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2025年7月20日日曜日

配列複写ファミリ

配列複写ファミリの基本

Revit2025からファミリ内の配列複製が改善されて、配列数0と1が使えるようになりました。これはかなりの朗報です。詳細はヘルプをご覧ください。今回はファミリで配列を作成する基本を押さえておきましょう。

配列数(n)を指定(配列サンプル1)

  1. ファイル>新規作成>ファミリ で「一般モデル(メートル単位).rft」を選択
  2. 作成タブ>フォームパネル>押し出し で参照面の交点に半径100mm高さ250mmの円柱を作成
  3. 作成したフォームを選択し、修正|押出タブ>修正パネル>配列(AR)をクリック
  4. [直線状][グループおよび関連付け]がON、指定が[2点間]になっていることを確認
    配列パネルの設定

  5. 水平の参照面上を、間隔が300mmになるように2点クリックする。
    間隔が300mmになるように2点をクリック

  6. 任意のフォームを選択し、表示された配列数を示す線を選択
    配列数を示す線を選択する

  7. ラベル付けパネルのパラメータを作成ボタンをクリック
    ぽあらめーたを作成ボタン

  8. 名前をn、[インスタンス]を選択してOK
    パラメータプロパティ

  9. ファイル>名前を付けて保存>ファミリ で「配列サンプル1」として任意のフォルダに保存する。
プロジェクトにロードしてふるまいを確認してください。nの数を任意に指定できます
nの値に従ってフォームが増える

また、0にするとフォームが表示されなくなります。

間隔(d)も指定する(配列サンプル2)

配列数(n)だけではなく、間隔(d)も指定したい場合は間隔の寸法が作成できるように参照面を配列複製の要素に含めます。

  1. 配列サンプル1の手順3までを実行します。
  2. 円柱のフォームの中心をとおるように、つまり中心(左/右)の参照面に重ねて短い参照面を追加します。
    参照面を追加する

  3. 円柱のフォームと追加した参照面を選択し、修正|押出タブ>修正パネル>配列(AR)をクリック
  4. [直線状][グループおよび関連付け]がON、指定が[2点間]になっていることを確認
  5. 水平の参照面上を、間隔が300mm程度になるように2点クリックする。
  6. 任意のフォームを選択し、表示された配列数を示す線を選択し、配列サンプル1と同様にパラメータnを追加する。
  7. 複製元の参照面(追加した参照面)と配列複製した参照面とに寸法を作成。
    寸法は参照面同士に作成

  8. 作成した寸法を選択し、寸法にラベルを付けるパネルのパラメータを作成ボタンをクリック
    パラメータを作成ボタン

  9. 名前をd、インスタンスを選択してOK
    パラメータプロパティ

  10. ファイル>名前を付けて保存>ファミリ で配列サンプル2として任意のフォルダに保存。
プロジェクトにロードしてふるまいをチェックします。
間隔(d)を変えてふるまいをチェックしよう

2点間に割り付ける(配列サンプル3)

配列サンプル2 を応用すると、全長を指定して、その中に指定した数だけ要素を配置することもできます。

  1. サンプル2の手順2までを実行します。
  2. 円柱のフォームと追加した参照面を選択し、修正|押出タブ>修正パネル>配列(AR)をクリック
  3. 配列パネルで指定:終端管を選択
    終端間を選択

  4. 水平の参照面上を、間隔が2000mm程度になるように2点クリックする。
  5. 任意のフォームを選択し、表示された配列数を示す線を選択し、配列サンプル1と同様にインスタンスパラメータnを追加する。
  6. 複製元の参照面(追加した参照面)と配列複製した参照面とに寸法を作成。
    寸法は参照面同士に

  7. 作成した寸法を選択し、寸法にラベルを付けるパネルのパラメータを作成ボタンをクリックし、名前をd、インスタンスを選択してOK
  8. ファイル>名前を付けて保存>ファミリ で配列サンプル3として任意のフォルダに保存。
プロジェクトにロードしてふるまいをチェックします。
全長と割付数を指定


2018年9月2日日曜日

計算式を含んだタグ

面積を切り捨てて表示する部屋タグを作る

Revitの数字の表示は「丸め」を行っています。今回は面積を小数点以下第3位で切り捨てて表示する部屋タグを作って、切り捨て、切り上げ、四捨五入の処理の仕方を学習してみましょう。使用する計算式は

