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2026年3月1日日曜日

配管・ダクト・ケーブルラックの片寄せ

 位置合わせ=片寄せ

ダクト・配管・ケーブルラックなど片寄で配置したい場合は、「位置合わせ」の機能を活用します。隣り合う2つ以上のセグメントを上下左右中心の9か所を基準に片寄せ行うことができます。角ダクトを例に使い方を説明します。

サイズの異なるダクトの連結

位置合わせを行いたい、継手を介して連続したダクトセグメントを選択します。
連続したダクトセグメントを選択

修正|ダクトタブ>編集パネル>位置合わせ


位置合わせエディタタブが表示されます。


まず、制御点ボタンで位置合わせの基準となるセグメントを決定します。クリックするたびに各ダクトセグメントの始点と終点に矢印が現れます。始点でも終点でもどちらでも結果は同じなので、基準となるセグメント内に矢印が表示されるまで制御点をクリックします。
基準となるダクトセグメント内に矢印が表示されるまで制御点をクリック

次に、位置合わせパネルに表示されている9つの小さなボタンで決定します。
位置合わせの基準位置を指定


終了ボタンを押すと選択したダクトセグメントおよび継手の位置が"片寄せ"になります。
継手(レデューサ)の形状に注目!

3D表示で位置合わせパネルの"位置合わせ線分"を使えばより直感的に基準点を選択できます。制御点ボタンで基準のセグメントに矢印を表示します。
基準となるセグメントに矢印を表示

この状態で、位置合わせ線分をクリックすると、青い点線が上下左右中心の9か所に表示されます。
位置合わせの基準線が9本表示される

任意の基準線をクリックすることで位置合わせ基準を設定することができます。
基準位置を指定

終了ボタンを押すと、位置合わせが完了します。
位置合わせが完了

配管やケーブルラックにも同じように適用できます。
ケーブルラックの例

最初から位置合わせしておくには

最初から位置合わせをして描画することもできます。例えば「すべて下端を合わせ」などの場合です。ダクト・配管・ケーブルラックコマンドを起動し、配置ツールパネルの「位置合わせ」ボタンをクリックします。
位置合わせボタンをクリック

位置合わせ設定ダイアログボックスで、水平位置合わせや鉛直位置合わせを指定します。


OKをおして、配管・ダクト・ケーブルラックを描画すると、指定した位置合わせで描画できます。
下-中心合わせで作成された配管

片寄せ用に特別なレデューサを作成する必要はありません。標準的なレデューサ(継手)で片寄せ配置が可能です。

2025年7月6日日曜日

配管の質量

単位長さあたりの質量はセグメントに定義できない

配管の重さを求めるためには、その配管(=セグメント)に長さあたりの質量を設定すればいいのですが、Revitのセグメントで定義できるのは呼び径、外径と内径の3種類だけで、長さあたりの質量を定義することはできません。

セグメントの定義

そこでJISに記載されている配管の「密度」に着目して、配管の質量を集計表で求めてみます。

配管材料密度のパラメータ

例えばVP、VM、VU管の密度は1.43グラム/立法センチメートルです。この値を配管タイプのタイプパラメータとして追加します。集計表で使うだけなのでプロジェクトパラメータでOKです。

  1. 設備テンプレートで新しいプロジェクトを作成
  2. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  3. プロジェクトパラメータダイアログボックスで新しいパラメータボタンをクリック

  4. 次の図のように設定し、配管のタイプパラメータを追加します。データタイプ密度は専門分野「一般」にありますが、ここでは専門分野「配管」の「密度」を使用します。どちらでもいいのですが、配管用の密度ということでこちらを採用します。
    専門分野「配管」データタイプ「密度」


  5. OKを2回押してダイアログボックスを閉じます。
  6. プロジェクトブラウザ>ファミリ>配管>配管タイプ>プラスチック - 水をダブルクリックしてタイププロパティダイアログボックスを開く
  7. 配管材料密度を設定する。このタイプはセグメントとしてPVC-U - JIS K 6742を使用しているのでVP管の密度を設定します。Revitでは密度の単位は㎏/㎥なのでg/㎤の値を換算(1000倍)して、1430とします。(単位換算サイトが便利です)
    単位に注意!


