2020年1月19日日曜日

階段練習帳(6)~手摺(1)

階段の手すりを自由につくる

階段手摺はちょっと難しそうに見えますが、理屈がわかれば結構自由に作ることができます。ポイントは手すりは基本的にスイープである、ということです。下の図のようなコーナーの手すりを作成してその仕組みを理解しましょう。
こんな手すりも自由自在
まずこれまでの練習帳にならって、下の図のようなコンクリート階段を作成してください。ただし、手すりはまだ作らないでください。
まずは階段を作成しましょう
ここから手すりを作成していきます。

練習


  1. 建築タブ>階段>手摺(ここではあえて普通の手すりを選びます。)
  2. ツールパネル>新しいホストを選択 で階段を選択。
  3. オプションバーで
    • 連結:✔
    • オフセット:0
  4. プロパティウィンドウで
    1. タイプセレクタ:手摺:900mmパイプ
    2. パスからのオフセット:0
      オプションバーとプロパティウィンドウを設定
  5. 下の図のように階段経路の端部を下から上にクリックし、✔
    ①→④と階段の端をクリックして作成
  6. 下の図のように手すりがすべて見えるような断面図を作成しビューを移動します。
    断面図を作製
  7. 下の図のように手すりの上部に線を描画して、トリムして結合点の高さを求めます。ここでは1094.44なので丸めて1095と考えます。
    上部手摺の高さが一致する高さを求める
  8. 手摺を選択して、タイプ編集ボタンを押してタイププロパティ編集ダイアログで
    • 複製ボタンを押して名前を「900mm パイプ 階段」とする。
    • 踊場での高さ調整:✔
    • 踊場での高さ:195(高さが900なので1095-900=195)
    • OK
      複製して新しいタイプを作成する
  9. 踊場の手すりがそろっていることを確認。
    踊場での手摺の高さがそろっている。
  10. 3Dでも確認します。
    3Dでも確認(マテリアルは変更しています。)
まずは上部手摺の高さがそろいました。次回は手摺子の位置を自在に動かしてみましょう。

2020年1月13日月曜日

階段練習帳(5)~複数階の接続

複数階の接続

前回は上階の階段をコピーして作りましたが、複数階の接続の機能を使えば階高が異なっていても段数などを調整して階段を作成することが可能です。
複数階を接続した階段

練習

階段を複数階に接続する


  1. 建築テンプレートを使って新規プロジェクトを作成。
  2. 立面(立面)-南を開く。
  3. レベル2をコピーして、下の図のように異なる階高でレベル2、レベル3、レベル4を作成。
    異なる階高のレベルを作成する
  4. 平面図-レベル1を開く。
  5. 前回の「コンクリート階段を作成する」の5以降、「踊り場の厚さを変更する」の手順に従って、レベル1-レベル2の階段を作成する。
    レベル1-レベル2の階段
  6. 立面図-南を開いて、作成した階段を選択、複数回の階段パネル>レベルを選択をクリック。
    作製した階段を選択し、レベルを選択をクリック
  7. CTRLキーを押しながら、レベル3とレベル4を選択して、モードパネルの✔をクリック。
  8. 複数階に階段が作成されたことを確認する。
    複数階に階段が作成される

個々の階段の編集

複数階の階段も、TABキーを使って個別に選択することでそれぞれの状況に合わせた編集が可能です。

階段経路の調整



  1. 平面図-レベル1を開いて、表示パネル>作成パネル>断面で、下の図のように断面図を作製。
  2. レベル2-レベル3間の階段をマウスオーバーしてTABキーを何度が押してその階段のみを選択。
    真ん中の階段をマウスオーバーし、TABを何度か押して選択。
  3. 編集パネル>階段を編集
  4. 1段目の部分を拡大。
  5. 修正パネル>位置合わせで、下の図のように①→②をクリックし、踊り場の位置を合せる。
    位置合わせで昇り口の位置を合せる
  6. 階段経路を選択し、プロパティの蹴上の基準より下に延長を-150にして適用。
    蹴上の基準より下に延長を-150に
  7. モードパネル>✔、{3D}ビューで状況を確認
    レベル2の昇り口が修正された状況を確認

踊り場の調整


レベル3の昇り口が踊り場と取り合っていないので、今度は踊り場の形状を変更します。

  1. 同様の手順でレベル2-レベル3の階段を選択して、編集パネル>階段を編集。
  2. レベル3の踊り場を選択して、ツールパネル>スケッチを編集
    レベル3の踊り場を選択してツール>スケッチを編集
  3. 表示タブ>作成パネル>平面図▼>平面図
  4. レベル3を選択してOK。
    レベル3の平面図を作成する
  5. 下の図のように修正してモードパネル>✔
    踊り場の形状を修正
  6. モードパネル>✔で{3D}で確認。
レベル3-レベル4の階段の階段経路、踊り場を同様の手順で下の図のように修正します。
一番上の階段も階段経路と踊り場の形状を修正する