  • rounddown(x)---x 以下の最も小さい自然数に丸める→切り捨て
  • roundup(x)------x 以上の最も大きな自然数に丸める→切り上げ
問題はround関数は自然数しか扱えないことです。そのままでは任意の桁を処理することはできません。一工夫必要です。

タグの作成

  1. [ファイル]>[新規作成]>[ファミリ]
  2. [注釈]フォルダ>[部屋タグ(メートル単位).rft]
  3. [作成]>[文字]>[ラベル]
  4. [プロパティウィンドゥ]で[タイプを編集]
  5. [名前を変更]をクリックし、名前を[Yu Gothic UI 1.3mm]に設定。
  6. 次の図のようにプロパティを設定する。
    Yu Gothic UI 1.3mm
  7. [複製]を押して名前を[Yu Gothic UI 1.5mm B]として、下の図のようにプロパティを設定する。
    Yu Gothic UI 1.5mm
  8. 参照面の交点付近をクリックして、1.5mmのラベルを配置する。
  9. [ラベルを編集]ダイアログボックスで、カテゴリパラメータから[名前]を選択して[→]ボタンを押してラベルパラメータに追加しOK。
    ラベルパラメータを追加
  10. ラベルの位置を調整する。
  11. 同様に、タイプ[Yu Gothic UI 1.3mm]で、名前の上方に「番号」のラベルを作成する。
    名前の上に番号
  12. 名前をつけて保存する。

面積を小数点以下第3位で切り捨てて表示する

面積を小数点以下第3位で切り捨てて、小数点以下第2位まで表示するラベルを作成します。面積のパラメータをそのまま使わず、計算式のラベルパラメータを作成します。
  1. [作成]>[文字]>[ラベル]
  2. 名前の下方をクリックしてラベルを配置。
  3. [fx]ボタンをクリック。
    計算されたパラメータをラベルに追加
  4. 計算値ダイアログボックスで次の操作を行う。
    • 名前を「部屋面積」
    • 専門分野を「共通」
    • タイプを「面積」
    • 計算式を「rounddown((面積 / 1 ) * 100) * 1  / 100」
    • [OK]
      計算値
  5. [サンプル値]に「100」、[末尾表記]に「㎡」とし、[#]ボタンを押す。
    パラメータの単位書式を編集
  6. 形式ダイアログボックスで次の操作を行う。
    • プロジェクト設定を使用のチェックをOFF
    • 丸めを「小数点以下の桁数 2」
    • 単位記号は「なし」
    • 末尾0を省略をOFF
    • 桁区切りを使用をOFF
    • OK
      形式設定
  7. さらにOKして、ラベルの位置を調整します。
    計算式を含んだタグ
これをプロジェクトにロードしてみると、次の図のように、面積が小数点以下第3位で切り捨てられていることがわかります。
面積を小数点以下第3位で切り捨てて表示

round関数の取り扱いのポイント

ポイント1 : 引数に単位があってはならない。

roundup(x)、rounddown(x)、round(x)の三つの関数の引数Xは実数であり、面積や長さなど単位のある値を設定することができません。そのため、面積を1㎡で割って単位を取り去った値を設定しています。
rounddown(面積/1)

ポイント2 : 処理できるのは小数点以下第1位だけ

round関数が返す値は自然数です。3.1→3のようにけた処理できるの小数点以下第1位に限定されています。そこで、目的の桁数をnとすると10を(n-1)乗した値をxにかけて、結果を10をn-1乗した値で除算します。
rounddown((面積/1)*100)/100

ポイント3:結果は自然数(単位無し)である

round関数の計算結果は自然数なので100で除算しても単位がありません。そこで1㎡をかけて単位を揃えます。
rounddown((面積/1)*100)*1/100
部屋面積のラベルを選択して[ラベルを編集]をクリックし、計算されたパラメータを編集ボタンをクリックすると、式には
rounddown((面積 / 1 ) * 100) * 1 / 100
という、単位が自動的に補われた式が設定されています。

round関数はタグだけではなく、集計表のフィールドにも使えるので、以上三つのポイントに気をつけて使いこなしてください。