  8. 設備タブ>衛生設備及び配管パネル>配管 で直径100mmの配管をいくつか作成しておきます。長さ1mの配管も作成しておくとチェックに便利です。
    サンプルとして配管を作成しておく

集計表

集計表を作成して配管の質量を求めます。まず配管の容積を求めて、容積に配管材料密度をかけて求めます。いくつか段階を追って求めてみます。

  • 配管断面積=pi()*((外径/2)^2-(内径/2)^2)
  • 配管容積=長さ*配管断面積
  • 配管質量=配管容積*配管材料密度

  1. 表示タブ>作成パネル>集計表▼>集計表/数量
  2. 新しい集計表ダイアログボックスでカテゴリから配管を選択し、名前を配管質量とします。
    配管の集計表を作成する

  3. フィールドタブで「タイプ」「配管材料密度」「外径」「内径」「長さ」のフィールドを追加
  4. 計算されたパラメータを追加 ボタンをクリック

  5. 「配管断面積」の計算フィールドを次のように設定する。式は上記よりコピーしてください。またタイプを「面積」にすることを忘れずに。
    単位は面積

  6. 同様に「配管容積」の計算フィールドを追加します。タイプは「容積」です。
    単位は「容積」

  7. 書式タブをクリックし、配管断面積を選択し、[形式]ボタンをクリック。丸めをカスタムにして丸目の増分を0.00000001とし表示桁数を調整します。
    表示桁数を調整する

  8. 同様に配管容積も形式を修正します。
  9. OKを数回押して、いったん集計表を表示します。
    集計表

質量

いよいよ配管質量の計算フィールドを追加します。質量のタイプは専門分野「一般」ではなく、専門分野「配管」から選択できます。
  1. プロパティウィンドウのフィールドの編集ボタンを押す
  2. 計算されたパラメータを追加 ボタンをクリックし、「配管質量」の計算フィールドを追加する。このとき専門分野を「配管」として、「質量」を選択します。
    専門分野に注意

  3. OKをいくつか押して集計表を表示します。
    配管の質量が計算できました

計算式をまとめると

今回は確認のため段階を踏みましたが、もちろん配管質量をいきなり求めても問題ありません。

  • 配管質量=長さ*pi()*((外径/2)^2-(内径/2)^2)*配管材料密度

タグに表示

配管材料密度パラメータを共有パラメータとして作成すれば、上記の式をタグに設定してビューに表示することも可能です。
配管材料密度を共有パラメータにすれば配管質量をタグに表示できる

この場合、配管タグのラベルで共有パラメータ配管材料密度を追加しておいて、計算式を設定します。
タグのラベルに計算式を設定する


2019年8月18日日曜日

MEPことはじめ 衛生(2)

配管を伸ばしてつなぐ

前回に引き続き配管の接続方法を学習しましょう。排水管は勾配がついているのでこの配管に接続するのは難しそうに思いますが、これはRevitがうまく処理してくれます。

練習ファイル(v2019)