2020年1月4日土曜日

階段練習帳(4)~昇り口の下端

コンクリート階段の取り合い

階段が複数階にわたる場合、階段下端の踊り場または床との取り合いが気になるところです。
今回のテーマは階段下端の取り合い
この図のようにきれいに取り合うにはある程度の条件が必要です。簡単に練習してみましょう。

練習

コンクリート階段を作成する。

  1. 建築テンプレートを使って新規プロジェクトを作成。
  2. 立面(立面)-南を開く。
  3. レベル2を3500mm情報にコピーして、レベル3を作成。
  4. 平面図-レベル1を開く。
  5. 建築タブ>階段パネル>階段
  6. タイプセレクタから現場打ち階段:コンクリートを選択
  7. プロパティウィンドウで
    • 基準レベル:レベル1
    • 基準レベルオフセット:0
    • 上部レベル:レベル2
    • 上部レベルオフセット:0
    • 蹴上数:18
    • 現在の踏面奥行:240
  8. オプションバーで
    • 経路:中心
    • オフセット:0
    • 実際の経路幅:1200
  9. 修正|作成階段タブ>ツールパネル>手摺でなしを選択。
  10. 任意の位置をクリックして下の図のように階段経路を作成。
    経路幅1200で階段を作製
  11. 両方の階段経路を選んで、下方に100mm移動。
    100mm下に移動
  12. 左の階段経路を1段分下へ移動。
    1段ずらす
  13. 修正|作成階段タブ>コンポーネントパネル>踊り場
  14. 修正|作成階段タブ>コンポーネントパネル>スケッチを作製で下の図のように踊り場をスケッチし、モードパネル>終了
    踊り場をスケッチ
  15. モードパネル>✔(編集モードを終了)
  16. 3Dビュー>{3D}を開き、状況を確認
    完成したコンクリート階段(マテリアルは変更しています。)

踊り場の厚さを変更する

踊り場が少々分厚いので、これを150mmの厚さに変更します。
  1. 出来上がった階段を選択し、[タイプを編集]
  2. 踊り場のタイプで[...]をクリック。
  3. [複製]をクリックし、名前を「150 mm 厚さ」としOK。
  4. 一体式階段の厚さを150としてOK。
  5. 踊り場の厚さが薄くなったことを確認。

レベル2へコピー

  1. 作製した階段を選択してCTRL+Cでクリップボードへコピー。
  2. 修正|階段タブ>クリップボードパネル>貼り付け▼>選択したレベルに位置合わせ(上側)
  3. レベル2を選択してOK。
    踊り場と階段経路が取り合っていない

取り合いの調整

  1. 上側の階段を選択し、修正|階段タブ>編集パネル>階段を編集
  2. 階段経路を選択。
    下端の厚さが足りない
  3. プロパティウィンドウで蹴上げの基準より下に延長を-150として適用。
    踊り場の厚さと同じだけ下に延長する
  4. 修正|作成階段タブ>モードパネル>✔(編集モードを終了)
完成

2019年12月15日日曜日

階段練習帳(3)~螺旋階段

螺旋階段の踏面奥行は経路の中心

螺旋階段の踏面奥行は経路の中心の直線距離
螺旋階段の踏面の奥行は「狭いほうから30cm」の位置で計測しますが、Revitの螺旋階段の場合、踏面の奥行は階段経路の中心で計測します。
今回は次のような螺旋階段のモデリングを考えてみます。

  • 90度あたり4つの踏み面をもつ
  • 踏み面は狭いほうから300mmのところで、210mm確保する。
  • 経路幅は900mm
まずは詳細線分を用いて、踏面奥行や経路の位置などを考えてみます。

必要寸法の確認

まずは一辺が210mmの16角形を詳細線分で作図してみましょう。Revitの詳細線分作図機能では辺の長さを指定して多角形を作ることができないので、ひと工夫必要です。

