含まれていなくても、マイナス1200程度までは平面図に表示されます。詳細はこちらをご覧ください。一方地形や舗装は、描画範囲から外れていると表示されません。舗装・地形・床による外構が共存する場合は、表示範囲に注意してください。