A360 Drive
Google Drive

MEP隠線

  1. 練習ファイルをダウンロードして開きます。
  2. 平面図-平面図 2階 衛生が開いていることを確認する。
    • 給水管(青)が排水管(緑)を部分的に隠しています。
    • これはMEP隠線処理が行われているからです。
      MEP隠線処理
  3. [管理]タブ>[設定]パネル>[MEP設定▼]>[機械設定]
  4. 隠線処理を選択し、MEP隠線を作成のチェックを外してOK。
    隠線処理をいったん解除する
  5. すべての配管が表示されていることを確認する。
    隠線処理が解除された
排水管の延長
  1. 排水管の下側のエルボを選択
  2. 下側に表示された+をクリックして、T型エルボに変換する。
    +をクリック
  3. 変換されたT型のエルボを選択し、下側の接続口を[右クリック]>[配管を描画]
    配管を描画
  4. 上り勾配が1%であることを確認し、洗面所の下側でクリック→ESCで配管を作成する。
    配管を作成
  5. 洗濯パンの排水口(洗濯パン本体ではありません)を選択し、[修正|衛生器具]タブ>[レイアウト]パネル>[接続先]
    排水口を選んで接続先をクリック
  6. コネクタ1(アウト側)を選択してOK。この排水口のファミリには水が入ってくるコネクタ(洗濯機→排水口)と、水が出ていくコネクタ(排水口→排水管)があります。
    アウトを選択
  7. 配管を選択して接続する。
    接続
  8. 同様に、洗面台を選択し、接続先をクリック。
  9. コネクタ1の排水を選択してOK。
    排水コネクタを選択
  10. 排水管を選択して接続。
    排水管を作成
  11. ①の配管を選択してDeleteで削除
  12. T型エルボを選択し、下側の - をクリックしてL型のエルボに変換。
    - をクリック
  13. 完成
    完成

配管のモデリングは、様々なサポート機能があるので、比較的簡単に接続することができます。
3Dビューで確認する

2019年8月12日月曜日

MEPことはじめ 衛生(1)

配管設定

続いて配管を作成します。ダクト同様配管にも配管設定がありますので、これを標準添付のテンプレートからプロジェクト標準転送を行って設定します。

練習用ファイル

A360 Drive
Google Drive

配管設定の転送


  1. ダウンロードした練習ファイルを開きます。
  2. [ファイル]>[新規作成]>[プロジェクト]
  3. [参照]でPlumbing-DefaultJPNJPN.rteを選択して開く。
    プロジェクトの新規作成
  4. 練習ファイルをアクティブにする。
  5. [管理]タブ>[設定]パネル>[プロジェクト標準を転送]
  6. コピー元をプロジェクト1に指定し、配管○○をすべて✔してOK。
    プロジェクト標準を転送
  7. 下の図のような警告が表示されたら、上書きを選択。
    上書きをs

竪管の追加

上水道と汚水排水管の竪管を作成します。
  1. [設備]タブ>[給排水衛生設備および配管]パネル>[配管]
  2. タイプセレクタで配管タイプ:プラスチック - 水 を選択
  3. システムタイプを住宅用冷水を選択
  4. オプションバーで直径を20mm、中央のオフセットを-1000mmとして、PSの内部(下の図の赤丸あたり)をクリック。
    説明を追加
  5. オプションバーで中央のオフセットを3000mmとして、適用を2回クリック。
  6. 作成した住宅用冷水竪管を選択し、[修正|配管]タブ>[修正]パネル>[コピー]
  7. やや上部にコピーを作成。
    やや上方にコピーを作成
  8. コピーした竪管を選択して、プロパティウィンドゥで以下の操作をおこなう。
    • システムタイプを衛生に設定
    • 直径を100mmに設定
      プロパティウィンドゥでシステムタイプと直径を変更
  9. 3Dビュー>衛生を開く
  10. ビューコントロールバーで詳細度を詳細に変更し、配管を実サイズで表示する。
    配管は詳細モードの時だけ実サイズで表示される

上水道管の作成

  1. 大便器を選択し、表示された水道蛇口のアイコンをクリック。
    蛇口のアイコンをクリック
  2. 下の図のように3回クリックして竪管と接続する。

排水配管の作成

  1. 大便器を選択して、配管アイコンをクリック。
    配管アイコンをクリック
  2. オプションバーの中央のオフセットに-500と入力し適用をクリック。これで竪に500mm配管が作成されます。
    オプションバー
  3. 傾斜配管パネルで、下り勾配と1%を選択。
    下り勾配 1%
  4. 続けて下の図のようにクリックして配管を作成します。
    説明を追加
  5. 3Dビュー>衛生を開いて状況を確認する。
    配管が作成されました!
配管の作成で大事なことは、常に何の配管=なんのシステムタイプを作成するのかを意識することです。