  1. 建築テンプレートで新しいプロジェクトを開始
  2. 注釈>詳細>詳細線分
  3. 描画>内接するポリゴン
  4. オプションバーの側面の値を16にして、半径500mm程度で16角形を作成
    詳細線分で16角形を作成
  5. 作成した16角形を選択し、修正|線分>修正>スケール
  6. 任意の頂点をクリック→隣の頂点をクリック、キーボードから210と入力しENTER
    スケールコマンドで一片の長さを210mmに
210mmになった一辺の位置が「階段の狭いほうから30cm」になれば、要件を満たすことになります。
階段の幅900mmなので、外側に150mmオフセットすれば階段経路の中心になります。
  1. 修正>修正>オフセット
  2. オプションバーのオフセットの値を150として、任意の線を外側に150mmオフセットする。
  3. 中心と辺の端点を結んで下の図のような作図をする。
    外側に150mmオフセットして中心と結ぶ

この長さをプロパティでみてみると、「269.7mm」となっています。値を丸めて、階段の中心で270mmあれば、要件を満たすことになります。
いったんオフセットした線を削除して、下の図のように作図してみます。
矢印の位置が階段の中心になる

螺旋階段のモデル

これをした絵にして螺旋階段を作成してみます。
  1. 建築>階段>階段
  2. プロパティウィンドウで鉄骨階段:鉄鋼を選択し、タイプを編集
  3. 複製して名前を螺旋階段とする
  4. 最小階段経路幅を900に変更
  5. OK
  6. プロパティウィンドウで以下を設定する
    1. 蹴上数:20
    2. 現在の踏面奥行:270
      踏み面の奥行を270にする
  7. コンポーネント>フルステップ螺旋
    フルステップ螺旋
  8. オプションバーで
    1. 配置基準:経路中心
    2. オフセット:0
    3. 実際の経路幅:900
      オプションバーの設定
  9. ①中心→②階段の中心(作図した赤の↑の点)をクリック。
    ①→②の順にクリック
  10. モード>✔(終了)
これで要件を満たす螺旋階段が作成できました。
要件を満たした螺旋階段

2019年12月7日土曜日

階段練習帳(2)~●と▼は何が違うのか?

階段の編集

今度は作成した階段を編集してみます。編集モードに入ると階段経路の始端と終端に●と▼が表示されます。この意味を覚えておくと効率的に階段の変更ができます。

練習1


  1. 前回の手順の通りに階段を作成します。
  2. 階段を選択して、[修正|階段]タブ>[編集]パネル>[階段を編集]
  3. 上側の階段経路を選択。
  4. ▼を選択して下向きにドラッグし、何もないところをクリック。
  5. 階段全体の段数に変化なく、下側の経路の段数が変化したことを確認してください。
    ▼をドラッグした結果
  6. CTRL+Zで元の形状に戻します。
  7. 同様に上側の経路を選択して、今度は●をドラッグします。
  8. 今度は段数が増えたことがわかります。段数表示も「20+7」のように、既定の段数をオーバーしていることを示します。
    ●をドラッグした結果
  9. CTRL+Zで元の形状に戻します。
  10. 下側の経路を選択して▼をドラッグします。
  11. 上の階段同様に、全体の段数は変化せず、上下の段数が変わります。
    下側の▼をドラッグした結果
  12. CTRL+Zで元の形状に戻します。
  13. 下側の経路を選択して●をドラッグします。
    下側の●をドラッグするとエラー
  14. 今度はエラーになります。下側に規定を超えて段数を増やすことはできません。
  15. エラーメッセージをキャンセルして元の形状に戻します。
ここでまとめておくと、
▼=全体の段数は変わらない
●=全体の段数が変化する
となります。ところが、この現象は中間に踊り場という「障害物」があるからの振る舞いで、本来の動きは少々違ったところにあります。

練習2~踊り場がなかったら?

  1. 編集モードに入って、踊り場を削除します。
  2. ▲や▼をドラッグすると、経路全体の位置が変わるだけであることを確認します。
    ▼をドラッグしても全体の位置が変わるだけ
  3. CTRL+Zで元の形状に戻します。
  4. 下側の経路の踊り場側の●をドラッグします。
  5. ●をドラッグしたので段数は変化しました。しかし踊り場がないため、上之段との関係性がなく、段数に矛盾が生じています。このままでは踊りがを追加することはできません。
    ●は段数を変化させるが、上の経路と段数の矛盾が生じている
  6. 上側階段経路の踊り場側の●をドラッグして、段数に矛盾がないようにします。
    上側の経路の●をドラッグして段数を整合させる
  7. [コンポーネント]パネルの[踊り場]を選択し、上下の階段経路を選択して踊り場を作成する。
    踊り場を追加

まとめ

  • ▼▲:段数は変わらない
  • ●:段数が変わる
  • 階段開始位置を変えたくない場合は、踊り場をいったん削除する。
●と▼の振る舞いの違い、お判りいただけましたでしょうか?