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2025年7月27日日曜日

建築工事標準詳細図(4-11) ~木製建具

木製建具

建築工事標準詳細図4-11は木製建具(ドア)の詳細です。

木製ドア(コンクリート壁の場合)

建築工事標準詳細図令和4年版.rvt(ver2024)

とりあえず4-11の木製ドアのファミリを作成してみました。

建具取合い:木製建具(コンクリート壁の場合)

  • 4-11-1 木製建具枠
  • 4-11-2 木製建具枠
  • 4-11-3 木製建具枠

それぞれのファミリには、以下のドアパネルのファミリがネストされています。

  • 4-01 A-1 フラッシュ戸
  • 4-01 A-2 フラッシュ戸
  • 4-01 A-3 フラッシュ戸
  • 4-01 A-4 フラッシュ戸
  • 4-01 A-5 フラッシュ戸
  • 4-01 A-6 フラッシュ戸
  • 4-01 B-1 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-2 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-3 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-4 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-5 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-6 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-7 ガラス入フラッシュ戸
  • 4-01 B-8 ガラス入フラッシュ戸
    建築工事標準詳細図 4-01より抜粋

ネストされたドアパネルにはラベル「戸形状」が設定されていて、タイプごとにタイプを切り替えるようにしています。

ネストファミリの位置合わせについて

ネストされているファミリはパラメータの値を変更するだけで形状が変わります。このようにネストファミリを切りかえる場合は、それぞれのネストファミリに含まれる参照面の「参照」パラメータの値が重要です。
参照面の「参照」の値には、「参照なし」「強参照」「弱参照」のほかに次の値があります。
  • 左
  • 中心(左/右)
  • 右
  • 正面
  • 中心(正面/背面)
  • 背面
  • 下
  • 中心(高さ)
  • 上
    参照面の「参照」

これらの参照は、ネストファミリの位置合わせのための値です。ファミリを切り替えるときRevitはネストファミリに含まれるこれらの参照の値をもつ参照面が一致するように、位置合わせを行います。ネストファミリには、必ずしもすべての参照を指定する必要はありませんが、少なくとも左右、正面背面、上下で一つの参照を指定する必要があります。
平面

正面


ネストファミリの平面/天井伏表示について

ドアパネルの中にはガラスやガラリが含まれているものがあります。例えばB-6はガラスとガラリが入ったパネルです。
B-6

平面図1FLのビューを開くと次のように表示されます。
断面位置を変えてもパネルの表示は変わらない

ビュー範囲の断面はFL+1200です。ビュー範囲をガラスを切断するようにFL+1500にしても表示は変わりません。天井伏も同様です。
ドア・窓・造作工事の平面・天井伏の表示表現はファミリエディタでファミリを保存した時点の平面・天井伏ビューの断面位置での表示に固定されます。これを「平面プレカット」といいます。
4-11-1 木製建具枠のファミリを開き、さらにネストされている4-01 B-6 ガラス入フラッシュ戸を開きます。
平面図>基準レベルのビュー範囲の断面は基準レベル+950となっていて、ちょうどガラスとガラリの中間で切断した状態を表示しています。
断面は基準レベル+1500

平面で切断された時の表示はこの表現で固定されます。

またガラスやガラリの表示設定は平面・天伏では表示されないように設定しています。
ガラス・ガラリは平面/天伏では表示しない

ネストファミリの表示表現はホストのファミリではなく、ネストファミリで設定されますので、平面・天伏ビューの保存時の表示表現には十分注意を払ってください。

ご利用についてのお願い

ファミリも製図ビューも、サンプルファイル内の要素は、なんでも自由に利用していただいて結構ですが、何があっても責任は一切負いませんので自己責任でご利用ください

2024年4月20日土曜日

吊庇

吊庇の鉄骨

倉庫などによくみられる吊庇のモデリング方法について練習してみましょう。ポイントは構造フレームの参照をレベルではなく参照面や屋根の面に設定することです。


勾配に正対するビューを作成する

まずは屋根を作成します。次のように外壁面から出幅5mで幅約12mぐらいの屋根を作成し、勾配を1:24程度に設定します。

左:平面 右:断面

屋根面に平行な断面図を作成します。断面図1を開き、垂直に断面図2を作成します。
断面図を垂直に作成

作成した断面を選択し、回転コマンドで中心を断面線と屋根の上面の交点に移動して、屋根勾配に平行になるように断面2を回転します。

回転の中心を屋根上面と断面線の交点に移動して回転

ビューの位置や奥行きを調整します。

断面ビューの奥行や位置を調整

作成した断面2ビューを開き、詳細レベルを標準以上に設定します。

屋根面に正対したビュー

構造フレームの配置

大梁小梁の構造フレームを配置します。

  1. 構造タブ>構造パネル>梁 を選択すると、作業面を選択するダイアログボックスが表示される。
  2. "平面を選択"を選択してOKし、屋根面を選択
    作業面として屋根面を選択

  3. インスタンスプロパティで"z位置合わせ"を"下"にする

  4. 構造フレームを描画します。オプションバーの"3Dスナップ"をチェックしておくとやりやすいでしょう。また寸法を配置すると位置の詳細な設定が可能です。
    構造フレームを配置する
  5. 3Dビューを開いて状態を確認

ブレースを配置する

  1. 挿入タブ>ライブラリからロードパネル>Autodeskファミリをロード
  2. 構造フレーム>鉄鋼>丸鋼を選択してロードボタンを選択
  3. タイプカタログで適切なタイプを選択してOK
  4. 屋根面に正対した断面ビューを開く
  5. 構造タブ>構造パネル>梁
  6. タイプでロードした丸鋼を選択
  7. オプションバーで用途を水平ブレース
  8. インスタンスパラメータで"z位置合わせ"を基準点、Zオフセット値を配置済みの構造フレーム成の半分程度に設定

  9. 3Dスナップを効かせながら、図のようにブレースを配置する

梁の参照を変更

ブレースを配置することにより、大梁の端部のカットバックの参照が変更になって隙間が空いてしまいました。

大梁小梁の参照を変更して結合状態を修正します。
  1. 大梁or小梁の構造フレームを選択

  2. 修正|構造フレームタブ>接合ツールパネル>参照を変更
  3. 相手の構造フレームのフランジ端部をマウスオーバーし、TABを何度か押して、フランジのエッジがハイライトされたらクリック

  4. 結合状態が修正されます。

  5. 同じ要領ですべての構造フレームの端部を修正します。

吊材の作成

  1. 挿入タブ>ライブラリからロードパネル>Autodeskファミリをロード
  2. 構造フレーム>鉄鋼>丸型鋼管を選択してロードボタンを選択
  3. タイプカタログで適切なタイプを選択してOK
  4. 屋根の断面ビューを開く
  5. 吊材を配置したい位置に参照面を作成して、名前を付ける(例:吊材)

  6. 断面2(屋根勾配に正対した断面ビュー)を開く
  7. 構造タブ>構造パネル>梁
  8. タイプでロードした丸型鋼管を選択
  9. z位置合わせを下、zオフセット値を0とする
  10. オプションバーで配置面を"参照面:吊材"とし、3Dスナップを外す
  11. 真ん中の大梁上に短めに丸形鋼管を配置

  12. 3Dビューを開き、丸形鋼管を選択


  13. 修正|構造フレームタブ>修正パネル>単一要素をトリム/延長
  14. 屋根の構造フレームのフランジ上面を境界に指定して下端を延長
  15. 同様に上端を柱面まで延長
  16. 他の大梁にコピー

構造フレームは参照面を指定することで勾配をコントロールしやすくなります。参照は
  • レベル
  • 名前の付いた参照面
  • 要素の面
を選択することができます。また、それぞれの参照に正対した作業用のビューを準備することも作業を容易にするポイントです。

2018年6月24日日曜日

窓ファミリ作成チュートリアル(9)~障子

障子のベース

障子は複数のファミリを作成して、枠のファミリにネストしておけば、パラメータをあたえて簡単に入れ替えができるようになります。まずはすべての障子のベースとなるファミリを作成してみます。

参照面の作成

  1. 一般モデル(メートル単位).rftで新規ファミリを作成。
  2. [プロパティ]パネル>[ファミリカテゴリとパラメータ]で、カテゴリを「窓」にする。
  3. [平面図]>[参照レベル]を開く。
  4. [作成]タブ>[基準面]パネル>[参照面]で、上下左右に参照面を作成し、寸法とラベル(幅・見込)を作成する。
    参照面を作成
    • 幅はインスタンスパラメータとする。
    • 幅は既存のパラメータを使用し、[寸法にラベルを付ける]パネルの[インスタンスパラメータを☑する。
    • 見込はタイプパラメータとする。
  5. 作成した上下左右参照面を選択し、[プロパティウィンドゥ]の[参照]を「弱参照」から「正面」「背面」「左」「右」に変更。
    参照を変更する
  6. 名前も参照と同じ名前に設定する。
    名前を参照と同じ名前に
  7. [立面図]>[正面]を開き、参照面を作成し、寸法とラベル(高さ)を作成する。
    参照面を作成
    • 高さは既存のパラメータを使用し、[寸法にラベルを付ける]パネルの[インスタンスパラメータを☑する。
    • 参照レベルに参照面が重なっているが、寸法は参照面から作成する。
  8. レベルに重なっている参照面の[参照]を「下」、作成した参照面の参照を「上部」とする。

    参照と名前に同じ名前を設定
  9. 同様に参照面の名前プロパティを参照プロパティと同じ名前とする。
  10. こればこれから作成する各種の障子の基本となるので、名前を「障子.rfa」として保存する。
ここでは参照面の[参照]パラメータを設定しました。この参照パラメータはネストしたファミリをパラメータ化して差し替えを行うときの位置合わせの基準となります。
また「幅」「高さ」をインスタンスパラメータとしたのは、連・断窓の場合、一つの窓ファミリの中に異なる寸法の同じタイプの障子が、複数存在する可能性があるためです。
一方、枠見込は一つの窓ファミリタイプで一つしか値がないので、タイプパラメータとしています。

下枠ラインの作成


下枠のラインを作成します。下枠はサッシ枠と合わせて斜めにカットするので、サッシの下枠と同様に参照線を作成しておきます。

  1. [立面図]>[右]
  2. 下側の参照面のさらに下に、参照面を作成し、寸法とラベル(枠見付下・タイプパラメータ)を作成。
    枠見付下タイプパラメータを作成
  3. 作成した参照面から上に15mmの参照面を作成し、寸法でロック。
    15mmでロック
  4. 参照線を中心(左/右)を作業面として作成し、端部と参照面に寸法を作成。
    いったん参照線および参照線の端部と参照面に寸法を作成
  5. 参照線の端部をドラッグして、参照面の交点に移動し、寸法が0になったら寸法を選択してロックする。
    参照線の端部を寸法でロックする
これで障子の下部のラインが枠と同じラインになります。ここでもう一度上書き保存します。これをベースとして様々な障子を作成します。